滋賀県(冬キャベツ)
播種期 | 定植期 | 収穫期 | 出荷最盛期 |
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
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収穫期
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東近江市、近江八幡市 JAグリーン近江管内 |
増加 | 不良 | 遅い | 早い | ||
3 月 8 日 |
[天候]
・1月中旬から2月上旬の寒波が強く、例年にない積雪もあった。
[生育状況]
・1,2月の低温により生育は抑えられ、積雪による外葉の傷みが見られた。特に9月下旬以降に定植された株の生育が著しく劣った。
[病害等]
・菌核病の発生が見られる。
[出荷状況]
・契約栽培も多く、小玉でも出荷されたため、ほとんどが収穫出荷済みである。
[規格・品質]
・9月中下旬以降に定植された圃場では小玉となった。特に10月に湿害を受けた圃場で著しく、収穫を諦める株や圃場も見られる。
[今後の生育・出荷の見込み]
・90%以上が収穫・出荷されている。
[写真の補足説明]
・上段:収穫間近の圃場。
ほとんどが小玉の株である。 (撮影3月8日:大中の湖、収穫終了時期) ・中上段:直径15cm程度の小玉株が目立つ。 (撮影3月8日:大中の湖) ・中下段:菌核病に侵された株(撮影3月8日) ・下段:写真左側の圃場から右側へ、早生〜中生〜晩生の品種が作付され、収穫後耕耘されている。 右側の圃場のみが残っている。(撮影3月8日:大中の湖) | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
出荷最盛期
|
東近江、近江八幡市 JAグリーン近江管内 |
増加 | 平年並み | 平年並み | 平年並み | ||
12 月 15 日 |
[天候]
・10月中旬以降、週1〜2回の降雨があったが、生育に影響を及ぼすものではなかった。
[生育状況]
・気温も平年よりやや高めで生育は順調である。
[病害等]
・収量に影響するような病害虫の発生はない。
[出荷状況]
・10月中旬までにハスモンヨトウの食害を受けた圃場では小玉傾向である。
・10〜11月穫りは収穫が終了し、圃場も耕耘されている。
[規格・品質]
・品質に問題はない。
[今後の生育・出荷の見込み]
・生育に問題はなく、順調に出荷されると思われる。
[写真の補足説明]
・上段:週1〜2回の降雨があったが、生育に影響はない。
12月上旬の寒波を受け、アントシアニンが出てきたが、支障はない。 (撮影12月5日:大中の湖、1月収穫を待つキャベツ) ・中上段:滋賀県ではほとんどのキャベツが水田で栽培される。 降雨の影響を受けやすいので、排水対策が十分にされている。 (撮影12月15日:大中の湖、小麦と隣り合わせで栽培されるキャベツ) ・中下段:JA集荷場に持ち込まれたキャベツ(市場出荷用) 8玉/ケースが中心であるが、6玉/ケースも多くなってきた。 撮影時間が午後3時頃なので、集荷量はまだ少ない。(撮影12月15日) ・下段:11月に収穫を終えた圃場は耕耘されている。 滋賀県では水稲栽培と組み合わせることにより、連作障害の回避を図っているため、この圃場も来年は水稲が作付けられる可能性がある。 (撮影12月15日:大中の湖) | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
生育期
|
東近江 JAグリーン近江管内 |
増加 | 平年並み | 平年並み |
遅い (5日程度) |
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10 月 21 日 |
[天候]
・9月17日〜10月9日まで断続的にまとまった量の降雨があった。
[生育状況]
・上記の降雨により、晴天日に葉が萎れるような湿害を受け、生育はやや遅れた。
[病害等]
・ハスモンヨトウ被害が著しい地域も見られるが、大産地(大中の湖)は防除されている。
[出荷状況]
・10月穫り収穫が始まった。間引き収穫されている。
[規格・品質]
・出荷量はまだまだ少ない。 ・野菜価格高騰の中で、キャベツの市場価格も非常に高く、出荷を急いでいるため、収穫可能な株を選びながら小玉傾向で出荷されている。
・品質に問題はない。
[今後の生育・出荷の見込み]
・やや小玉傾向。
・湿害以外に問題はなく、大玉サイズの出荷も支障ないと思われる。
[写真の補足説明]
・上段:9月17日から10月9日まで、週に3〜4日の降雨があった。
当産地のキャベツは水田で栽培されるため、軽度ではあるが湿害を受け、生育も遅れた。(撮影9月30日:大中の湖、著しい湿害を受けた圃場) ・中上段:降雨が収まると生育も回復し、圃場は十分に管理され、病虫害、雑草の発生も僅かである。(撮影10月21日:大中の湖) ・中下段:湿害を受けたため、株ごとの生育のばらつきが大きい。 野菜価格高騰で出荷が急がれており、収穫可能な株を探しながら間引き収穫されている。(撮影10月21日:大中の湖) ・下段:JA集荷場に持ち込まれたキャベツ(市場出荷用)。 この時期として例年と比較し、量的にかなり少ない。(撮影10月21日) | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
定植期
|
東近江 JAグリーン近江管内 |
増加 | ー | 平年並み | ー | ||
9 月 2 日 |
[天候]
・梅雨明け以降晴天日が続き、極端な寡雨であったが、8月末日にまとまった降雨があった。
[生育状況]
・11月収穫の早中生品種は、寡雨条件下でもスプリンクラーがある圃場では、生育は順調である。
[病害等]
・当産地の主力作型である中・晩生品種(8月下旬〜9月上旬定植、12月〜3月収穫)は8月末からの降雨による影響を受けて、定植はやや遅れ気味であるが、大きな支障はない。
・未発生。
[今後の生育・出荷の見込み]
なお、病害虫発生予察注意報第5号(ハスモンヨトウ、野菜他)が発令されているため、防除に注意したい。
・昨年は8〜9月に降雨が多かったが、10月になると好天日が続き、生育が回復した。
[その他]
・今年は3か月予報によると、気温は平年並み40%高温50%とされており、キャベツの生育はやや進むものと思われる。
・加工・業務用キャベツの栽培が増加しており、市場出荷は現状維持〜やや減の見込み。
[写真の補足説明]
・一部の生産者に対してはJAで播種作業を行い、トレイを生産者各自が持ち帰って25日程育苗し、JAの定植機を利用し作業するなど、省力化を図っている。
・上段:播種機の播種部分。播種時期ごとに品種を統一できる。
・中上段:一部は生産者が育苗作業を請け負う。JAは苗で販売する。 ・中下段:個人所有の半自動定植機。後退しながら植える。6〜8畝植えるごとにスプリンクラー灌水する。JAでは全自動型の移植機を導入している。 ・下段:水田に、手前から早生→中生→晩生品種が植え付けられている。生育は順調である。 |