秋田県(夏秋きゅうり)

播種期 定植期 収穫期 出荷最盛期
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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NEW
収穫期
鹿角 減少 不良 遅い
(5日程度)
遅い
(5日程度)
10

20
[天候]
《9月》
・上旬の気温は平年よりやや低く、雨は平年よりかなり少ない。
 日照時間は平年よりやや多い。
・中旬の気温は平年並み、雨は平年よりやや多い。
 日照時間は平年並み。
・下旬の気温は平年並み、雨は平年よりやや多い。
 日照時間は平年よりやや多い。
・気温は平年より低い日が多く、特に夜温が低かった。
・夜温が10℃を下回る日が7日間あった。
・雨は上旬は少なく、中旬と下旬がやや多い状況で
 12日と28日には豪雨となった。
・日照時間は概ね多い状況となった。
・9月18日に台風18号が日本海側を通過した。
・9月に入ってからの低温が印象強く、例年10月頃の気候となった。
《10月》
・上旬の気温は平年よりやや低く、雨は平年並み。
 日照時間は平年よりやや少ない。
・中旬の気温は平年より低く、雨は平年よりやや多い。
 日照時間は平年よりやや少ない。
・上旬と中旬の気温は低い状況が続き、15℃を下回る日が多く、
 最低気温は2〜3℃の日もあった。
・雨は11日に40mmを超える豪雨となった。
 また、台風21号は22日〜23日に通過し大雨となった。
・日照時間は曇天の日がやや多かったことから平年よりやや少ない。
[生育状況]
・9月はさらに気温が下がり、生育が停滞し樹勢も衰え気味となっている。
・9月2日、3日は急激な低温により農薬・栄養剤散布したほ場で
 果実に霜害が発生した。
・9月10日頃には樹は徐々に低温に慣れ、
 葉数が少ないほ場と多いほ場で生育に差が生じている。
・葉数が多いほ場では思いのほか順調な生育となっており、
 少ないほ場では、寒さの影響で側枝の伸長や果実の肥大に遅れが目立つ。
・台風18号の強風によって全域で葉や果実に被害が発生し、
 樹勢にも悪影響が及ぼされた。
・根張りが悪く、例年より液肥や栄養剤の灌注・灌水の効果が見られない。
・台風の後に樹勢が回復できず終了となるほ場が発生した。
[病害虫発生状況]
・斑点細菌病、べと病、炭疽病、褐斑病と病気が混在し、一部防除困難となる。
・黒星病の被害が増大し、葉から側枝にまで感染、
 果実にも発生し早期終了となる。
・一部ダニ防除の効果が出なかったほ場では、さらに被害が増大し苦戦した。
・しおれの被害が例年より多く、原因の多くはホモプシス根腐病と推察される。
[出荷状況]
・9月の低温の影響で日量 10t と少ない状況が続いている。
・9月20日には出荷量が激減した。
[規格・品質等]
・10kg品の割合が増え、5kg品の出荷が激減した。
・台風18号の影響で傷果等が大幅増大し、樹勢の低下から果形も悪い。
[今後の生育・出荷の見込み]
・台風の影響が回復しないまま出荷終盤まで出荷量は減少していく見込み。
[その他]
・葉数の少ないほ場より葉数の多いほ場が生育良好であるため、
 過度の摘葉はしないよう指導を行っている。
・台風18号の被害が最小限で状態が良好な生産者は、
 遅くまで出荷を望んでいる。
・例年他品目作業のため終了する生産者がいるが、
 9月いっぱいで終了する生産者が昨年より多くなった。
・台風18号が日本海側を通過しているときの風による被害は
 それほどなかったが、吹き返しの風が強く被害が大きくなった。
 (棚倒壊13件、ほか全域で葉や果実に被害が発生した。)
・太平洋側の日照不足が深刻で高騰が続いていたため、
 出荷量の低迷が悔やまれる。
・例年(とうもろこし収穫期)より遅く熊の果実被害が発生した。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 不良 遅い
(5日程度)
遅い
(5日程度)
9

