長野県(夏はくさい)
生産ステージ
播種期 3月中旬〜8月中旬
定植期 4月中旬〜8月下旬
収穫期 6月上旬〜11月中旬 出荷最盛期 6月下旬〜10月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:8月26日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南佐久 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
8月1日の梅雨明け以降、天候の回復により高温干ばつが続いている。
高温により局地的な夕立やゲリラ豪雨があるものの、地区全体としては、近年にない干ばつ傾向となっている。
生育状況
7月までの過湿及び寡日照により、根張りが悪く、傷みも発生していたところで、8月が高温干ばつとなったことから、肥料吸収が鈍く生育が緩慢となったため、結球もあまく、生育は4日程度の遅れとなっている。
生育進度が遅いため、収穫調整を進めて契約数量を確保している状況。
生育日数は品種間格差があるものの、概ね48~54日。
病害虫発生状況
これまでの過湿条件により、黒腐病、黒斑細菌病が一部圃場で発生しているが、防除暦に則った適正防除に加え、現在は高温乾燥傾向のために経済損失のない程度に抑えている。
規格・品質
南佐久地区の8月上旬の出荷実績は、前年比55%、中旬は同90%と、高温干ばつの影響が出ている。
品質は、より厳しい選果選別の徹底を励行しているために良好、規格は小玉傾向の中、7月までの降雨で外葉が傷んだ影響でM比率が2割、8月の高温干ばつで巻きの甘いものも散見される。
今後の生育・出荷の見込み
干ばつ傾向となっているため、現在は雨待ちの状態で、恵みの雨があれば生育が回復し、出荷量が増加する見込み。9月以降は、収穫待ちの面積が多いことから、出荷が本格化する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 南牧管内の圃場
- 7月は連日の降雨で肥料抜けの圃場が散見されたが、現状は良好
- 品種は黄だて(2、3枚目)、黄信(4枚目)
- 外葉の生育は順調で病害もない
《5~8枚目》
- 川上管内の圃場
- 多少病害が発生しているが、実害のないレベルに抑制している
- 生育は順調だが、干ばつ傾向のため、かん水を行っている
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第3回目(調査日:7月31日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南佐久 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
7月は、月を通して雨天日が多く、寡日照のため気温も低めで推移した。
梅雨明けは、前年より8日遅く、平年より11日遅い8月1日であった。
生育状況
はくさいは、当地の主要品目のひとつであるレタスよりも過湿に強い品目だが、雨天日が続いたことから土壌中の肥料分が流亡したため、肥料切れを起こした圃場が散見される。
また、高低差があったり、水はけの悪い場所等、圃場によっては湿害の影響が出ているところが散見される。
遅い作型のものは7月に定植を行ったが、これらについては、定植後の大雨による過湿条件により、生育にばらつきが発生している。
病害虫発生状況
過湿により、黒斑細菌病、黒斑病等が一部の圃場で発生しているため、予防治療剤等による適正防除を行っている。
規格・品質
南佐久地区の7月出荷実績における前年比は、上旬が92%、中旬が94%、下旬が110%となった。
規格は、7月上旬のM比率が6%だったの対し、中旬は7%、下旬は11%と、長雨と寡日照の影響で小玉傾向となった。
品質については、厳格な選別の励行により、高品質を維持している。
今後の生育・出荷の見込み
長梅雨による低温、過湿及び寡日照の影響で伸び悩んでいる結球肥大は、梅雨明けによる天候の回復で徐々に回復する見込みだが、出荷量は8月中旬まで少ない状況が続く見込み。
はくさいの品薄が続いているが、少しでも多くの高品質な長野県産はくさいをお届けすべく、産地一丸となって頑張ってまいりたい。
写真の補足説明
《1枚目》
- 野辺山の圃場
- 肥料切れで色が淡くなり、色むらが出ている
《2枚目》
- 小海の圃場
《3、4枚目》
- 南牧の圃場
- 圃場によっては黒斑細菌病が散見される
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第2回目(調査日:7月3日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南佐久 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み~やや不良 |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
6月上旬の気温は前年を2.6℃上回ったが、降水量は前年より41.5mm少なく、干ばつ状態が続いた。
中下旬に入ると、上旬とは一転して曇天が続いて低日照となり、降水量が増加した。
生育状況
6月上旬までは、低温干ばつにより生育が緩慢だったが、中旬の降雨による肥料の吸い上げで生育は加速した。
しかし、下旬に入ると、低温、曇雨天、日照不足等の影響により、再び生育は緩慢になった。
病害虫発生状況
産地全体としては、病害虫の発生は少ないが、圃場によっては肥料切れのような株が散見される。
規格・品質
6月累計の出荷量は、前年比96%(上旬は同84%、中旬は同120%、下旬は同85%)で、今後、出荷は最盛期に入る。
地区により作柄が異なり、大玉比率は2L・平箱率30~36%程度。
今後の生育・出荷の見込み
地区、圃場により差はあるものの、今後は最盛期に向かう見込み。
写真の補足説明
《1枚目》
- 川上村の圃場
- 品種は信州大福
《2、3枚目》
- 川上村、5月15日定植の圃場
- 出荷予定日は7月15日頃
- 品種は信州大福
《4、5枚目》
- 肥料切れが散見される圃場(南牧村、川上村)
- 葉色がやや淡く、下葉が窒素不足により黄化
- 品種はすべて信州大福
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第1回目(調査日:6月5日)
調査時点の生育ステージ | 出荷開始期 | 調査産地 | 南佐久 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
暖冬により3月までは平年を上回る気温であったが、4月に入ると平年を1.8℃下回り、その後、5月は天候に恵まれて平年を1.4℃上回った。
降水量は、天候に恵まれたため、平年を26.5mm下回った。
生育状況
順調に生育したことで、前年産より3日早い、5月27日から出荷開始となった。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
5月下旬までの出荷量は累計で2500ケース(前年比727%)。
規格は、2L・平箱率が36%で、品質も良好。
今後の生育・出荷の見込み
生育に適した降雨と気温が重なっていることから、順調な生育及び出荷を見込む。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 南牧村(広瀬)の圃場
- 病害虫もなく、生育は順調
- 品種は信州大福及び黄信
《3枚目》
- 南牧村(海尻)の圃場
- 病害虫もなく、品質は良好
- 品種は信州大福
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