福井県(秋冬だいこん)
生産ステージ
播種期 8月中旬〜9月上旬
収穫期 10月中旬〜12月下旬
出荷最盛期 10月下旬〜11月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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地震被害調査(調査日:1月6日) New
調査時点の生育ステージ |
収穫期 生育期 |
調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | - | 出荷進度[平年比] | - |
地震の状況
1月1日16時10分ごろに発生した地震について、県内の震度は嶺北が進度5強(5強:あわら市、5弱:福井市、坂井市)、嶺南が同4と石川県寄りの震度が大きかった。
人的被害は軽傷6名、物的被害はあわら市で住居45棟が一部損壊。
あわら市で上水道が断水したものの、2日には復旧。
圃場等被害状況
冬作は収穫終了し、春作に播種直後。
産地は砂壌土のため、収穫後の露地圃場はかなり揺さぶれており、ハウスについては一部倒壊。
圃場等前の道路は地割れしており、軽トラ等の車両乗り入れは不可。
今後の生育・出荷の見込み
倒壊したハウスはその後の雪等により凍害の恐れがあるとともに、圃場前の道路が地割れ、隆起しているところについては車両が乗り入れられず、管理作業がしばらく困難になることが予想されることから、春作の作付は減少することが予想される。
写真の補足説明
《1~12枚目》
- 圃場等被害の様子
- 砂壌土のため、粘土質より揺れが大きかったか
- 播種後、初期生育中のハウスも倒壊のため、生育は困難になった
- 農道も地割れ、隆起により車両の乗り入れは困難
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番外(調査日:11月26日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 福井市木田地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | やや早い |
天候状況
11月は、上旬後半以降、曇雨天日が多く、周期的に大雨やまとまった降雨の日がある。気温は、最高気温が9日までは26℃前後、10日以降は14℃前後、最低気温が10日までは13℃前後、11日以降は5℃前後で0℃台まで低下する日もある。
生育状況
平年より高い気温で推移していたことから、生育、肥大は順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
伝統野菜のため、地域内流通のみ。
品質は良好。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 圃場の様子
- 郊外の指定産地で生産されるだいこんと異なり、市街地である木田地区で生産される板垣大根は、小ぶりで辛みの強い伝統野菜
- これまでの気温高で、生育は3日程度進んでいる
- 在圃品質は良好
《3~16枚目》
- 板垣大根による地域創生の取組
- 市街化により農地が著しく減少した当地区では、地区産の板垣大根を通じた地域創生を行いつつ、県産だいこんの消費促進を図っている
- 調理実習を通して、地域住民に板垣大根のおいしさを知っていただいている
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第4回目(調査日:11月5日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
10月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、周期的に降雨日やまとまった降雨の日があったことから、降水量も平年を上回った。気温は、最高気温が22℃前後で15℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が10日までは15℃前後、11日以降は11℃前後で8℃台まで低下する日もあった。
11月は、天候に恵まれた中、上旬後半は大雨の日があった。気温は、最高気温が24℃前後で19℃台の日もあり、最低気温が14℃前後で推移している。
生育状況
これまでの高温干ばつ傾向により生理障害が散見されることに加え、現在も生育適温帯をやや超える最高気温の日があることから、生育への影響が懸念される。
また、高温干ばつを避けて播種期を後ずらしした圃場もあり、生育ステージが平年より4日程度遅れているところもある。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
選別の徹底により出荷品質は良好、規格は秀品率が6割程度で、2L:1割、L:7割、M:1割、その他:1割とL中心。
今後の生育・出荷の見込み
生理障害の影響で、出荷量は引き続き伸び悩む見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 順調な生育、太りのものも多いが、これまでの高温干ばつによる生理障害株もある
- 高温干ばつを避けるため、播種期を後ずらしした圃場については、生育ステージが遅れている(11月に入っても気温高で推移していることが救い)
《5、6枚目》
- 集荷所の様子