5
[天候]
・8月上旬の気温は平年よりやや低く、雨は平年よりかなり少ない。
 日照時間は平年より多い。
・8月中旬の気温は平年よりかなり低く、雨は平年よりやや少ない。
 日照時間は平年より少ない。
・8月下旬の気温は平年より低く、雨は平年よりやや多い。
 日照時間は平年並み。
・8月の気温は平年を下回る日が23日間あった。
 最高気温も25℃を下回る日があり、8月27日、28日、31日は
 最低気温が15℃を下回った。
・8月上旬・中旬は雨が少なく、下旬の22日、24日は
 40〜60mmを超える雨となった。
・8月の日照時間は中旬がやや少なかったものの、総じて平年並みとなった。
・気温が低いためか、今年は「やませ」が多く吹いている。
・夜温が極端に低い。
[生育状況]
・8月上旬は7月の天候回復からようやく樹体に勢いが戻ってきたが、
 8月の低温と上旬・中旬は雨が少なく干ばつ傾向で推移したため、
 下旬の局地的な大雨は樹体に悪影響を与えた。
・干ばつからの大雨は樹体が酸欠状態となり、肥料養分の流出を招き、
 樹体そのものの体力を奪い生育停滞を引き起こす要因となっている。
・全体的に初期段階の根張りが弱いことに加え、低温・干ばつ・大雨等
 により生育は不良となっている。
[病害虫発生状況]
・斑点細菌病及び黒星病は前回に引き続き広範囲に発生している。
・天候不順により、炭疽病が散見されている。
・一部ほ場において、苗に耐病性があるが「うどんこ病」も発生している。
・8月下旬以降においてダニの防除を実施しているが、農薬の効果が出ず、
 苦慮している現状にある。
[出荷状況]
・平年より少ないものの、8月の上旬に出荷のピークを迎えた。
・ピーク時は日量 27tを出荷。
・中旬は日量 20〜25tで推移し、下旬にはなり疲れ、低温、大雨の影響から
 日量が減少し、出荷が伸びない状況となった。
[規格・品質等]
・例年になく果形は良好で、規格・品質も良い。
・7月と同様に製品率が良好。
[今後の生育・出荷の見込み]
・体力の落ちている樹体の回復が必要不可欠であり、
 徹底した栽培管理を実施し、樹体の回復に努める。
・今後、日量 20tは確保したいものの、樹体の生育停滞により厳しい状況。
・全体的に根張りが弱い状況のせいか、追肥等の処理を実施しても反応が鈍く、
 今後が懸念される。
[その他]
・夜温が極端に低く、樹体に悪影響をもたらしている。
・干ばつからの大雨の傾向が多くみられ、樹体の体力を奪っている。
・8月下旬から体長1m程度の熊の出没が頻繁に発生している。
・カラスの集団による被害も発生し、
 複数のほ場をローテーションを組み食害している。
[写真の補足説明]
・天候不順により根張りと樹勢が弱いところにあって、
 樹は1m60cmの丈を確保しており良好なほ場である。
・生育停滞のため樹を丈夫にする観点から
 10節を目安に実を付けさせるように指導している。(例年は7〜8節)
・黒星病が止まっていない状況から上葉に移っている現状がある。
 消毒の徹底が必要である。
・品種:豊美1号。
・播種:4月30日
・定植:6月1日
・収穫始め:6月27日
・収穫終り:10月中旬頃
・上 段:例年より花芽が少ないほ場。
・中上段:葉のしおれが目立つ。
・中下段:良い果形が多い。
・下 段:斑点細菌病が発生している葉。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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出荷最盛期
鹿角 減少 やや不良 遅い
(7日程度)
遅い
(7日程度)



[天候]
・7月上旬の気温は平年より高く、雨は平年より少ない。
 日照時間は平年より多い。
・7月上旬から中旬は気温の高い日が多く推移した。
・7月中旬の気温は平年より高く、雨は平年より多い。
 日照時間は平年より多い。
・7月下旬の気温は平年よりやや低く、平年を下回る日が多かった。
・夜温が低い日が多く、15℃を下回る日もあった。
・雨は平年より多く、日照時間は平年並み。
・7月の雨の日は5日間しかなく、
 16日と22日は100mmを超える強烈な雨となった。
 16日の降雨はやや高温・干ばつ傾向の中だったので、
 旺盛な生育につながった。
・7月の日照は、晴天の日が多く、十分日照を得ることができた。
・8月2日梅雨明け。(前年+4日、平年+5日)
・気象の状況では、極端な雨(スコールのような局地的なもの)、
 異常に低い夜温等が発生している。
[生育状況]
・7月に入り、生育は概ね回復基調となった。
・7月上旬頃からほ場によって差はあるが、「葉のしおれ」が全域にみられた。
 しおれと回復を繰り返し、回復できず樹が衰退して樹自体の切除を
 実施せざるを得ないほ場もみられた。
 初期生育の段階で根張りが不十分であったことに起因するものとうかがわれる。
・7月下旬の夜間の低温が、枝の伸びや生育の遅れに影響を与えており、
 質の悪い枝が多く収穫量が増加しない状況である。
[病害虫発生状況]
・斑点細菌病及び黒星病が全域に広がっている。
 防除回数を週2回実施し、その徹底を図っている。
・アオムシ、アブラムシ、アザミウマが例年より多く、
 防除しても死滅しない状況が続いている。
・一部ダニも見受けられたが、防除の効果があり広がってはいない。

