埼玉県(秋冬ねぎ)
生産ステージ
播種期 3月上旬〜3月下旬
定植期 4月上旬〜4月下旬
収穫期 10月上旬〜翌5月上旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌2月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第4回目(調査日:1月26日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAふかや南部 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬に降雨日があったものの、降水量は平年の約2割と大幅に下回った。気温は、最高気温が14℃前後で8℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が3℃前後で-3℃台まで低下する日もあった。
1月は、天候に恵まれた中、下旬にまとまった降雨の日があった。気温は、最高気温が11℃前後で7℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が1℃前後で-3℃台まで低下する日もある。
生育状況
1月下旬まで干ばつ傾向で推移してきたことから、圃場によっては土壌水分量が不足しているため、根の肥料吸収が緩慢で太りの遅れているものがみられる。
病害虫発生状況
一部でネギネクロバエ、キノコバエ等が散見されたとともに、葉枯れ病に罹病したものがみられたものの、発生初期防除により病害虫密度は抑制されている。
規格・品質
夏場の生育期に高温干ばつで推移したことで生育が緩慢になっていたことから、12月下旬までの出荷量はかなり少なかったが、12月末からは遅れていたものの出荷が増加してきた。
品質良く、規格は2L、L中心。
今後の生育・出荷の見込み
平年より出荷量が少なく、出荷最盛期も遅れている。
年明けから出荷量は回復傾向にあり、太物中心の出荷となる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 干ばつ傾向だが、気温の低下とともに生育、太りは回復傾向
- 目立った病害等もなく、在圃品質は良好
- 太りが回復していることから、今後は太物傾向の出荷が期待される
[画像をクリックで拡大]
第3回目(調査日:11月21日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAふかや南部 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
9月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上下旬に大雨やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年の約6割と大幅に下回った。気温は、最高気温が34℃前後で36℃台の猛暑日もあり、最低気温が23℃前後で16℃台まで低下する日もあった。
10月は、天候に円ぐまれた日が多かったことから、日照時間は平年の約1.5倍と大幅に上回り、上中旬に大雨やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年の約6割と大幅に下回った。気温は、最高気温が24℃前後で17℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が14℃前後で10℃台まで低下する日もあった。
11月は、天候に恵まれた中、中旬に大雨の日があった。気温は、最高気温が9日までは23℃前後、10日以降は17℃前後で10℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が17日までは12℃前後、12日以降は6℃前後で2℃台まで低下する日もある。
生育状況
9月中旬までの高温干ばつの影響で、圃場によっては生育不良や欠株がみられたものの、同下旬以降は徐々に気温が落ち着き、生育適温帯で推移していることから生育は回復傾向で、圃場によっては生育進度が7日程度早まっている。
病害虫発生状況
これまでの高温干ばつでアザミウマ、ヨトウムシの発生がみられたことから、発生初期防除を徹底し、害虫密度を抑制した。
また、高温干ばつで根の肥料吸収が緩慢な中、大雨等により軟腐病が散見されたものの、発生初期の予防治療剤散布により、病害密度を抑制した。
規格・品質
11月中旬より出荷開始。
品質は良いが、これまでの高温干ばつの影響で、規格は細ものでL中心。
今後の生育・出荷の見込み
出荷最盛期は年明け以降を見込む。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 3月10日播種の圃場の様子
- 生育、肥大は回復し、在圃品質は良好
- 夏期は高温干ばつで細物傾向ながら、L中心で品質良好
[画像をクリックで拡大]
第2回目(調査日:9月11日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | JAふかや南部 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
6月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、周期的に大雨やまとまった降雨の日があったことから、降水量は平年の1.9倍弱と大幅に上回った。気温は、最高気温が23日までは26℃前後で34℃台の真夏日もあり、24日以降は32℃前後で推移し、最低気温が24日までは19℃前後、25日以降は22℃前後で推移した。
なお、平年より1日遅い8日頃に入梅した。
7月は、天候に恵まれた日が多かったことから、日照時間は平年の約1.7倍と大幅に上回り、中旬に降雨日があったものの、降水量は平年の約2割と大幅に下回った。気温は、最高気温が35℃前後で下旬は39℃台の猛暑日が続き、最低気温が24℃前後で27℃台までしか下がらない日もあった。
なお、平年より3日遅い22日頃に梅雨明けした。
8月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年の約1.4倍と大幅に上回り、中旬を中心に大雨やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が36℃前後で39℃台の猛暑日もあり、最低気温が26℃前後で推移した。
9月は、上旬にまとまった降雨や大雨の日があった。気温は、最高気温が34℃前後で36℃台の猛暑日もあり、最低気温が24℃前後で推移している。
生育状況
6月以降、高温傾向で推移していることから、例年よりも地上部の葉身部が伸びてしまう傾向となっている。
また、一部圃場では高温干ばつにより生育不良や欠株になってしまっているところもみられる。
病害虫発生状況
高温干ばつ傾向のため、アザミウマの発生が多い。また、一部地域でヨトウムシも散見されることから、異なる薬剤系統のローテーション散布により害虫密度の抑制を図っている。
高温条件の中、大雨等で一時的に過湿になったことから、軟腐病、白絹病も散見されるが、こちらも病害密度は抑制されている。
今後の生育・出荷の見込み
本年の秋冬作型の出荷開始は、11月下旬から12月上旬を見込む。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 3月10日播種、下旬以降定植の圃場の様子
- 高温傾向で葉身部が伸長してしまっている
- 高温でアザミウマの発生がみられる
[画像をクリックで拡大]
第1回目(調査日:5月28日)
調査時点の生育ステージ |
播種期 定植期 生育期 |
調査産地 | JAふかや南部 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | - | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
5月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、周期的に大雨やまとまった降雨の日があったことから、降水量は平年の約1.5倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が25℃前後で35℃台の猛暑日もあり、最低気温は16℃前後で19℃台までしか下がらない日もあった。
生育状況
育苗は、日中の気温差が大きかったものの、日照に恵まれたことで健苗に仕上がった。
また、定植作業も天候に恵まれたことで順調に進み、日照だけでなく適度な降雨もあったことから活着及び初期生育は良好。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
今後は梅雨になるため、産地としては栽培管理とともに過湿による病害対策に注力していく。
本年の秋冬ねぎは、11月下旬~12月上旬から出荷予定。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 育苗の様子
- 日照に恵まれたことで、生え揃い良く、健苗に仕上がった
《3枚目》
- 圃場の様子
- 天候に恵まれていたことから、定植作業も順調に行われた
- その後は適度な降雨があったことから、定植後の活着も順調
[画像をクリックで拡大]