・11月は平年並みであったが中旬は暖かい日があった。
・定期的に降雨があり、乾燥することはなかった。

・9月天候不順の影響を受けたところは不良であった。
・定植後の生育が思わしくなかった圃場の中には、収穫に至らないところも見られた。

・湿害による葉の変色が一部見られる。

・調査日現在、出荷は終盤で、生産者や圃場も限定されてきた。

・圃場格差が大きく、生育の良いところは大玉傾向であった。
・品質はおおむね良好であるが、収穫遅れと降雨のため一部裂球が見られる。

・定植が遅れた圃場は出荷が年明けになる見通し。

・上段、中上段：収穫中の圃場。やや収穫遅れで大玉になっている。
・中下段：収穫間近の圃場。左手前は結球不足が見られる（矢印）。
・下段：定植が遅れた圃場。今月中の収穫は困難。

・10月中旬ごろから日照もあり落ち着いてきた。
・11月に入り冷え込む日も見られた。

・早期定植分について、軟腐病も見られたが、昨年並みの出荷量であった。
・9月長雨で定植が遅れた圃場や冠水した圃場では生育遅れや、大きくならず収穫を諦める圃場も多く見られる。

・全国的な出荷減少により引き合いが強く小玉傾向ながら精力的な出荷が行われた。

・最終収量は減少が見込まれる。
・定植遅れから小玉傾向が予想される。

・上段：天候不良により定植が遅れた圃場。その後の生育も遅れている。
・中上段：9月長雨の影響で生育遅れや生育不良（矢印）が見られる。
・中下段：収穫中の圃場。やや小玉傾向。
・下段：収穫中の圃場。生育遅れ等で収穫できなかったものもある。

・9月下旬から10月上旬においても日照量は平年の半分程度であった。
・10月中旬になり安定した天候になった。施肥・中耕・防除作業が行われる。

・圃場の水はけの良し悪しで生育に影響しばらつきが出ており、成育の遅れも見られる。
・9月天候不良により定植ができなかったため面積は減少した。

・9月の多雨による根張り不良からの軟腐病が一部見られる。

・早生種が10月下旬から出荷予定である。
・多湿日照不足のため小玉傾向が予想される。

・上段：天候不良により遅れていた定植9/28実施の圃場。中耕が行われていた。
・中上段：排水の良い圃場。11月下旬出荷見込み。
・中下段：9月多雨の影響でやや根傷みが見られる。10月下旬出荷見込み。
・下段：中生種。今後、施肥中耕が行われる。

・9月中旬以降、秋雨前線の停滞や台風16号により曇天・降雨の日が続いた。
・四日市市の9月中旬平年比日照量18％、同降水量349％であった。このため、定植ピーク時の圃場の畝立て作業や定植作業が遅れている。

・調査日（9/28）においても遅れている定植作業が行われていたが、降雨により中断していた。
・苗は確保しているもののこれ以上遅れると、結球しなくなるため、作付面積が減少することも考えられる。
・台風16号（9/20）で冠水した圃場があった。
・雨の合間を縫っての定植・中耕・防除等の作業となっている。
・早生種は概ね順調に生育しているが日照不足により葉色が薄い傾向が見られる。

・定植作業遅れから、12月出荷の圃場が減少することも見込まれる。

・品種は大福系中心である。

・上段：調査当日、天候不良により遅れていた定植作業中であったが、降雨により中断。
・中上段：9月上旬までに定植し排水の良い圃場は良好であるが、日照不足で葉色は薄目であった。
・中下段：8/25頃定植の圃場。
生育は概ね順調。10月下旬出荷見込み。
・下段：台風16号（9/20）で水没した圃場。
懸命の排水と泥落とし作業により回復。