[出荷状況]
・6月の天候不順等の影響で、例年より遅い出荷となった。
 単月では非常に少ない1.5tの出荷となった。
・7月は天候が回復して順調な出荷となり、中旬の17日には前年を上回ったが、
 その後ダラダラの出荷が続いている。
・例年であれば第1次のピークを迎えるこの時期に出荷量が少ない状況は
 異常であり、質の悪い枝が多く品質の良いものは多いが絶対量が少ない。
・日量:20t前後。
[規格・品質等]
・質の悪い枝が多い状況の中、A品の割合が例年より高く、
 AL〜ASが25%を占めている。
・ALが多く、規格のいい年となっている。
・絶対量が少ない中、製品率が良好であり、10kg品が少ない現状である。
[今後の生育・出荷の見込み]
・全般的に質の悪い枝が多い中、天候回復により質の良い枝も
 見受けられる状況から、8月上旬は側枝の回復管理を徹底し、
 良好な樹体に仕上げることを目指す。
・側枝の回復から8月中旬以降に出荷のピークを作り出荷量の増大に繋げたい。
・台風の発生が多いこと、及び葉の萎れがある樹が多いために
 早い上がりになることが懸念事項である。
[その他]
・販売価格が前年の82%程度とやや安い傾向にある。
・例年に比べ、葉のしおれが多く見受けられ異例な状況にある。
・例年1〜2回の強風被害が発生しているが、今年度はその被害がなく、
 品質の良いものが収穫できている。
[写真の補足説明]
・天候不順により根張りと樹勢が弱いところにあって、
 樹は1m60cmの丈を確保しており良好なほ場である。
・生育停滞のため樹を丈夫にする観点から
 10節を目安に実を付けさせるように指導している。(例年は7〜8節)
・黒星病が止まっていない状況から上葉に移っている現状がある。
 消毒の徹底が必要である。
・品種:豊美1号。
・播種:4月30日
・定植:6月1日
・収穫始め:6月27日
・収穫終り:10月中旬頃
・上 段:生育が7日遅れの園地。樹体・側枝の伸びが遅い。
・中上段:葉のしおれが目立つ。
・中下段:良い果形が多い。
・下 段:良い側枝が発生している。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
(クリックで拡大)
 
収穫期
鹿角 減少 不良 遅い
(7日程度)
遅い
(7日程度)


6

28
[天候]
・5月下旬〜6月上旬に低温・夜温が低い・冷雨の天候不順があった。
・入梅は6月21日(前年+8日、平年+7日)。
・6月上旬の気温は平年より低く、平年より10℃以上低い日もあり、
 雨はやや多い。日照時間は平年よりやや少ない。
・6月中旬の気温は平年よりやや高く、雨はやや少ない。日照時間は平年並み。
・6月下旬の気温は平年よりやや低く、寒暖の差が大きい。
 雨はやや少なく、日照時間は平年より多い。
[生育状況]
・定植期の天候不順により生育が停滞し 、7日程度の遅れとなっている。
・生育の停滞で根張りが弱く、葉色が抜け黄色っぽくなるほ場が見受けられた。
・葉の大きさが平年より二回りほど小さい状況で、巻つるが短いものが多い。
・根張り及び樹勢の弱さから花芽が例年より多く、
 付け過ぎに注意を呼びかけている。
・梅雨に入り天候が回復し、生育も回復傾向にあるが
 葉色が濃いほ場が散見される。
・6月22日に強風があり、一部ほ場で芯折れ・葉にキズ傷みが発生した。
[病害虫発生状況]
・気温が低いため黒星病が全域に広がっており、
 湿度が高いためか斑点細菌病が多発している。(防除の徹底を喚起)
・害虫の発生は低温により少ない状況にあるが、
 天候回復により「アオムシ」「アブラムシ」の発生が見受けられる。
[出荷状況]
・生育停滞から7日程度の遅れにより極わずかな出荷となっていて、
 出荷開始は7月にずれ込む見込み。(6月25日ネット栽培初出荷) 
[規格・品質]
・初なり果の出荷である。(10kg)
[今後の生育・出荷の見込み]
・入梅し、空梅雨傾向であるが夜温が低いため、生育はよくない現状である。
・黒星病及び斑点細菌病の防除の徹底を図る。
[その他]
・生産者数は137名。
・定植期が低温となったため、数日の天候回復を待ったが、
 定植適期を逃す危険性から定植せざるを得ない状況となった。
[写真の補足説明]
・天候不順により根張りと樹勢が弱いところにあって、
 樹は1m60cmの丈を確保しており良好なほ場である。
・生育停滞のため樹を丈夫にする観点から
 10節を目安に実を付けさせるように指導している。(例年は7〜8節)
・黒星病が止まっていない状況から上葉に移っている現状がある。
 消毒の徹底が必要である。
・品種:豊美1号。
・播種:4月30日
・定植:6月1日
・収穫始め:6月27日
・収穫終り:10月中旬頃
・上 段:お世話になる園地。
・中上段:樹丈は160cmを確保。
・中下段:極太の実が付いている。
・下 段:黒星病が発生している葉。