- 秀品率は6割程度、規格はL中心
《7、8枚目》
- 売り場の様子
- 直売所では生理障害で市場出荷できないものをカットして販売
- 夏作を中心に、だいこんは全国的に不作傾向のため、消費者からの引き合いは強い
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第3回目(調査日:10月23日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
9月は、周期的に曇雨天日があったことから日照時間は平年を下回り、中下旬を中心に大雨やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が21日までは32℃前後、22日以降は27℃前後で推移し、最低気温が23℃前後で26℃台までしか下がらない日もあった。
10月は、天候に恵まれた中、周期的に降雨日がある。気温は、最高気温が23℃前後、最低気温が14℃前後で8℃台まで低下する日もある。
生育状況
引き続きかん水を徹底してきたことに加え、気温が落ち着いてきたことから、生育、肥大は順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷量はほぼ平年並。
品質良く秀品率は7割程度、規格は2L:4割、L:3割、M:2割、その他:1割で2L中心。
今後の生育・出荷の見込み
かん水の徹底により、平年作となっている。
今後の天候次第ではあるが、引き続き順調な出荷を見込む。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 収穫期を迎える圃場の様子
- 圃場内でも生育が早い箇所は収穫開始
- これまでのかん水徹底により、生育揃い、肥大ともに順調
- 在圃
《3~6枚目》
- 調整作業の様子
- 収穫量、品質等は平年並
- 白肌が美しく、品質良好
- 規格は2L中心
《7、8枚目》
- 収穫中の圃場の様子
- 収穫作業は順調で、進捗は圃場全体の1/4程度
- 引き続き順調な収穫作業となる見込み
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第2回目(調査日:9月24日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
8月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬に降雨日があったものの、降水量は平年の約2割と大幅に下回った。気温は、最高気温が35℃前後で39℃台の猛暑日もあり、最低気温が25℃台で推移した。
9月は、中旬にまとまった降雨の日や大雨の日がある。気温は、最高気温が32℃前後、最低気温が22℃前後で推移している。
生育状況
高温干ばつ傾向で経過してきたものの、かん水等の栽培管理を徹底してきたことで、生育は平年並み。
水はけが良すぎ、日照の当たりやすい場所では、高温障害で若干葉先枯れが散見される。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
今後は気温も落ち着いてくることから、順調な生育を見込む。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 肥大が始まっている圃場の様子
- 播種が早かった圃場では、生育、肥大ともに順調
《3、4枚目》
- 管理作業の様子
- 株間の溝を切り、追肥
《5枚目》
- 高温干ばつで葉先枯れした株の様子
- 砂地で排水性が良い中、高温干ばつで土壌水分が不足し、高日照となったことから、葉先枯れを起こしている
《7枚目》
- スプリンクラーによるかん水作業
- かん水を徹底することで、根の肥料吸収を促す
《8枚目》
- 圃場の様子
- 収穫が集中しないよう、45日の播種期間で4回にずらして播種
- 順調に生育中
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第1回目(調査日:8月27日)
調査時点の生育ステージ | 播種期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | - | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
8月は、天候に恵まれた日が多く、降雨日が少ない。気温は、最高気温が35℃前後で39℃台の猛暑日もあり、最低気温が25℃前後で推移している。
生育状況
高温干ばつ傾向で、猛暑日も多いことから、播種作業を平年より若干遅らせている。
晴天時は土壌乾燥が早くなるため、発芽促進のために播種後はスプリンクラーでかん水を励行。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
初期生育については、かん水の徹底を図っていることから順調に発芽しており、順調な生育が期待されるところ。
写真の補足説明
《1~10枚目》
- 圃場の様子
- 猛暑日が続いていることから、播種作業を若干遅らせている圃場もある
- 播種後は発芽促進のためにスプリンクラーでかん水
- 圃場が砂壌土のため、かん水は多めに行っている
- かん水を徹底していることから、発芽は順調
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