天候状況

１０月は上旬後半と下旬後半は晴れる日もあったが、低気圧や前線の影響で曇りや雨の日があり３１日は大雨となった。気温は下旬から急激に冷え込み、下旬は平年を下回った。降水量は下旬は平年を上回り、１１月上中旬は平年を下回った。日照時間は１０月下旬から上旬は平年をやや下回ったが、中旬は平年を上回って推移している。

生育状況

気温の低下とともに虫の発生は収まり、病気の発生もなく生育は順調。定植期の高温の影響により定植をずらしている生産者が多く、現在の１日の出荷量は平年に比べて５０％程度となっている。

病害虫発生状況

アオムシの食害が懸念されていたが、適正な防除の実施や気温が低下したこともあり発生量は大きく減少している。病気の発生は特段見られない。

規格・品質

出荷は１１月１０日開始され、８玉中心で昨年と同様小玉傾向となっている。

今後の生育・出荷の見込み

調査圃場は、松波は１～２月、冬のぼりは２～３月に収穫・出荷を行う予定。生育進度は遅れているが、病気もなく順調に生育している。

写真の補足説明

《１～４枚目》

• ８月１７日播種、９月２３日定植の圃場、品種は松波
• 前回調査時より結球が進み、玉の大きさ約１０cm、外葉の大きさ約２７cm
• ９月上旬の高温を避け１週間程度遅らせて定植、出荷開始は１０日程度遅れている
• 病害虫、雑草の発生もなく、葉に張りがあり、やわらかく健康で順調に生育

《５～８枚目》

• ８月２３日播種、９月２３日定植の圃場、品種は冬のぼり
• 松波に比べて葉先に凹凸がみられる
• 芯葉は成長しているが未結球で大きさは約１０cm、外葉の大きさ約２９センチ
• 松波と同様順調に生育

天候状況

９月は天気が周期的に変わり、４、５日は台風、１１日は前線や湿った空気の影響で大雨となった。気温は平年を上回って推移しているが、下旬から徐々に下がり、１０月後半からは最高気温も２５℃を下回るようになった。９月の降水量は前半は集中豪雨があったものの、平年並みとなり日照時間は平年を上回った。

生育状況

定植期は昨年同様降水量が少なく、調査圃場では潅水を十分に行っていたが、一部圃場では枯れや根傷みが発生している。

アオムシによる食害は、芯がかじられているものはなく、気温や降水量も適度であることから、順調に生育している。

病害虫発生状況

圃場全般にアオムシによる食害が見られ、発生は昨年同様多い。適宜防除を行っているが、薬の効く期間が短くなっている。気温が下がり虫の量は少なくなってきているものの、もう一度防除を行う予定。

今後の生育・出荷の見込み

調査圃場は、「松波」は１～２月、「冬のぼり」は２～３月に収穫、出荷を行う予定。

写真の補足説明

《１～４枚目》

• ８月１７日播種、９月２３日定植の圃場、品種は松波
• 玉は未形成、外葉は１６ｃｍ程度
• ９月上旬の高温を避けて昨年より１週間程度定植を遅らせた
• アオムシの食害はあるが生育には影響はない

《５～７枚目》

• ８月２３日播種、９月２３日定植の圃場、品種は冬のぼり
• 玉は未形成、外葉は２０ｃｍ程度、松波より生育進度は早い
• 病害虫は松波と同様であるが、葉に張りがありやわらかく健康で生育は順調