徳島県(ほうれんそう)
生産ステージ
播種期 9月上旬〜翌3月中旬
収穫期 10月中旬〜翌4月下旬
出荷最盛期 11月上旬〜翌3月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:2月23日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 徳島市 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
1月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中下旬に降雨日があったものの、降水量は平年の約半分と大幅に下回った。気温は、最高気温が9℃前後で5℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が2℃前後で推移した。
2月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、中旬にまとまった降雨があったものの降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が10℃前後で5℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が2℃前後で推移した。
3月は、天候に恵まれた日が続いている。気温は、最高気温が12℃前後で20℃に届く日もあり、最低気温が4℃前後で推移している。
生育状況
12月中旬までは温暖に推移したことで前進出荷となったが、12月下旬以降、低温干ばつ傾向となっていることから、生育が停滞気味となっている。
病害虫発生状況
干ばつ傾向ではあるが、連作してきたことに加え、根の肥料吸収が鈍化していることで作物体がやや弱っているため、一部でべと病が散見されることから、出荷までの在圃期間が長いものについては、発生初期の予防治療剤散布により発生初期防除を徹底し、病害密度の抑制をしている。
規格・品質
低温干ばつ傾向のため、出荷量は落ち着いている。
低温干ばつに加えて2月中旬の降雪等により、収穫時の歩留まりは悪いが、選別の徹底により、出荷品の品質は良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
3月からは暖候期に入ることから、日照時間の増加と気温上昇により、生育は徐々に回復を見込む。
適度な降雨があれば肥料吸収も促進されることから、さらなる生育回復となることから、干ばつ解消が望まれる。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 低温干ばつ傾向により、生育は抑制気味
- 低温干ばつで根の肥料吸収が緩慢となり、作物体の抵抗力が弱ったために連作障害が発生し、べと病が散見された
- 全体的な在圃品質は問題無し
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第3回目(調査日:12月28日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 徳島市 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が続いたことから日照時間は平年を大幅に上回り、上中旬にわずかな降雨しかなかったことから降水量は平年の約1割と大幅に下回った。気温は、最高気温が中旬までは13℃前後、下旬は11℃前後で推移し、最低気温が15日までは6℃前後、16日以降は3℃前後で推移した。
生育状況
11月末の豪雨で干ばつが解消され、土壌水分が充分あったことから、12月が再び干ばつ傾向になりつつあっても生育は順調に推移した。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
土壌水分が潤沢になったことで、これまで緩慢であった根の肥料吸収は旺盛になり、生育が急激に回復して出荷量も急激に増加した。
品質、歩留まりは良いが、急激な生育回復で収穫が間に合わず、規格は2L中心と大ぶり。
今後の生育・出荷の見込み
生育、収穫進度ともに平年並みに回復したものの、本年はラニーニャ現象で低温、降雪が多くなりそうなため、今後の寒波等次第では急ブレーキがかかることも危惧される。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 気温が低下してきているものの、日照に恵まれていることに加え、圃場の土壌水分量が充実していることから、生育は平年並みに回復し、すこぶる順調
- 葉色濃く、葉肉厚く、病害虫も無いため在圃品質は良好で、歩留まりも良い
- 生育の急激な回復で、草丈の伸長速度に収穫速度が追い付かず、大ぶり出荷となっている
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第2回目(調査日:11月22日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 徳島市 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
11月は、上下旬にまとまった降雨や大雨の日があり、特に月末30日は前線を伴った低気圧の影響を受け、平年の月間降水量の1.6倍の豪雨となったことから、降水量は平年の2.2倍と大幅に上回ったものの、天候に恵まれた日も多かったことから日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が18℃前後、最低気温が上旬は12℃前後、中旬は10℃前後、下旬は6℃前後で3℃台に低下する日もあった。
生育状況
9月の播種期は大雨等で作業が遅れ、その後は干ばつ傾向となり根の肥料吸収が緩慢になったことから、生育は7日程度遅れている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷も平年より7日程度遅れている。
品質、歩留まりともに良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
干ばつ傾向の中、月末にまとまりすぎるくらいの降雨があったが、これまで土壌水分が枯渇していた状態であったことから、土壌水分は飽和に至らず適度になり、今後の気温低下次第ではあるが、生育進度の回復が期待される。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 干ばつにより土壌水分が枯渇しているため、土壌表層がひび割れしている
- 根の肥料吸収も緩慢になっており、生育は7日程度遅れている
- 病害虫の発生は無い
- 生育は遅れているものの、生育揃いはほぼ良く、在圃品質は良好
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第1回目(調査日:9月27日)
調査時点の生育ステージ | 播種期 | 調査産地 | 徳島市 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い見込み |
天候状況
9月は、上中旬を中心にまとまった降雨や大雨があり、特に17日は台風14号の影響で大雨となったものの、降水量は平年を下回り、日照時間は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が28℃前後、最低気温が21℃前後で推移した。
10月は、天候に恵まれた日が続いており、気温は、最高気温が28℃前後、最低気温が20℃前後で推移している。
生育状況
9月中旬まではまとまった降雨や大雨が続いたため、播種作業が遅れ、生育は10日程度遅れている。
今後の生育・出荷の見込み
播種作業の遅れから、出荷開始も平年より10日程度遅れる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子(播種直後)
- 9月上中旬に播種作業を開始する予定であったが、本年は降雨続きで播種作業が下旬にずれこんでしまった
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