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P align=center>よくある質問集
- 営農カレンダーに表示される「再現期」とは、何ですか?
平年値と比較して偏差の大きいデータだったとき、何年に1度くらい現れる現象なのかを示す指標です。最高気温、最低気温、平均気温、日降水量について、算出しています。赤字で表示されている場合は、平年値よりもかなり高い、または多いケースの再現期を示しています。青字で表示されている場合は、平年値よりもかなり低い、または少ないケースの再現期を示しています。
例えば、平均気温の欄に青字で「再現期54年」と表示されていれば、その日の平均気温は、54年間に1度観測されるような異常に低い平均気温だったことが分かります。また、降水量の欄に赤字で「再現期52年」と表示されていれば、その日の日降水量は、52年間に1度観測されるような稀な大雨だったことが分かります。
- 「アメダス」とは、何ですか?
気象庁が国内に整備している地域気象観測所のことで、Automated Meteorological Data Acquisition System の頭文字を取って、AMeDAS(アメダス)と呼ばれています。
全国約1300ヶ所に設置されており、気温、風、降水量、日照時間を自動観測しています。ただし、一部の観測所では降水量のみを観測(約480ヶ所)、また、積雪地に設置されていて積雪深のみを観測する観測所(約210ヶ所)もあります。
全観測所を合わせると、およそ20km四方に1つある観測網となります。観測されたデータは電話回線により東京の気象庁に自動送信され、天気予報などに広く利用されています。
- 「レーダー」とは、何ですか?
レーダーとはRadio detecting and ranging の略称で、電波によって物体を探知する測器のことです。
気象レーダーは、波長3〜10cmの電波をアンテナから発射し、大気中の降水粒子(雨滴、雪片)などによって散乱され、発射波と同じ方向に返ってくる電波(反射波、レーダーエコー)を同じアンテナで受信する装置。電波を発射してからエコーが返ってくるまでの時間やレーダーエコーの強さから、降水の分布や強度が求められます。
気象庁では、全国に20基からなる気象レーダー観測網を持っています(2004年現在)。各レーダーの観測結果は気象庁に集められて日本全土をカバーするレーダーエコー合成図が作成され、雨域の監視に有効に利用されています。
- 警報・注意報の発表基準は、どのように設定されているのですか?
気象に関する警報・注意報の発表基準は、地域によって違います。
それは、雨・風・雪などの大気現象の起こり方が地域によって異なるのと、気象現象に対する備えもまた、地域によって異なるためです。そこで、各地の気象台において、過去にどの程度の気象現象によって災害が発生したかを前もって調査し、それによって警報や注意報を発表する基準を設定しています。そうした注警報の発表基準は、都道府県をいくつかの区域に細分したそれぞれの区域ごとに定められています。
たとえば、冬季に積雪の多い日本海側の地域では、10cm程度の積雪で被害は起こりませんが、太平洋側の都市部では5cmの積雪でも交通機関に障害が発生するなど、都市機能に大きな影響を与えてしまいます。ですので大雪注意報は、東京地方では今後24時間に予想される降雪量が5cm以上、青森県平野部では20cm以上、福井県山間部では50cm以上の時に発表される(2004年現在)、というようにそれぞれの地域の実情に合わせてあります。
- 気象注意報の「着氷」「着雪」とは、どのような状態を指すのですか?
電線に雪や氷が付着するおそれのあるときに発表されます。
なお、注意報には、警報のあるものとないものの2種類あります。
警報のあるものは、大気現象の強さに応じて、大雨注意報→大雨警報、強風注意報→暴風警報のように、レベルがアップする仕組みになっており、警戒のレベルが警報発表の前段階であることを示します。これに該当する注意報は、「大雨」「大雪」「強風(警報は暴風)」「風雪(警報は暴風雪)」「波浪」「高潮」「洪水」です。
警報のないものは、社会生活・産業活動への影響を軽減するためにさまざまな気象災害に対する注意を促すもので、「雷」「乾燥」「低温」「霜」「濃霧」「なだれ」「融雪」「着雪(着氷)」の各注意報がこれに該当します。
- 「ポイント予測」とは、何ですか? 何を知るのに長けていてどのような場で使われますか?
気象情報をピンポイントで予測するもので、対象とする地点に特化された気象情報を知ることができます。
ある地点における天気、気温、湿度、降水量、風向風速を1時間ごとに48時間先まで予測しています。対象とする地点について、各気象要素の今後の変化がきめ細かく示されるので、当日や翌日のタイムスケジュールを立てたりするのに有効です。
- 「メッシュ予測」とは、何ですか? 何を知るのに長けていてどのような場で使われますか?
