佐賀県(アスパラガス)
生産ステージ
収穫期 1月上旬〜10月下旬
出荷最盛期 3月上旬〜3月下旬、6月中旬~9月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:3月5日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 佐城地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
2月は、天候に恵まれたことで日照時間は平年を上回り、上旬の1日、中旬の14日に大雨、下旬の26日はまとまった降雨となったことから、降水量も平年を上回った。気温は、最高気温が13℃前後で推移する日が多かった中、中旬は寒さの緩みから20℃を超える日もあった。最低気温は、5℃前後で推移した日が多かったが、中旬には-2℃台に冷え込む日もあった。
3月は周期的に降雨があり、気温は、最高気温が17℃前後、最低気温が7℃前後で推移している。
生育状況
低温遭遇時間が確保できたことから、生育は比較的順調に推移している。
しかし、一部のハウスでは、豪雨や台風による茎葉の損傷の影響が残っている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
現在の出荷量は、日量3.5t程度。
品質は良好で規格は2L中心。
今後の生育・出荷の見込み
3月下旬に立茎作業を迎えるため、今後しばらくは出荷量が減少する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- ハウス内の様子
- 現在収穫中で、収穫は朝、夕の2回どり
- 夏場の高温により、下から若茎(可食部のアスパラガス)が出てこない状態で遮光資材等が必要
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第3回目(調査日:12月9日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 佐城地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | - | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
11月は、大雨があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから、降水量は平年を下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が中旬に26℃台まで上昇した日があったものの、下旬前半まで20℃前後で推移し、28日以降は14℃を下回った。10℃を下回って推移していた最低気温は、中旬に15℃前後と高くなったものの、下旬の28日以降は6℃を下回った。
12月は、乾燥傾向となったために降雨が無く、気温は、最高気温が14℃前後、最低気温が5℃前後で推移し、本調査後の15日には0℃台まで低下した。
生育状況
現在、養分転流期~黄化~休眠に入る時期となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
気温の低下が著しくなってきたことで、貯蔵根への養分転流も平年並みに進んでいる様子。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 貯蔵根への養分転流中のハウス
- 年明けから来年産に向けて準備を行っていく
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第2回目(調査日:10月21日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 佐城地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
梅雨明け後の8月は、7日から11日にかけてまとまった雨があったものの、それ以降は晴天が続き、高温干ばつ傾向となった。
9月は、中旬まで残暑が続いた中、台風や秋雨前線の影響で中旬に大雨となったため、降水量は平年を大きく上回った。
10月に入ると、最高気温は25℃前後の日が続いたものの、最低気温は20℃前後と寒暖の差が徐々に大きくなってきた。
生育状況
度重なる大雨等により、親株の消耗が激しい状況。
病害虫発生状況
病害は、高温過湿、株の疲れ等により、褐斑病、茎枯病、疫病の発生が多くみられた。
害虫は、高温によりヨトウの発生が多くみられた。
これらのことから、農薬使用基準に則り、より効果的な薬剤系統のローテーション散布を実施しているところ。
規格・品質
平年よりも、かなり早い段階で出荷量が減少しており、10月22日を最終集荷日として設定した。
M、S級中心で、全体的に細物が多い。
今後の生育・出荷の見込み
10月22日に出荷終了。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- ハウス内の状況
- 終盤でも細物傾向となった
- 台風の影響で茎枯病が多く発生したため、親株から枯れてしまっている
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第1回目(調査日:7月16日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 佐城地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
入梅後は曇雨天が多く、特に、7月上旬(6、7日)は線状降水帯により豪雨となった。
生育状況
曇雨天による寡日照や、豪雨によりハウス内に雨水が入水したこと等により、生育は平年よりも停滞しており、頼りない状況。
病害虫発生状況
気温高によるアザミウマやダニの発生、茎枯病、褐斑病、疫病等がみられたため、茎枯病株は速やかに圃場から持ち出して処分するとともに、防除を徹底している。
規格・品質
規格・品質は、曲がり、扁平、開き等、規格外品が増加している。
出荷状況は、日量4t程度で、昨年及び平年よりも少なく推移している。
今後の生育・出荷の見込み
6月末から7月上旬の大雨及び豪雨により、県内産地では被害が発生しており、下旬(27日)も大雨となるなど、生育及び収穫には非常に厳しい環境となっている。
出荷見通しは、数量及び品質とも、本年産は厳しいものがあるが、1日も早い梅雨明けとその後の天候回復を期待するとともに、適正選別により、高品質な佐賀県産アスパラガスの出荷を心掛けてまいりたい。
写真の補足説明
《1枚目》
- 長梅雨で降水量が平年を大きく上回る栽培環境だったことを考慮すると、比較的、収穫量は確保できている
《2枚目》
- 出荷はM、L中心
《3、4枚目》
- 茎枯病やダニの発生が多い
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