滋賀県(冬キャベツ)
播種期 | 定植期 | 収穫期 | 出荷最盛期 |
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
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収穫期
|
東近江市 | 増加 | 豊作 |
早い (10日程度) |
遅い (5日程度) |
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3 月 4 日 |
[天候]
・昨年10月以降、好天が続き、適度な降雨もあり、結果、キャベツの生育に適した気象となった。
[生育状況]
・早生品種に続き、中・晩生品種も旺盛に生育し豊作となっている。
[病害等]
・ほとんど発生が認められない。
[出荷状況]
・市場出荷用の圃場では、価格の低迷により、収穫が遅れ裂球株が散見される。加工業務用キャベツは出荷可能である、業者からの注文量は少なく遅延している。
[規格・品質]
・2L玉中心。
[今後の生育・出荷の見込み]
・滋賀県の主力品種は冬キャベツであるので、本来なら3月末で終了するはずであるが、市場価格の低迷や需要の落ち込みで収穫遅れにより品質の低下や裂球の多発が懸念される。
[写真の補足説明]
・撮影日:3月4日。
・上段、中上段:この時期としては例年になく順調に生育している。 ・中下段:好天により肥大が進んだところに出荷調整により、裂球果が多発している。 ・下段:荷姿。 | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
出荷最盛期
|
東近江市 | 増加 | 豊作 |
早い (10日程度) |
遅い (5日程度) |
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12 月 15 日 |
[天候]
・10月以降、晴天が多く気温も高い状況が続いている中、11月に入ってからは、定期的に降雨があり、結果、キャベツの生育に適した気象となっている。
[生育状況]
・早生品種は出荷が終了した。
[病害等]
・中生や晩生は定植期の天候不良により生育が遅延していたが、11月以降、天候に恵まれたことにより、急激に生育が促進し不作予想から一転し豊作傾向となってきた。
・ほとんど発生が認められない。
[出荷状況]
・市場出荷用の圃場では、価格の低迷により、収穫が遅れ裂球株が散見される。加工業務用キャベツは順調に出荷が行われている。
[規格・品質]
・2L玉中心である。
[今後の生育・出荷の見込み]
・豊作傾向のため出荷も順調に行われると思われるが、暖冬による生育促進と市場価格の低迷による収穫遅れにより品質の低下や裂球の多発が懸念される。
[その他]
・近年まれにみる豊作である。
[写真の補足説明]
・撮影日:12月15日。
・上段:豊作が確約される圃場(圃場全体でキャベツの葉色が良く、均一に生育している)。 ・中段:好天により肥大しすぎて裂球が発生している。 ・下段:加工業務用キャベツの出荷風景。 | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
生育期
|
東近江市 | 増加 | やや不良 |
遅い (4日程度) |
早い (10日程度) |
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10 月 23 日 |
[天候]
・10月になって晴天が続き、キャベツ圃場は水不足状態となっている。
[生育状況]
・8月20日以前に植え付けられた11月収穫予定の早生品種は、順調に生育し、出荷が始まった。
[病害等]
・12月〜1月出荷予定で8月下旬から9月上旬に定植された中生は、定植時の湿害と今月の雨不足により、収穫時期が遅れることと小玉化による収量低下が懸念される。 ・1〜3月収穫予定の晩生については、定植遅れによる苗の老化と水不足により、初期生育が大幅に遅延している。
・一部にハスモンヨトウの発生がみられるが、全体的には少ない。
[出荷状況]
・市場価格の高値により、少々小玉であっても出荷されている。従って、例年より早まっている。
[規格・品質]
・規格は、S・M玉中心。
[今後の生育・出荷の見込み]
・品質は、病害虫の発生もなく問題ない。
・順調に生育する早生品種と生育が停滞している中・晩生品種間で収量に差が出ることが現実味をおびてきた。
[その他]
今後、適度な降雨があると仮定すると、早生は順調に肥大が進むと予想するが、乾燥しているところへ降雨があると、急に肥大し、裂球が心配される。 ・中生は老化苗の影響と水不足による初期生育不良のため、収穫時期の遅延と、小玉になると予想される。 今後、降雨があっても中生は10月が生育最盛期のため生育遅れは解消されない。 ・晩生は暖冬(気象庁3か月予報)であれば11月〜12月が生育最盛期のため、生育が促進される。結果、収穫が同時となり、短期集中出荷になると懸念される。
・昨年、今年と新規にキャベツ栽培を導入した生産者が多く、栽培マニュアルに沿った栽培が行われているが、定植時の降雨の影響による除草剤流亡と、雑草防除に対する知識不足により、雑草が過繁茂している圃場が多く見受けられる。
[写真の補足説明]
・1枚目:8月上旬定植圃場における収穫作業。
・2枚目:JAの集荷場(量はまだまだ少ない)。 ・3枚目:順調に生育している早生品種。 ・4枚目:初期生育不足状態の3月収穫予定圃場。 ・5枚目:雑草が過繁茂している圃場。 | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
生育期
|
東近江市 | 増加 | ー |
遅い (10日程度) |
ー | ||
9 月 8 日 |
[天候]
・8月20日以降雨天や曇天が続いている。
[生育状況]
・8月20日以前に植え付けられた、11月収穫の早生品種は順調に生育しているが、当地域の主力作型である8月下旬から9月上旬定植、12月〜3月収穫の中・晩生については、天候の影響で、9月8日現在の定植進捗状況は例年の5割程度と大幅に遅れている。
[病害等]
その影響で、苗の老化が進んでいる。
・未発生。
[今後の生育・出荷の見込み]
・早生品種と中・晩生品種で収量に大差が出ると懸念している。
[その他]
・天候が回復すれば、早生は順調に生育するが、中・晩生は定植が出来たとしても、苗の老化により初期生育不足となることで、収穫物が小玉傾向となり、不作になるのではと懸念している。
・産地全体で計画出荷を進めるための第一歩として苗の品質が揃うセル育苗を導入している。
[写真の補足説明]
さらに均一な苗に仕上げるために播種作業をJAの水稲育苗施設で行った後、生産者各自がトレイを持ち帰り25〜30日間育苗後、JAの定植機を利用し作業の省力化を図っている。
・1枚目:苗の老化を回避するため、定植を一刻も早く行うべく、雨の止み間に畦立・定植を行っている。
・2枚目:子葉が落葉し本葉が徒長し老化現象が現れ始めた苗。 ・3枚目:圃場が乾いた状況(右側)で成型した畦。左側(トラクター側)は土壌水分過多で畦立を行ったため、土が団子状で壁土状態となりキャベツの生育に悪影響を及ぼすと考えられる畦。 ・4枚目:初期生育が順調な8月16日定植のキャベツ。 ・5枚目:天候不良の影響を受けている8月28日植えのキャベツ。 |