東京都(こまつな)
播種期 | 定植期 | 収穫期 | 出荷最盛期 |
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
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収穫期
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江戸川区 | 減少 | 平年並み | 遅い | 平年並み | ||
12 月 26 日 |
[天候]
・10月上中旬は温暖であったが、11月は冷涼で降雨が多かった。
[生育状況]
・11月24日には初雪を観測し、その後も降霜など気温の低い状態と一時的な高温が繰り返された。 ・12月も強い冷え込みと季節外れの高温が繰り返され、例年に比べ圃場は湿潤な状況が続いた。
・やや不良で収量は11月中旬まで2割程度少なかった。その後、収量は平年並みまで回復したが、生育遅れは継続している。
[病害等]
・生育進度は夏以降遅れが継続し、特に11月の低温により一時的に生育が停滞し非常に遅れた。 ・低日照と低温による生育遅れ、軟弱徒長と収量低下が目立った。
・病害虫発生状況は、平年並みであった。
[出荷状況]
・害虫ではコナガ、アブラムシ類の被害が多く、12月まで施設内での発生がみられた。 ・一部の圃場では10月下旬にコナダニ類の多発による生育不良、葉への食害が見られた。 ・ネコブセンチュウ被害については立枯れ症状の発生が11月下旬まで続いたが、本年は夏以降に湿潤状態が続き、センチュウの活動に適した環境が続いたものと考えられた。 ・病害では白さび病やリゾクトニア病が多かった。また、生理障害の一種と考えられる黄化症状が12月中旬以降に一部の圃場で発生し、気温の急激な低下に起因するものと考えられた。
・不作のため平年より減少した。
[規格・品質]
・出荷先は東京都中央卸売市場(大田・築地・葛西)への出荷が中心である。 ・価格は12月上旬まで高騰していたが、出荷量が少なく全体的に低調であった。 ・12月中旬から出荷量は回復傾向であったが、相場が年末にかけて低迷し、年末出荷を早期に切り上げる生産者も見られた。
・一束500〜700gが平均である。
[今後の生育・出荷の見込み]
・品質は秋季に入り向上し、平年並みの品質となっていた。
・例年並みと思われる。但し、気温の変動が激しく、2月以降こまつなの抽苔(とう立ち)が早まる可能性があり、その場合は一時的に出荷量が減少することも考えられる。
[写真の補足説明]
・上段、中上段:年末向けこまつなの収穫作業である。出荷先は築地市場(促成)であり、品質は極めて高い。品種は「いなむら」を使用。
・中下段:年末向けこまつなの収穫作業である。 出荷先はこちらも築地市場(促成)である。 収穫後すぐに吸水させ、品質保持を図るとともに、根部の泥を落としやすくしているという工夫がみられる。品種は「優翠」を使用。 ・下段:露地圃場で発生した黄化症状である。 急激な低温にさらされたのち、下葉が黄化・脱落する症状を呈している。病害と異なり、地際部の腐敗症状は見られない。 11月24日の降雪等の低温ののち、12月中旬ごろから徐々に黄化が発現している。通常1月〜3月にみられる生理障害の一種であるが、12月から発生が見られるのは稀である。 | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
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収穫期
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江戸川区 | 減少 | やや不良 | 平年並み | 平年並み | ||
10 月 28 日 |
[天候]
・7月下旬はやや冷涼で曇天が多かった。その後も降雨が多く、特に9月は日照が少なく圃場は湿潤な状態が長く推移した。
[生育状況]
・台風による被害はほとんどなかったが、9月の高温湿潤の影響により野菜類全般の不作が続いた。
・不良で収量も平年より少ない。
[病害等]
・生育進度は平年並みであるが、低日照による軟弱徒長と収量低下、病害虫被害の多発が目立った。
・害虫被害、病害ともに非常に多い。
[出荷状況]
・害虫ではキスジノミハムシやコナガ、アザミウマの他、多湿条件のためナメクジ類による被害も多い。 ・ネコブセンチュウ被害のある圃場では立枯れ病状の発生が8月下旬から10月まで継続発生した。 ・10月に入り、コナダニ類多発圃場では立枯れ病状や葉への食害(白斑)が急増した。 ・病害ではリゾクトニア病による立枯れ病状の他、黒腐病の被害も目立った。
