秋田県(夏秋きゅうり)

播種期 定植期 収穫期 出荷最盛期
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[平年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 不良 平年並み 平年並み
10

3
[天候]
・9月は好天の日が多く降水量は少なく、日照時間は多い状況で順調であったものの、最高、最低気温とも平年を下回る状況で推移し、特に中旬にあっては、平年に比べ最高で3.9℃、最低で4.2℃を下回る日があった。
[生育状況]
・9月は好天に恵まれたものの8月の天候不順により生育が鈍い状況で、根傷み・根枯れの回復が出来ず現状を維持することがやっとで、思ったほど収量の増加に結び付かなかった。
[病害等]
・9月の平年を下回る気温の推移により寒さからの病害の進行が遅くなり、拡散することなく助けられた面もあった。
[出荷状況]
・9月の出荷は、上旬63%、中旬25%、下旬12%の出荷比率となった。
・例年、9月中旬以降から果樹を栽培している農家が果物の収穫に移行する状況にあるが、販売価格が好調なこともあり、概ね9月計画通りの収穫を得た状況にある。
[規格・品質]
・8月の天候不順により規格・品質ともあまり良くない状況が続き、レギュラー品が40%の状況にある。
[今後の生育・出荷の見込み]
・生育…9月は好天に恵まれ秋晴れの日が多かったことにより、何とか樹勢を維持することが出来た状況にある。
 9月末より樹勢の衰えが顕著に表れてきた状況にあり、例年10月中旬頃の降霜により収穫終了となるが、今年の気象状況からすれば、例年より早い時期の降霜が予想される状況にある。
・出荷…9月は価格が堅調に推移したことから、例年より収穫農家が多く、ほぼ計画通りの出荷となった。
 9月末から価格が下落したことから数量は少なくなることが予想される。
[その他]
・旧盆から販売価格が高い水準で推移したことから収穫を続けた農家が多く、9月下旬まで続くなど、価格の下落がなく高単価での販売が長く続いたことが今年の特徴である。
・高価格が続いたことから複合経営の果樹栽培農家の関心が高く、例年より収穫期間を延ばした農家が増えたことも特徴である。
・9月末から価格が下がってきたことから、収穫量及び出荷量も減少するものと思われる。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[平年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 不良 平年並み 遅い
5日程度
9

3
[天候]
・8月上旬は、最高気温は低めで推移し最低気温は高めとなった。また、降水量は停滞前線の影響により40ミリを超える日が三日間もあり、平年より多い雨量となり、日照時間は平年より少ない状況となった。
・8月中旬は、最高気温が平年を下回る日が多く低めで推移したが、最低気温は平年並みであった。降水量は、ゲリラ的な降雨の状況であり77ミリを超える日があり、日照時間は平年より少ない状況となった。
・8月下旬は、最高気温が平年を下回る状況が続き、最低気温は前半高めであったが、後半は平年を下回る状況となった。降水量は平年よりやや多く、日照時間は平年並みで推移した。
[生育状況]
・8月は、長雨と曇天に伴い日照不足となり、「根傷み」「根枯れ」が発生し、樹勢の勢いがなく生育不良となった。
 要因は、雨により圃場に水分が多く滞留し、肥料及び養分を吸収できず「葉のしおれ、枯れ」が発生し、また、水はけの悪い傾斜地の圃場では、高い所の養分が流れ出て樹勢が衰えた状況で、側枝の発生が少ない状況であった。
 また、8月中旬から下旬にかけて突風があり、葉が傷み、傷果が発生した。
[病害等]
・8月は目立った病気等の発生はなかったが、4〜5日前から前半の長雨、曇天等の影響により「炭素病・つる枯れ病」が多くなって来ている。
[出荷状況]
・8月の第2回のピークを期待したが、収穫量が上がらずピークもなく例年より少ない出荷の状況となった。
・8月は25トン/日を計画したが、20トン前後に止まった状況にある。
・9月に入り好天により樹勢の回復の兆しはあるものの、今後の天候次第であり、回復を祈りたい。
[規格・品質]
・長雨、曇天、日照不足、突風により傷果及び尻太り果が多く、品質はあまり良くない状況で、AS等が多く、L,Mが取れない状況にあった。(全体の40%)
・傷果、尻太り果が多い状況にある。
[今後の生育・出荷の見込み]
・生育…長雨、曇天、日照不足、突風等により樹勢及び根が非常に弱い状況から9月以降の天候回復がカギとなり、秋晴れの晴天を望みたい。
・出荷…今後は天候の回復により14トン/日を期待したい。
[その他]
・全国的な異常気象の中、品薄傾向となり旧盆より価格が高騰している状況であるが、生産量、出荷量が少なく、残念である。
・今年度は、圃場による格差が大きく顕著であり、その明暗を分けた状況にある。
・例年のカラスの被害はあるものの、今年は熊の食害が発生している状況にある。
[写真の補足説明]
・上段:長雨、曇天、日照不足により根張りが悪く、葉が枯れ衰退している。
・下段:圃場により明暗が分かれた。まだまだ勢いのある圃場で、今後に期待。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[平年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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出荷最盛期
鹿角 減少 平年並み 早い
5日程度
早い
8

