・8月盆明け以降に襲った、相次ぐ台風（特に台風10号）により、調査産地は甚大な被害を受けた。

・冠水・流失や滞水による腐敗で収穫が不能になった圃場も出ている。

・南富良野の選果施設は浸水し原料の受入が不能となったことから、近隣の施設に依頼し選果作業を行っているが、処理能力は通常の半分以下。
・圃場の乾燥が進まず収穫機械が入れない地域もあり、収穫等の作業に遅れが見られる。

・優品以上の歩留まりは悪く、2L・Lの発生比率は前年より低い。
・市況は品不足から高騰している。
・累計選果比率：M＞S＞L＞2L。

・選果の終了時期は11月上旬を見込んでいる。
・南富良野は9/20以降に再開か。

・上2枚：上富良野選果場（JAの施設で通常は加工用にんじん・だいこんを選果）
台風10号の被害で南富良野の選果場が浸水し、使用不能になったことから、現在は上記JAの施設や他JA1個所・業者（協力3工場）に依頼し原料の処理をやり繰りしている。
・上段：規格別にパレットに置かれた状態、奥で選果作業をしている。
・中上段：最初ににんじんの原料を持ち込むラインで水槽に入れる場所。
・下2枚：上2枚と同じ施設。
・中下段：大雑把に腐れ等を取り除いている工程。
・下段：箱詰めされる前の最終工程（規格外等を除いている）。

・8月お盆明け以降、7号11号そして本日は9号台風など大雨が続いており、北海道全域で収穫時期を迎えた農作物に影響を及ぼしている。

・抽台や病害虫の発生は特に見られないが、形状不良による正品歩留まりが前年より低下している。
・今後の天候にもよるが、冠水した圃場での腐敗が懸念される。

・調査地区のにんじんは盆明け8/17から選果を開始したが、8/20以降収穫が出来ず、21日から選果を休んでいる。

・8/20累計規格内選果比率は、M＞S＞L＞2Lで前年比L３ポイント少なく、M3ポイント多い。
・市況は低迷。

・これからが本格出荷（全道的にも）となる。
・天候の回復を期待している。

・全て同じ圃場。
・5月10日頃播種した圃場で、品種は晩抽天翔。富良野市鳥沼地区
・中上段：中央はこれから収穫、両サイドは終了した圃場ですが、本来であれば収穫を終了している圃場。
・下2枚：調査日は台風の影響で大雨となった。撮影時は土砂降りで圃場も冠水している。
　収穫終了した圃場ににんじんが散乱（形状が悪いなど規格外を廃棄）している。
　ぬかるんで圃場に入れないため、抜き取った写真は撮れなかった。

・7月の前半は高気圧に覆われ好天が続いた。
・後半は大気の状態が不安定で雨の日が多く、降水量は多かった。

・6月の低温による抽台懸念なく、病害虫の発生も見られない。

・選果は昨年より2日遅れの7/26から開始し計画的に出荷している。
・現在までは1割強の出荷進度となっている。
・盆前後の市場対応に合わせた計画的な出荷に努めている。

・品質は良好であるが、前年と比べて正品（優品以上）歩留まりは約66％で8ポイント程落ちている。
・規格別発生比率（累計）は、M＞S＞L＞2Lとなっており、MS中心で前年と比べ若干小ぶりの出荷となっている。

・6月以降に播種出来なかった圃場については、9月の出荷量減が見込まれる。
・播種は7月上旬で終了見込み。

・全て同じ圃場。
・5月2日播種した圃場で生育順調である。富良野市扇山地区
・収穫の作業中、品種は晩抽天翔
・上段：全体（中央はこれから収穫、両サイドは終了した圃場）
・中段：草丈67cm、根長21cm。品種は晩抽天翔。
・下段：フレコンに収穫したにんじんを積んで選果場に向かうトラック。
・調査日は、午前中で30度を超えていた。

・6月に入って、日照不足・低温・長雨等不順な天候が続き、4月12日から開始された播種作業は、地域（圃場）によって作業が中断した。

・生育は平年並みからやや遅れであるが、選果については、昨年同様に7/25頃を計画している。

・今のところ、病害虫や抽台の発生は見られないが、6月の低温による影響（抽台）が今後懸念される。
・今週に入り好天（真夏日もあり）が続いていることから、徹底した防除に努めている。

・6月以降に播種出来なかった圃場については、9月の出荷量減が見込まれる。
・播種は7月上旬で終了見込み。

・真空播種機の利用によりプライミング処理した「晩抽天翔」の作付が増えてきた。

《上2枚：同じ圃場。》
・4月21日播種した圃場で生育順調である。（鳥沼地区、早い時期に播種した圃場、7月下旬出荷見込み）
・草丈45cm、根長16.5cm
・品種：晩抽天翔
《下2枚：同じ圃場。上2枚とは道路を挟んで違う圃場で4日遅れで播種》
・4月25日播種した圃場で生育順調である。（鳥沼地区）
・草丈30cm超える
・品種：晩抽天翔