福岡県(冬春なす)
生産ステージ
播種期 6月下旬〜7月下旬
定植期 8月上旬〜9月下旬
収穫期 11月上旬〜6月下旬
出荷最盛期 4月上旬〜6月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:3月10日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
2月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬に降雨やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年の約3割と大幅に下回った。気温は、最高気温が24日までは8℃前後で5℃台までしか上がらない日もあり、25日以降は14℃前後で推移し、最低気温が上中旬は2℃前後で7℃近くまでしか下がらない日もあり、下旬は寒波の影響で-2℃前後で推移した。
3月は、1日に降雨があったものの、その後は天候に恵まれた日が続いている。気温は、最高気温が14℃前後で19℃まで上がる日もあり、最低気温が2℃前後で7℃台までしか下がらない日もある。
生育状況
寒波の影響で気温が低下する日も多かったが、ハウス内温度を適正に維持したことに加えて天候に恵まれた日が多く、3月から暖候期に入ったことで気温も上昇してきたことからハウス内温度も確保できており、生育、樹勢良く、葉の展開、葉色も良好で着花、着果も順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
品質良く、規格中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
暖候期に入り、日照時間が増し、気温が上昇することで、出荷量も増加する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- ハウス内の様子
- 低温干ばつ傾向ながら、日照時間が十分確保できたことに加え、ハウス内温度を適正に確保してきたことで、生育、樹勢ともに良好
- 葉色良く、葉の展開も充実している
- 着花、着果ともに順調で、肥大、果形も良好
- 側枝の発生も順調で、今後も安定出荷が期待できる
《5~6枚目》
- ハウス内の様子
- 生育、樹勢とも良好
- 側枝も発生も良好で、着果、肥大ともに順調
《7、8枚目》
- 選果場の様子
- 現在の選果量は、日量40t程度
- 今後は暖候期に入り、これまで以上に日照、温度が確保できることから、出荷最盛期の6月に向けて増量を見込む
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第3回目(調査日:2月21日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
1月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、下旬に大雨の日があったものの降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が10℃前後、最低気温が中旬までは1℃前後で-2℃の日もあり、下旬は3℃前後で6℃台までしか下がらない日もあった。
2月は、晴れの日や曇天日が多い中、中旬に降雨日があった。気温は、最高気温が10℃前後で14℃台まで上がる日もあり、最低気温が3℃前後で-3℃近くまで下がる日もあった。
生育状況
寒冷前線による豪雨の影響で定植作業が遅れていたものの、その後は年内の天候が安定していたことに加え、1月は日照に恵まれたことで生育は回復。
1月は、低温で推移する日が多かったことから弱い換気になってしまっている。
病害虫発生状況
1月が弱い換気となってしまったことから、ハウスによっては灰色かび病が散見されるものの、発生初期防除を徹底したことで実害は無い。
規格・品質
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
燃油価格高騰下ではあるものの、温度管理を徹底していることで、着果、肥大ともに順調であり、今後も安定出荷を見込む。
冬規格は2月25日選果まで、26日以降選果分から通常規格に移行。
写真の補足説明
《1~8枚目》
- ハウス内の様子
- 燃油高騰下にあるものの、厳寒期の生育促進のため、設定温度は高めに推移
- 温度管理の徹底により、首細果もなく、果形は良好
- 外気温が低温のため、弱い換気になっていたことから灰色かび病が散見された樹もあるが、発生初期防除の徹底で実害は無い
- 側枝の発生も順調で、今後も安定した出荷が見込まれる
- 着花、着果、肥大は良好
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第2回目(調査日:12月24日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