1
[天候]
・7月中旬は好天と曇天の日が交互に訪れ、最高、最低気温とも平年を上回る状況で推移し干ばつ傾向が継続しているが、夜温が2日程度平年を下回る日があった。
・下旬は雨の日が少なく好天に恵まれたものの29日、30日は最高25℃、最低気温16℃と平年を下回った。
・降水量は平年を下回っているものの、降雨はゲリラ的な降り方となっている。また、7月24日には強風(突風)が発生した。
[生育状況]
・7月中旬における生育は、概ね順調であり小づるの発生は旺盛である。
 地上部の伸びが平年より伸びている状況。
・7月下旬は、第1回目のピークの影響により「なり疲れ」の影響から孫づるの発生が弱い状況にある。
[病害等]
・黒星病・斑点細菌病の発生が散見され、黒星病にあっては、葉に症状は少ないものの果実に見られるのは今年の特徴である。(黒星病は)夜温が低い(17℃以下)と発生しやすい。)
 また、つる枯れ、炭素病も一部に散見される。
・害虫にあっては、青虫・アブラムシも見受けられる。
[出荷状況]
・7月中旬・下旬の出荷量が多くなり第1回のピークを迎えた。
・夜温の高い日が多く、果形が規格より長くなる傾向が多く加工向けの量が多い状況。
・7月24日の強風(突風)による傷果の発生が多いが、8月上旬にはなくなる見通し。
[規格・品質]
・傷果、なり疲れ果、長形果が多くAL・ASサイズが中心である。
・原因ははっきりしないが、根張りが弱いことから果形が細く、太いもの(Mサイズ)が少ない状況にある。
[今後の生育・出荷の見込み]
・生育…極端な気象状況(干ばつ・ゲリラ豪雨)は依然続いている状況にあり、適度な晴天・降雨を願う。
・出荷…7月下旬の第1回ピークとなり、旧盆(8月13日)頃に第2回の出荷ピークを見込んでいる。
[その他]
・今年は、ピークが平年より5日早い状況で、根張りもやや劣ることから今後の樹勢が心配であるが今後に期待する。
[写真の補足説明]
・上段:定植から2ヶ月後の園地。地上部がやや徒長気味で心配である。
・下段:縦形が平年より長い果実が多い。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[平年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 平年並み 早い
5日程度
平年並み
7