・不作のため平年より減少した。
[規格・品質]
・出荷先は東京都中央卸売市場(大田・築地・葛西)への出荷が中心である。 ・価格は期間を通じて高騰していたが、出荷量が少なく全体的に低調である。
・一束500〜700gが平均である。
[今後の生育・出荷の見込み]
・不作の影響により、品質は平年よりやや劣るものも見られた。
・天候の回復に伴い例年とおりに回復(計画とおり)するものと思われる。
[写真の補足説明]
但し、10月下旬は低温傾向のため、11月中下旬まで出荷不安定な傾向が続くことも考えられる。
・上段:9月中旬に播種されたこまつな圃場である。高温の影響が見られ、かつ、日照不足の影響により例年より軟弱徒長気味である。
画像中央部で葉の黄化がみられる部分は黒腐病の被害によるものである。 ・中上段:リゾクトニア病による下葉の脱落である。激発した場合、収量低下と品質低下を招く。 ・中下段:黒ぐされ病による葉の一部黄化箇所の拡大である。(葉縁から病原菌が侵入) ・下段:9月24日に播種、10月27日に収穫された収穫物である。(左の品種:里あかり、右の品種:武蔵野種苗園試交品種) 葛西市場向け出荷の規格で収穫・結束されたこまつなである(一束400g)。どちらもやや軟弱に生育し、収量は平年より少ないこまつなとなっている。 高温の影響により株元の節間伸張が目立つ。 | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
播種期
収穫期 |
江戸川区 | 減少 | 平年並み | 平年並み | 平年並み | ||
6 月 24 日 |
[天候]
・温暖に推移した。
[生育状況]
・6月中旬に入るまで高温乾燥が続いた。4月に引き続き5月も発達した低気圧による強風があり、一部の施設で被覆が破損する被害を受けた。 しかし、江戸川区は施設栽培主体の産地であり、内作(こまつな)への被害はほとんどなかった。
・順調であり収量も平年並みである。
[病害等]
・4月から高温が続き、例年より早めに夏向け品種へ切り替える生産者が多かった。
・概ね平年並みである。
[出荷状況]
・前半は白さび病やアブラムシの被害が多かった。 ・アザミウマやコナガ、キスジノミハムシの発生も多かったが、生育や収穫物の品質に大きな影響はない。
・平年並み。
[規格・品質]
・東京都中央卸売市場(大田・築地・葛西)への出荷が中心である。 ・価格はやや低調である。
・一束500〜700gが平均であり、品質は大変優れている。
[今後の生育・出荷の見込み]
・例年とおり(計画とおり)と思われる。
[写真の補足説明]
・上段、中段:5月中旬に播種されたコマツナ圃場である。
高温乾燥の影響が見られるが、生育揃い、品質は良好である。 出荷先は主に築地市場であり一束500gで収穫・結束が行われる。 業務用出荷を兼ねており、クレーム対応のため病害虫管理が行き届いている。 ・下段:業務向け出荷の規格で収穫・結束されたこまつなである(一束1kg)。市場出荷よりも大きめのサイズで収穫されている。 | ||||||
調査日 | 調査時点の 生育ステージ |
調査産地 | 作付面積 [平年比] |
作況 [平年比] |
生育進度 [平年比] |
出荷進度 [平年比] |
圃場写真 (クリックで拡大) |
播種期
収穫期 |
江戸川区 | 減少 | 平年並み | 平年並み | 平年並み | ||
4 月 26 日 |
[天候]
・概ね温暖に推移した。
[生育状況]
・17日に発達した低気圧による強風があり、一部の施設で被覆が破損する被害を受けた。しかし、江戸川区は施設栽培主体の産地であり、内作(こまつな)への被害はほとんどなかった。
・順調であり収量も平年並みである。
[病害等]
なお、3月以降温暖に推移しているため、播種から収穫までの生育期間は平年より5日〜10日前後早まっている圃場が多い。
・前半は白さび病・リゾクトニア病・ベと病などの病害が多かった。
[出荷状況]
・中旬以降、アブラムシの発生やキスジノミハムシの発生も認められたが、生育や収穫物の品質に大きな影響はない。
・平年並み。
[規格・品質]
・東京都中央卸売市場(大田・築地・葛西)への出荷が中心である。 ・価格はやや低調である。
・一束500〜700gが平均であり、品質は大変優れている。
[今後の生育・出荷の見込み]
・例年とおり(計画とおり)と思われる。
[写真の補足説明]
・上段:4月上中旬に播種されたコマツナ圃場である。ハウス内を4分割し、播種面積を細かく調整し生育速度と収穫のバランスをとっている。
・中段:収穫作業の様子で、圃場で下葉の調整・結束まで行っている様子である。 ・下段:一束500gの規格で収穫・結束されたコマツナである。 |