岐阜県(ほうれんそう)
生産ステージ
播種期 3月上旬〜10月中旬
収穫期 3月下旬〜12月上旬
出荷最盛期 5月上旬〜10月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第4回目(調査日:9月4日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
梅雨明け後の8月は、天候が回復したことから日照時間が増加して平年を上回る平均気温となり、高温乾燥傾向となった。
生育状況
播種は順調に行われている。
猛暑の影響及び土壌消毒後の3作目であるため、若い芽が焼けたり、生育停滞となって生え揃いの悪い圃場が散見される。
また、高温による生育停滞のため、M率が増加している。
生育日数は32~34日程度。
病害虫発生状況
病害虫は特に無いが、高温による芽焼けや生育停滞といった生理障害が散見される。
規格・品質
8月の出荷量は日量8000ケース前後、9月上旬は同6000~6500ケースで推移している。
品質は良く、規格は全体的にL中心だが、高温の影響でM比率の高い者も散見される。
今後の生育・出荷の見込み
現在収穫中の作は9月中旬にかけて減少するが、並行して次作の播種作業が順調に行われていることから、9月下旬以降は日量8000ケース前後で推移し、11月末まで出荷される見込み。
写真の補足説明
《1~8枚目》
- JAひだ管内、高山の圃場(標高750m)
- 品種はサマークイーン
- 1~3枚目は8月2日播種、9月4日収穫(播種後33日)
- 生育は良好で葉丈は27cm程度
- 高温乾燥により、一部の株でカルシウム欠乏症がみられた。
- 4枚目は8月8日播種、9月10日収穫予定
- 猛暑の影響で生え揃いが悪い
- 5~8枚目は8月13日播種、9月中旬収穫予定
- 猛暑の影響で芽焼けや枯死してしまっているものも一部散見され、生え揃いが悪い
- 生理障害を起こしている株も散見されるが、生育は概ね順調で葉丈は10cm程度
[画像をクリックで拡大]
第3回目(調査日:8月7日)
調査時点の生育ステージ |
収穫期 播種期 |
調査産地 | 飛騨 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
7月は曇雨天が続いたため、寡日照で平均気温は平年よりも低く、降水量はかなり多くなった。
本年の梅雨明けは8月1日で、梅雨明け以降は晴天が続き、気温が著しく上昇している。
生育状況
寡日照により軟弱徒長していたため、株立ちが悪く生育不良となっているものも散見され、収量が低い。
葉長を伸ばして収量を確保しているため、在圃期間(生育日数)は平年の28日より4日多い32日程度かかっている。
7月8日の豪雨によるJA飛騨管内の冠水圃場は、246aであった。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷量は、平年より2000~3000ケース少ない日量8000ケース前後となっている。
規格は、平年ならばL中心だが、本年は葉長を確保するために在圃期間を多くとっているため、2L~4Lの比率が高い。
選別の徹底により、品質はしっかり確保されている。
今後の生育・出荷の見込み
8月の気温の著しい高温により、しおれ、葉先ヤケ等の生理障害による品質劣化が懸念される。
出荷量は、横ばい~微減で推移する見込み。
写真の補足説明
《1~7枚目》
- 高山の圃場
- 品種はサマークイーン
《1、2枚目》
- 7月5日播種の圃場(3作目)
- 8月7日収穫(播種後33日目)
- 生育は軟弱で、葉丈30cm程度
《3、4枚目》
- 7月8日播種の圃場(3作目)
- 長雨による過湿のため、生育不良気味
《5~7枚目》
- 8月6日播種の圃場(4作目)
- 9月上旬収穫予定
- 3作目の収穫後にドライブハローで耕起し、その後、鎮圧機で鎮圧後に播種
- 順調な生育に期待
[画像をクリックで拡大]
第2回目(調査日:7月2日)
調査時点の生育ステージ |
生育期 収穫期 |
調査産地 | 飛騨 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
6月の平均気温は、平年よりかなり高く、降水量もかなり多く、日照時間もやや多かった。
本調査後、活発な梅雨前線の影響により、7月6日から大雨となり、8日には大雨特別警報が発令された。
生育状況
播種後、収穫までの期間は、32~35日程度で、生育は概ね順調。
病害虫発生状況
一部でアザミウマが散見されており、防除を徹底している。
規格・品質
出荷量は、日量8000ケース前後。
規格はL中心で、品質は良好。
今後の生育・出荷の見込み
生育は概ね順調で、今後の生育速度は播種後30日程度で収穫でき、出荷量は、日量10000ケース前後となる見込み。
今般の大雨により、高山市内のほうれんそうのハウスが冠水する等の被害があり、被害を免れた圃場でも、今後の天候によっては、生育に大きな影響が生じる恐れがある。
このため、大雨後の病害対策の徹底、被害圃場における土壌消毒の徹底と追い蒔きによる今後の出荷量確保を進め、生産者、県及びJAが一丸となり、高品質な飛騨ほうれんそうの安定出荷を行ってまいりたい。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 高山市の圃場(標高750m)
- 品種はサマークイーン
《1~4枚目》
- 6月3日播種、7月2日収穫開始の株(収穫までの生育期間は29日)
- 生育は良好で、葉丈31cm
- 気温が高かったことから、一部でアザミウマ、ヨトウ類による食害等あり
《5~8枚目》
- 6月11日播種、7月10日頃収穫予定の株(収穫までの生育期間は29日を見込む)
- 生育は良好で、葉丈16cm程度
- 気温が高かったことから、一部でアザミウマ、ヨトウ類による食害等あり
[画像をクリックで拡大]
第1回目(調査日:6月1日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
暖冬の影響により、3月の気温は平年より高かったが、4月に入り平年を下回り、5月以降は高くなった。
降水量は、3~4月は平年並みで、5月は平年より少なかった。
日照量は、3月は平年並みで、4月は平年により多く、5月は概ね平年並みとなった。
生育状況
3月播種の1作目は、4月の低温で伸長が遅れて収穫まで概ね50日程度要したが、生育は順調であった。
病害虫発生状況
発生無し。
規格・品質
新型コロナウイルス感染症の影響により、外食等向け需要は減少したものの、旺盛な家計消費需要による量販店からの引き合い増加で、比較的堅調な販売となった。
規格はL中心で、品質は良好。
今後の生育・出荷の見込み
生育が概ね順調なことから、出荷については、今後も日量11000ケース前後(前年比110%)で推移する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 4月25日播種の2作目圃場
- 収穫開始は6月1日(播種後37日)
- 品種はサマークイーン
- 草丈は30cmで生育は良好
- ハウス外周部の株に、アザミウマの被害が確認された
《5、6枚目》
- 5月5日播種の2作目圃場
- 6月8日から収穫予定
- 生育は良好
- 草丈は16cm
《7、8枚目》
- 5月14日播種の2作目圃場
- 6月中旬から収穫予定
- 生育は良好
- 本葉4枚展開で草丈は9cm程度
[画像をクリックで拡大]