秋田県(夏秋きゅうり)

播種期 定植期 収穫期 出荷最盛期
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 やや不良 平年並み 平年並み
10

4
[天候]
・9月下旬…気温が低くめっきり秋の気配であるが、雨が少なく日照は多めで推移した。最低気温が10℃を下回る状況にある。
・10月上旬…台風22号の影響により気温が高めで推移している。
[生育状況]
・夜温が低く枯れ上がりが2〜3日早い状況にある。樹自体が終盤を迎え疲れている。収穫量が少なくなり終盤を迎えた。
[規格・品質]
・品質は平年より劣る。夜温が低い状態で果形も曲がり、尻太が多い状況
[病害等]
・無し。
[今後の生育・出荷の見込み]
・10月中旬で終了見込。
・今年度は平年並みに近い収穫量、出荷量で終了した。(H24年度 は豊作の年だった)
・次年度は高齢化に伴う自然減は否めないが、現在きゅうり栽培等の研修中の新規就農予定者が3名ほどおり、今後に期待したい。
[その他]
・9月末をもってきゅうりの収穫を終えた生産者が80%となった。
・今年度は天候に左右され、干ばつ、雨、曇天、日照不足と台風に伴うフェーン現象により、樹勢がはっきりしない状況が続き、出荷ピークも例年3回はあるが、8月5日〜10日までの 1回で終了した。
・このような状況でも、栽培管理等の徹底により収量は平年並みを確保することができた。
[写真の補足説明]
・まだまだ収穫できそうな園地であるが、稲刈りや果樹の収穫作業と重なり残念な状況である。

・上段:まだまだ頑張ってます。
・中段:収穫可能な園地。
・下段:収穫を終え、樹を枯らして廃棄予定。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 やや不良 平年並み 平年並み
9

18
[天候]
・9月上旬…8圧下旬からの低めの気温が続く状況にあり、やや夜温高めで推移した。降水量は少な目で日照も少ない。
・9月中旬…気温高めで推移したが、台風18号(9月16日)の接近に伴うフェーン現象により気温が上昇したが、曇天で降雨はなかったものの、依然日照不足の状況にある。
台風一過後は晴天となり日照も多くこのままの推移を願いたい。
[生育状況]
・天候不順が続く中、気温は低め、曇天で雨の日が多く日照も少ないことから、樹勢が衰える園地が目立つ。
さらに病害等の影響のあった園地では、台風18号の影響によるフェーン現象により追い打ちをかけられるダメージを受け、早ところでは今週末には収穫収量となる生産者も少なくない状況である。
例年より7日〜10日程度早い切り上りであり、園地によってその差は大きい。
[規格・品質]
・主体はMとSが多く、加工品が増加傾向にある。
ここにきて、各規格とも数量(本数)がまとまらない状況。
品質は、日照不足による尻太り果が多くなっている。
[病害等]
・フェーン現象により気温が高い日(26℃〜29℃)が5日間続き、
樹に大きなダメージを与え、病害のあった園地に多大の影響をもたらした。病害等の大きな発生はなし。
[今後の生育・出荷の見込み]
・台風一過後、久々の晴天に恵まれ樹勢回復には絶好の機会であり、このまま続くことを期待している。気温はやや低めで、降霜が懸念される。
・9月下旬以降は、稲刈り・果樹の収穫期に入り兼業の生産者は、きゅうりの収穫を切り上げるところもあり、出荷は減少する。
また、1日2回の収穫作業も1回になる。
・栽培生産者の3分の1程度は10月上旬〜中旬までの収穫を見込むものの、今後の天候次第である。
[写真の補足説明]
・上段:尻太りの果形が多い。
・中段:B級でやや曲りがある。
・下段:日の当たる外側はまだ勢いあり。今後に期待したい。
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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出荷最盛期
鹿角 減少 やや不良 平年並み 遅い
(2日程度)
8

28
[天候]
・8月上旬…7月下旬に引き続き気温が低い状況。日照はやや多めで推移。8月9日大雨293mmを記録、一部圃場に被害あり。
・8月中旬…気温は高めで推移、降水量は平年並みで日照はやや少なめ。
・8月下旬…気温は低めで推移し、夜温が低い状況にある。降水量は平年並みで日照はやや多めで推移。
・今年の特徴であるが、雨の降り方が一時的、局所的、集中的で今までにない傾向にある。
[生育状況]
・天候不順により平年に比べ樹勢が鈍く、収量が落ちている。
 果形が悪い。
[規格・品質]
・主体はLとMが6割程度で多い状況あり、天候不順の影響で平年より太く短い果形のものが多い。
[病害等]
・天候不順により病気が発生している圃場がみられる。発生は少ないものの当該圃場における切り上りは早まる可能性が大きい。
・害虫は、例年減る時期であるがいなくならず、だらだら発生している。
[今後の生育・出荷の見込み]
・今後の出荷量は、現状を維持できる見通しであるがピークは望めない。一部農家にあっては9月中旬あたりで切りあがる可能性もある。
・8月に入り、7月の天候不順の影響からか樹勢が鈍く、8月5日〜10日頃にピークを迎えたものの、それ以降伸び悩んでいる。
中旬以降天候の回復等により、樹勢が回復している圃場も多くみられるので、今後に期待する。
[写真の補足説明]
・上段:太くて短い果形。
・中段:樹勢が回復。(今後に期待)
・下段:樹勢が回復。(つるの伸びも良好)
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 やや良 平年並み 遅い
(2日程度)
7