11月は、下旬に大雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから降水量は平年並みで、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が19℃前後、最低気温が25日までは10℃前後、26日以降は4℃前後で推移した。
12月は、天候に恵まれた日が続いた中、16日は大雨となった。気温は、最高気温が15℃前後で寒波の影響を受けた26日は3℃台までしか上がらず、最低気温が3℃台で0℃の日もあった。
生育状況
8月中旬の寒冷前線による大雨の影響で、定植遅れとなったことで遅れていた生育ステージは、その後の温暖な天候により生育が加速して平年並みに追いついたが、樹が仕上がる前に着果量が増加したことから、11月から12月上旬にかけては成り疲れとなり、着果量が過去2か年を下回った。
その後は、天候に恵まれた中、追肥を徹底したことにより樹勢は回復し、着花は良好。
病害虫発生状況
日照に恵まれて、日中のハウス内温度が上昇したことによりコナジラミ、ハダニ等が散見されたが、天敵昆虫により害虫密度は抑制されている。
規格・品質
樹勢の回復により、出荷量は平年並み。
品質良く、規格はほぼ全量がL以上で、2L比率は1割強と良好。
今後の生育・出荷の見込み
年末年始に向けて切り戻しを行うため、出荷量は一旦落ち着くものの、今後の冷え込み等にもよるが、年明け以降は再び安定出荷が見込まれる。
写真の補足説明
《1~7枚目》
- ハウス内の様子
- 燃油高騰によりA重油価格が高止まりしているものの、温暖な室温を好むなすの樹勢を健全に保つため、厳冬期のハウス内温度確保のために設定温度は平年並みにしている
- ハウス内温度を維持していることで、着花状態も良好
- 樹勢低下で首細りとなっていたが、樹勢の回復により、果形は良好
- ハウス内では天敵昆虫を飼育しており、化学農薬使用量を減らしつつ、害虫密度を抑制している
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第1回目(調査日:10月19日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
8月は、秋雨前線や台風の影響で降水量が平年の約6倍と大幅に上回り、日照時間が平年を大幅に下回ったが、9月は秋雨前線や台風の影響で周期的に降雨の日があったが、降水量は平年の約半分と大幅に下回り、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が30℃前後で32℃を超える日もあり、最低気温が22℃前後で15℃まで低下する日もあった。
10月は、天候に恵まれた日が続き、気温は、最高気温が上旬は30℃前後、中旬は16日までは28℃前後で推移したが、17日以降は20℃前後と落ち着いている。最低気温は、16日までは17℃前後、17日以降は10℃前後で推移している。
生育状況
定植期の8月中旬が、秋雨前線の影響で大雨続いたために定植作業が7~10日程遅れたが、その後は天候が回復し、比較的天候に恵まれて気温高で推移したことから生育は加速して平年より7日程早くなっている。
冬春なすの出荷は、平年通りの10月17日。
病害虫発生状況
気温高で推移したことから、コナジラミ及びアザミウマが散見されたことから、生物農薬であるスワルスキーカブリダニや新たな生物農薬であるタバコカスミカメに捕食させていることで、害虫密度を抑制している。
なお、タバコカスミカメは、部会員の約8割が導入しており、今後の気温低下に伴う密閉期間の増加により、その効果が期待できる。
大雨によるハウス内への浸水と、その後の急激な天候回復による気温高により、一部では青枯病の発生が見られたが、早期に罹病株を抜き取ったことから、出荷への影響は無し。
規格・品質
共選出荷は10月17日集荷分から開始。
品質良く、果形は良好。
今後の生育・出荷の見込み
11月は天候にもよるが順調に増加する見込み。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- 8月15日定植のハウス
- 生育良く、樹勢は良好
- 1番果は10月上旬から収穫開始
- 果形、色、照りともに良好
- タバコカスミカメをネットに入れてハウス内に設置
- タバコカスミカメがコナジラミ、アザミウマを捕食することで化学農薬使用回数の削減を目指す
- タバコカスミカメが好むクレオメ(セイヨウフウチョウソウ)を温存植物としてハウス内に植栽することで、タバコカスミカメの定着と増殖を図る(夏はゴマを温存植物として利用)
《6~10枚目》
- 9月25日定植のハウス
- 活着、生育とも順調
- 本ハウスでは、タバコカスミカメのほか、スワルスキーカブリダニも活用
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