10
[天候]
・6月…中旬の前半待望の降雨(六日間)があり夜温もやや高めの状況で推移した。
 下旬に入り好天が続き最低気温20℃を下回る日もあったが後半は30℃を超える日が三日間続き、旬末には平年を上回る降雨の日が二日間あった。夜温は平年より高めで推移した。
・7月…上旬は再び好天に恵まれ最高、最低気温も高めで推移し日照時間は非常に多い状況となっている。  7月9〜11日は、台風8号の影響により梅雨前線が活発となり、10日は84ミリを超える降雨となった。
[生育状況]
・5月〜6月の初期育成から干ばつ傾向が続く中、根張りが悪く樹勢もやや勢いが無い状況の中、6月中旬・下旬の雨により樹勢が一時的に低下した。
 前半の生育は、晴天が多く干ばつで推移し、降雨はあるものの1日の降雨量が極端に多く、生育環境は非常に悪い状況となっている。
・7月に入り依然、好天が続いている状況の中、夜温が上昇し樹勢は回復傾向にあり、今後の順調な生育を望んでいる。
[病害等]
・干ばつで根張りが悪く樹勢の勢いが無い状況の中、6月の極端な雨により「黒星病・斑点細菌病・モザイクウイルス」の発生が多く見られ、栽培園地のほとんどで確認された。
・今後は、樹勢の回復を促進させ、防除の徹底を図ることとしている。
[出荷状況]
・6月は、干ばつ等の影響により「元生り」が少なく出荷量も少ない状況となっていた。
・7月に入り、側枝の発生が良好で出荷量は増加傾向となり、中旬以降は順調な出荷が見込まれる。
[規格・品質]
・規格にあっては、BSが中心で全体の出荷量60〜70%を占めAL・AMの順となっている。
・品質は、「肩こけ果」が一部にみられ、7月初めまで風の影響による傷果がやや多い状況にあるが一両日中には無くなる見通しである。
[今後の生育・出荷の見込み]
・生育…極端な気象状況(干ばつ・極端な降雨)の中、肥培管理及び病害虫防除の徹底により樹勢の回復に努める。
・出荷…7月中旬より出荷は増加する見込みである。
[その他]
・前半の生育不良の状況からアブラムシが媒介する「モザイクウイルス」の発生が平年より多い状況にある。
・価格は、平年並みも下位等級品の価格が高値で推移している状況であるが、平年、7月20日前後に価格が下がる傾向から今後注視していきたい。
[写真の補足説明]
・上段:定植から1ヶ月後の園地。当日は台風8号により雨の日でした。
・中段:やや樹勢が劣るも立派に実る。
・下段:きゅうりの花芽と沢山の花です。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[平年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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定植期
鹿角 減少 平年並み
6

6
[天候]
・4月…雪消えは平年並みも気温は低めで朝夕は寒い状況が続いた。
・5月…天候は良好であったが、気温は高低の差が大きく下旬は高温で推移した。また、雨が少ない状況で干ばつ傾向であった。
・6月…上旬も好天が続いている状況で、気温も高く30℃を超える真夏日がある等異常な状況となっている。降水量は少なく、日照は多い状況にあり依然、干ばつ傾向で推移している。(6/6梅雨入り発表)
[生育状況]
・播種期…4/16〜5/5(ピーク 4/25,26)
・定植期…5/25〜6/10(ピーク 5/31,6/1)
・生育状況…苗の根張りは良好な状況であるが、干ばつの為朝夕の2回のかん水を実施している。(平年は2日間に1回程度)
 また、昨年同様、好天によりやや徒長気味で6/6の雨もお湿り程度。
[今後の生育・出荷の見込み]
・好天による干ばつ傾向が続いている状況であり、適度な降雨を期待するも今後の気象状況には注視して行きたい。
[その他]
・生産農家数は、149名で前年より3名の新規就農があったもの、高齢化等により13名の既存生産者が減少した。
・干ばつの影響により定植後に苗が枯れ、植え直しを行った生産者が例年になく多い状況にある。
[写真の補足説明]
・品種…埼玉豊美1号(管内の75%を占める)※多収で病害にも強く、果形も良好。
・播種…4月25,26日
・定植…6月2日
・植栽本数…700本/10a
・収穫始め…7月上旬予定
・収穫終り…10月中旬頃
・好天で暑さの為成長がやや遅い状況にある。雨が少ない状況によりかん水が必要であり、苗等は徒長気味。