30
[天候]
・6月…気温は全旬やや高い〜高いで推移し、中旬には33℃の日もあった。 降水量は中旬の3日間のみで、干ばつである。 日照時間も多い状況。
・7月…上旬の気温は、高い日と低い日が交互にあり、夜温が20℃で高い状況にある。 また、雨の日が5日間も続き、日照が少ない現状にある。
・7月中旬及び下旬は、雨の日が多く日照も少ない状況にあり気温も低めで推移している。梅雨明けが待ち遠しい状況。
[生育状況]
・日照不足と排水不良により樹勢が弱い状態で着果数が少なく、雄花が多いのが特徴。排水不良により樹勢が乱れ、根痛みにより茎葉の色落ちが目立ち、果形が不揃いである。
[規格・品質]
・規格は、主体はBSが70%で多い状況、次いでASが20%、ALが10%の順となっており、下級品が多い。品質は、6月の干ばつ後の雨及び曇天による日照不足で、細物が多い。
[病害等]
・発生の頻度が多いが。晴れ間を見ながら防除に努めているので、広範囲での発生はない状況にある。
・ベト、斑点細菌病、モザイク病、ウイルス病等。害虫は少ない状況である。
[今後の生育・出荷の見込み]
・7月のダラダラ出荷が長く続き、その影響が大きい。孫枝の発生が多くなってきた状況で、8月10〜20日頃がピークとなる予想。8月の上中旬だけで400トンを見込んでいる。
 今後は、天候の回復が望まれ、孫枝の伸びはそこにかかっている。
[写真の補足説明]
(上から)
・写真1:曇雨天、日照不足でほ場が湿っている。
・写真2:平年よりやや細い果形
・写真3:孫枝の発生が多くなってきた様子
・写真4:雄花の発生が多い。  
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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収穫期
鹿角 減少 やや良 早い
(10日程度)
早い
(7日程度)
7

9
[天候]
・6月…気温は全旬やや高い〜高いで推移し、中旬には33℃の日もあった。 降水量は中旬の3日間のみで、干ばつである。 日照時間も多い状況。
・7月…上旬の気温は、高い日と低い日が交互にあり、夜温が20℃で高い状況にある。 また、雨の日が5日間も続き、日照が少ない現状にある。
[生育状況]
・樹勢はやはり徒長気味であり、側枝も細い状況で根張りが平年より悪く、活力剤及び肥料を投与しても樹勢に勢いが出ない状況にある。
[規格・品質]
・規格は下級品が多く、品質は6月の干ばつ、その後の長雨の影響で果形が揃わない状況にあり、平年に劣る。
[病害等]
・各圃場で散見され、特に害虫が例年より多い状況にある。斑点細菌病、カメムシ、ウリハムシ、アザミウマ、アブラムシ等。
[今後の生育・出荷の見込み]
・徒長気味で側枝が長く、根張りが悪い状況にあり、樹勢回復に向け活力剤等を使用し、回復を図る。今が勝負である。
また、花とびが多く見られ、出荷のピークが無いことが懸念される。
・出荷初めは6月25日で平年並み。出荷量は8トン/日量で、平年より多い。
[写真の補足説明]
・上段:根張りが悪く徒長気味
・中段:果形が悪い
・下段:害虫による食害
調査日 調査時点の
生育ステージ
調査産地 作付面積
[前年比]
作況
[平年比]
生育進度
[平年比]
出荷進度
[平年比]
圃場写真
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定植期
鹿角 減少 平年並み
6

6
[天候]
・4月…雪消えは平年並みも、気温が低く寒い状態が続いた。
・5月…上旬も気温が低い状況(平年より2℃〜3℃低い)。中旬以降、平年並〜やや高く好天が続き日照時間も多い状況。
[生育状況]
・播種期…4月26日がピーク(気温が低い為遅れ気味でスタート)
・定植期…5月26日から6月10日(見込み)
[病害等]
・なし
[今後の生育・出荷の見込み]
・5月中旬からの好天で雨が少ない状況により、定植時にはかん水を朝方実施、地域によっては夕方にも実施している。
・苗は、好天等により全体的に徒長気味である。
・定植作業は、低温による稲の生育遅れから田植え等が遅れ、きゅうり苗の定植作業も5〜7日程度遅れている。
・生産農家数は、158名で前年より14名減少した。
[写真の補足説明]
・品種…埼玉豊美1号(管内の65%)
・播種…4月下旬
・定植…6月3日(病害虫防除のため十和田軽石を散布)
・植栽本数…700本/10a
・収穫…7月上旬〜9月下旬頃
・特記事項…雨が少ない状況により定植後5日間はかん水が必要であり、苗等は徒長気味。