天候状況

１月は、中旬まで天候に恵まれて乾燥傾向となったが、中旬は周期的にまとまった降雨となったため、日照時間は平年を上回ったものの、降水量も平年を上回った。気温は、最高気温が上旬に４℃台まで低下したり、下旬に１６℃台まで上昇する日があったものの、だいたい１０℃前後で推移した。最低気温は３℃前後で推移し、氷点下になる日もあった。

生育状況

１月上旬までは低温干ばつ傾向で結球肥大が鈍化していたが、中旬の気温の緩みと下旬の降雨により、京福傾向となり、生育は良好。

病害虫発生状況

特に無し。

規格・品質

現在の出荷状況は、冬キャベツが２５０００ケース、春キャベツが１５０００ケースとなっている。

品質良く、規格は８玉中心で良好。

今後の生育・出荷の見込み

１月中旬の気温の緩みと下旬の降雨により、出荷量の増加を見込む。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• ８月８日播種、９月１７日定植の圃場
• 品種は秋よし２号
• 収穫は２月初旬の見込み
• 現在の球径は１７ｃｍ程度
• 在圃品質は良好
• 収穫２週間前から、農薬ドリフト対策として黄色い旗を立て、飛散を防止する

天候状況

１２月は、前月に引き続き乾燥傾向となったことから、降水量は平年を大幅に下回ったものの、周期的に曇天となったことから、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が上旬は１５℃前後で推移していたが、中旬以降は寒波の影響等により、１０℃を下回る日が多くなった。最低気温は、上旬は８℃前後で推移し、中旬以降は寒波等の影響により、３℃前後の日が多くなった。

生育状況

比較的日照が多く、１２月上旬まで温暖に推移したことから、生育は順調。

病害虫発生状況

１２月上旬まで温暖に推移したことから、一部でコナガ、黒腐病、菌核病が散見されたものの、効率的な初期防除の徹底により、病害虫密度を抑制したことで、全体への影響は無い。

規格・品質

現在の出荷量は、冬玉が日量２００００～２５０００ケース、春玉が６０００～８０００ケース。

品質良く、規格は８玉中心で良好。

今後の生育・出荷の見込み

これまでは天候に恵まれて温暖条件下で生育したことから豊作基調となっていたが、１月も乾燥傾向が継続し、厳冬期に入って気温がより低下する中、寒波による低温も予想されることから、出荷量は横ばいとなる見込み。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• ８月８日播種、９月１７日定植の圃場
• 品種は秋よし２号
• 収穫予定は１月下旬
• 生育状況は順調で、球径は１２．５ｃｍ程度
• 低温によりアントシアンの発生している（甘みが増している）

天候状況

１０月は、上旬に太平洋上を通過した台風１４号の影響により、８~１０日にかけて集中豪雨となり、下旬の２３日も低気圧や前線の影響から大雨になったため、降水量は平年を大幅に上回った。降水量は平年を大幅に上回ったものの、天候に恵まれた日が多かったため、日照時間が平年を上回ったことから、気温は、最高気温が２０℃前後、最低気温は２０℃を下回って推移し、３１日には１０℃を下回った。

１１月は、上中旬にまとまった降雨があったものの、月を通しては天候に恵まれたため、降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回ったため、乾燥傾向となった。気温は、最高気温が下旬後半まで２０℃前後で推移し、下旬後半には１５℃になり、最低気温は下旬には１０℃前後で推移した。

生育状況

まとまった降雨により適度な土壌水分が確保されていることに加え、生育適温条件下で結球及び肥大しているため、生育は順調から１０日程度前進している。

病害虫発生状況

乾燥傾向となっていることから、一部でヨトウ、コナガ等の鱗翅目が発生しているものの、気温が低下傾向にあるため、発生頭数は少ない。

病害は、排水性がやや劣る一部の圃場で、アブラナ科連作による黒腐病及び根こぶ病、気温の高い条件下にまとまった降雨があったことによる軟腐病が発生したが、発病株の抜き取り（黒腐病）、予防治療剤による病害密度抑制（軟腐病）の徹底を図ったことに加え、産地全体としてはほとんど発生していなかったことから、出荷量への影響は無い。

規格・品質

現在、生育適温からやや高めの気温で推移したものを収穫していることから、出荷ペースは７日程度前進傾向。

品質良く、規格は中心規格で良好。

今後の生育・出荷の見込み

本年作は、圃場ロス率が少なく、豊作傾向となっており、今後も増量を見込む。

写真の補足説明

《１~4枚目》

• ９月１７日定植の圃場（播種日：８月８日）
• １月下旬収穫予定
• 現在結球中で、球径は１０ｃｍ程度
• 外葉もしっかりしており、病害虫の被害も無い

天候状況

梅雨明け後の８月は高温乾燥で推移したが、育苗後半から定植前半の２７日及び２８日に大雨となり、９月上旬まで曇雨天が続いた。中旬からは晴天日が多くなったものの、下旬になると２５日に大雨となった。気温は、残暑により最高気温は２５℃を上回ったが、最低気温は４日以降２５℃を下回り、２０日以降は２０℃前後で推移した。

１０月は、８日から１０日にかけて台風からの湿った空気の影響で大雨となった。気温は、１５日まで高めに推移したが、１６日以降は生育適温に落ち着いてきた。

生育状況

降雨の影響から、一時は定植遅れがみられたものの生育は順調で、その後は日照に恵まれて生育適温で推移したことから生育進度は１０日程加速している。

病害虫発生状況

夏の高温乾燥条件により、鱗翅目害虫全般の発生がみられたものの、気温の低下やまとまった降雨のほか、予察に基づき、若齢幼虫のうちに異なる薬剤系統のローテーション散布の励行といった効果的防除により、害虫密度を抑制している。

規格・品質

今年産は１０月７日から出荷開始で、現在は日量１０００ケース前後の出荷。

品質は良好で、規格は８玉中心。

今後の生育・出荷の見込み

台風の被害もなかったことから、順調な生育及び出荷が続く見込み。

当地の冬キャベツ品種は藍天、そらと等、春キャベツ品種ははるみさき等。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• ８月８日播種、９月１７日定植の圃場
• 品種は秋よし２号
• 出荷予定は１月下旬
• 生育揃いは良好
• 生育初期に展開した本葉には鱗翅目害虫の食害があるものの、収穫後に調整する葉のため、品質には影響なし