天気予報の面的分布を示すものです。
全国を6地域に分けて、北海道・東北・関東中部・関西四国・九州・沖縄の各地域ごとに表示しています。要素は天気、気温、湿度、降水量、風向風速で、1時間ごと51時間先までの予測値があります。
対象とする地点を含む周辺地域の各気象要素の分布が地図上に示されるので、例えば、雨の範囲がどのくらいの広さなのかが確認できたり、時間を追って見ていくことにより、対象地点に雨域が近づきつつある、あるいは抜けつつある、というようなことがわかります。
- 「平年値」は、どのような方法で算出されているのですか?
平年値は、気候要素の正常な状態を示す尺度とされ、過去30年間の平均値を指します。
現在使われている平年値は1971年〜2000年までの平均値で、これは2010年まで使用されることになっています。国際的な取り決めにより、平年値は10年ごとに新たなデータを用いて計算しなおされます。
- 海外の気象データは、どこから入手しているのですか?
気象庁が入手している、海外の観測所のデータを利用しています。逆に、日本の気象庁も海外の気象機関に自国の観測データを提供しているのです。
日本も加盟している世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization)の行っている事業の1つに「世界気象監視計画」があり、世界各国の気象台が日常の気象業務や研究のために必要とする気象資料を的確に入手できるよう、全地球的な気象観測網・データ処理システム・通信網などの整備が行われています。
- マイカレンダーに表示される「二十四節気」「雑節」の意味は?
二十四節気は季節の分類の一種で、紀元前に中国でつくられたと言われています。日本に伝来し、農事の目安にしたり季節の変わり目を表すものとして重用されてきました。
雑節は、日本の気候の特徴に合わせて農漁業にいっそう役立てるために、二十四節気を補うように加えられ利用されてきたものです。
二十四節気 四季 二十四節気 大体の日付 意味 春 立春(りっしゅん) 2月5日 春の気が立つ 雨水(うすい) 2月20日 空から降るものが、雪から雨に変わる 啓蟄(けいちつ) 3月6日 冬ごもりの虫が姿を現す 春分(しゅんぶん) 3月21日 昼と夜の時間が等しくなる 清明(せいめい) 4月5日 春先、万物清らかではつらつとする 穀雨(こくう) 4月20日 百穀をうるおし芽を出させる春の雨が降る 夏 立夏(りっか) 5月5日 夏の気が立つ 小満(しょうまん) 5月21日 陽気がさかんで、万物次第に長じて満つる 芒種(ぼうしゅ) 6月6日 芒(のぎ)のある穀物の種を蒔く頃 夏至(げし) 6月21日 昼間の時間がもっとも長くなる(北半球で) 小暑(しょうしょ) 7月7日 大暑が来る前 大暑(たいしょ) 7月23日 もっとも暑い頃 秋 立秋(りっしゅう) 8月8日 秋の気が立つ 処暑(しょしょ) 8月23日 暑気がやむ 白露(はくろ) 9月8日 秋気しだいに加わり、露がおりて白い 秋分(しゅうぶん) 9月23日 昼と夜の時間が等しくなる(春分からちょうど半年め) 寒露(かんろ) 10月8日 露も肌寒い感じを与えるようになる 霜降(そうこう) 10月24日 霜がおりるほど寒くなってくる 冬 立冬(りっとう) 11月8日 冬の気が立つ 小雪(しょうせつ) 11月23日 空から降るものが雨から雪に変わる 大雪(たいせつ) 12月8日 雪がいよいよ降り重なる 冬至(とうじ) 12月22日 昼間の時間がもっとも短くなる(北半球で) 小寒(しょうかん) 1月5日 この日から寒に入る 大寒(だいかん) 1月21日 もっとも寒さの厳しい頃
雑節 四季 雑節 大体の日付 意味 春 節分(せつぶん) 2月3日 季節を分ける、の意味 彼岸(ひがん) 3月20日 この日を中心にした前後7日間を(春の)彼岸と呼び、お墓参りなどをして先祖を供養する慣習がある 夏 八十八夜(はちじゅうはちや) 5月1日 立春から88日めで、遅霜の時期と言われる 入梅(にゅうばい) 6月10日 (暦の上での)梅雨入り 半夏生(はんげしょう) 7月1日 半夏(カラスビシャク)の生える頃の意味。田植えや麦刈りの目安とされ、梅雨末期の大雨が警戒された 土用入り(どよういり) 7月19日 この日から立秋の前日までが「土用」の期間で、暑さが盛りの頃 秋 二百十日(にひゃくとおか) 9月1日 立春から210日めで、暴風来襲の厄日とされた 二百二十日(にひゃくはつか) 9月11日 立春から220日めで、暴風来襲の厄日とされた 彼岸(ひがん) 9月23日 この日を中心にした前後7日間を(秋の)彼岸と呼び、お墓参りなどをして先祖を供養する慣習がある