奈良県(夏秋なす)
生産ステージ
播種期(接木) 2月下旬〜3月上旬
定植期 4月下旬〜5月上旬
収穫期 6月中旬〜10月下旬
出荷最盛期 7月上旬〜8月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:8月27日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 当麻 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
8月は、中旬に大雨やまとまった降雨の日が多く、特に12-21日は秋雨前線の影響で大雨が続いたことから、降水量は平年の1.5倍と大幅に上回り、日照時間は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が上旬は33℃前後で35℃の酷暑日もあったが、中旬は秋雨前線の影響で25℃前後までしか上がらず、下旬は再び31℃前後まで上がった。最低気温は、20℃前後で推移した。
9月は、秋雨前線や台風14号の影響で、やや短い周期でまとまった降雨の日があり、気温は、最高気温が27℃前後、最低気温が18℃前後で推移している。
生育状況
8月中旬の長雨による低温、過湿、寡日照で、根が弱ったことで樹勢が弱く、生育が鈍化している。
また、花落ち等が多数ある。
病害虫発生状況
樹勢が弱まったところで過湿となったため、褐色腐敗病、うどんこ病が一部圃場で発生したことから、発生初期の予防治療剤による防除で病害密度を抑制している。
規格・品質
8月中旬からはあまり高温になっていないため、ボケ果の発生は少ない。
選果選別の徹底により品質は維持しており、規格は平年並み。
今後の生育・出荷の見込み
長雨の影響で根傷みが起きていることから、9月も少ない出荷量となる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 本圃場はしっかりと着果している
- 比較的気温が上がらなかったことから、ボケ果の発生は少ない
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第3回目(調査日:7月9日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 当麻 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
7月は、上中旬にまとまった降雨の日があり、特に上旬の7、8日は合計で100mmの大雨となるなど、連続して大雨になった日があったことから降水量は平年を大幅に上回り、中旬以降天候に恵まれた日が多かったことから日照時間も平年を上回った。気温は、最高気温が中旬の16日までは30℃前後、平年より2日早い梅雨明けとなった17日以降は34℃前後と高温で、36℃の酷暑日になる日もあり、最低気温が23℃前後で推移した。
生育状況
土壌水分が十分ある中、日照に恵まれて気温高となったことから、これまで遅れていた生育は回復した。
病害虫発生状況
気温高によりテントウムシダマシがやや発生したものの、早期防除の徹底により害虫密度を抑制している。
規格・品質
品質良く形状は良好で、規格は平年並み。
今後の生育・出荷の見込み
8月上旬に出荷最盛期となる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 生育が回復し、樹勢も良好
- 高温条件となっていたものの、気温差が大きかったことからぼけ等もなく、着果した実の品質は良好
- 在圃品質も良好
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第2回目(調査日:6月20日)
調査時点の生育ステージ |
生育期 収穫期 |
調査産地 | 当麻 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
6月は、上中旬にまとまった降雨があり、特に上旬は大雨の日があったものの、曇天日及び晴天日が多かったことから降水量は平年を下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が28℃前後で33℃まで上昇する日もあり、最低気温は20℃前後で推移した。
7月は、上旬に大雨の日が多く、13日時点で月の平均降水量を上回っている。気温は、最高気温が30℃前後、最低気温が23℃前後で推移している。
生育状況
5月の定植後、夜温が低かったことに加え、曇雨天により日照不足気味であったことから最大で10日程度遅れていた生育は、6月の気温上昇により回復基調となったものの、依然として3日程度遅れている。
病害虫発生状況
夜温の低下により若干うどんこ病が発生したものの、初期防除を徹底したことにより、病害密度を抑制している。
規格・品質
6月中旬から出荷を開始。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
7~8月に出荷最盛期となる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 本圃場の樹は草姿よく、着花、着果、実の照りも良好
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第1回目(調査日:5月20日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 当麻 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い見込み |
天候状況
5月は、上旬は天候に恵まれたものの、中旬に入ると統計開始以来最も早い16日に入梅し、下旬前半はまとまった降雨の日が続き、下旬後半は大雨の日があったことから降水量は平年を上回り、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が25℃前後、最低気温が上旬は9℃前後、中旬は12℃前後と上昇してきたものの、下旬は12℃前後に低下した。
6月は、日照時間が多くなったものの、中旬に大雨の日があった。気温は、最高気温が25℃前後で31℃を超える日もあり、最低気温が15℃前後で18℃を超える日もあるなど、気温高となってきている。
生育状況
定植後、夜温が低かったことに加え、曇雨天により日照不足気味であったことから、生育が1週間から10日程度遅れている。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
6月中旬から出荷を開始、7、8月に出荷最盛期となる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 一番花が開花しているとともに、実の肥大も進んでいる
- 葉色は若干淡めであるものの、本圃場の樹は草姿よく、実の照りも良好
- 梅雨が本格化して寡日照となった場合、生育遅れが挽回できず、樹勢が弱いまま出荷最盛期になることも危惧されるため、追肥や葉面散布等、樹勢維持対策を励行したい
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