福岡県(冬キャベツ)
生産ステージ
播種期 7月下旬〜8月下旬
定植期 8月下旬〜10月上旬
収穫期 11月上旬〜翌3月下旬
出荷最盛期 3月上旬〜3月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:3月31日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
3月は、天候に恵まれたたことで日照時間は平年を上回ったが、周期的に降雨があり、特に上旬及び下旬はまとまった降雨となったことから、降水量も平年を上回った。気温は、最高気温が上旬は14℃前後で推移し、中旬は17℃前後、下旬には20℃前後と日に日に上昇してきた。最低気温は、10℃を超える日もあったものの、7℃前後で推移した日が多かった。
生育状況
これまでの低温干ばつで遅れていた生育は、3月に入ってからの周期的な降雨と気温の上昇で徐々に回復傾向になったが、依然として平年よりも遅れいている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷数量は、生育遅れが徐々に解消されてきたことで、3月中旬が日量36トンと平年を上回っている。
品質は良いものの、規格は3L:17.6%、2L:33.8%、L:34.2%と、依然として小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
初期生育不良とその後の生育遅れが影響し、生育速度が回復してきても小玉傾向が継続している。
写真の補足説明
《1~8枚目》
- 圃場の様子
- 病害虫の発生も無く、遅れていた生育は回復傾向に転じている
- 在圃品質は良好だが、気温高と価格安による出荷抑制により、抽苔してきた玉も見受けられる
- 当圃場は丘陵地で高低差があるため、降雨後に水が滞留しやすい低地側には側溝を整備して排水を向上させている
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第3回目(調査日:2月4日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
1月は、上旬は寒気や前線の影響を受け、中旬から下旬前半までは周期的に曇雨天日があったものの、まとまった降雨とならなかったことから、降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、高気圧の影響で中下旬に最高気温が15℃を上回る日もあったが、10℃以下の日が多く、寒波等の影響で5℃を下回る日もあった。最低気温は、下旬に9℃台になった日もあったものの、2℃前後で推移する日が多かった。
生育状況
圃場の干ばつ傾向は、12月下旬の降雨により、若干表土が水分を含んだものの、1月に入り再び低温少雨傾向となったこともあり、結球肥大が1週間程度遅れている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
1月中旬の出荷量は、前年の6割程度の日量33トン、下旬は同7割程度の31トン。
品質は良いものの、規格は3L:6.2%、2L:22.6%、L:53.6%と小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
少雨干ばつが続く中、寒波等による低温も危惧されるため、結球肥大が進まず、供給計画未達が危惧される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 2月出荷予定の圃場
- 干ばつにより結球肥大が鈍く、小玉傾向
- 干ばつにより根の肥料吸収が鈍い中、低温に当たったため、アントシアンがでている玉もある(甘み強く、食味は良い)
《5~8枚目》
- 3月出荷予定の圃場
- 久々の降雨で表土はやや水分を含んだものの、根圏部まで水分が染みるまでの降雨ではなかった
- 生育にバラつきがみられ、結球肥大が進んでいない
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第2回目(調査日:12月24日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多く、下旬前半まで乾燥傾向が続いたことで、日照時間は平年並み、下旬に降雨があったことで降水量は平年をやや上回った。気温は、最高気温が上旬は13℃前後で推移し、中旬は寒波の影響により8℃前後に低下し、下旬は11℃前後で推移した。最低気温は、上旬が5℃前後で推移し、中旬以降は寒波等の影響で3℃前後に低下した。
生育状況
12月上旬まで乾燥傾向となったため、スプリンクラー等によるかん水を徹底しているものの、圃場が乾燥して土壌が固くなっており、結球肥大が緩慢になっているなど、生育は遅れ気味となっている。
病害虫発生状況
連作障害に起因する根こぶ病が一部でみられるものの、在圃中の病害虫発生及び被害は特に無し。
規格・品質
出荷量は、12月中旬で前年をやや下回る日量20トン、同下旬で前年を大幅に下回る同17トンとなっており、低温乾燥により出荷量は伸び悩んでいる。
品質は良いものの、低温乾燥傾向により結球肥大が緩慢になっているため、規格は3L:7%、2L:24%、L:60%と小ぶり傾向。
今後の生育・出荷の見込み
かん水の徹底等、結球肥大促進対策は行っているものの、低温乾燥傾向により肥大が緩慢になっているため、当初の出荷計画に対して未達になることが危惧される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- JA北九若松地区の圃場①
- 年内に収穫予定
- 在圃品質は良好
- 低温乾燥傾向により結球肥大が緩慢
- 圃場は過乾燥により、土壌が固まってしまっている
《4~8枚目》
- JA北九若松地区の圃場②
- 3月出荷予定
- 生育速度が遅い中、現在結球中
- スプリンクラーでかん水しているが、土壌水分が低いためにすぐ乾く
- 在圃品質は良好
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第1回目(調査日:11月25日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
育苗期の8月は高温干ばつ傾向で推移し、定植期の9月は台風や前線の影響により周期的の大雨となり、平年を大きく上回る降水量となり、気温は上旬は残暑となったものの、中旬以降は最高気温が25℃前後、最低気温が15~20℃で推移した。
10月に入ると、下旬の22日に大雨となったものの、月間では天候に恵まれて乾燥傾向となったことから降水量は平年を下回り、気温は最高気温20℃前後、最低気温は中旬までは中旬までは15℃前後、下旬には12℃前後となった。
11月は、日照に恵まれたことで引き続き少雨乾燥傾向となっており、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、中旬まで20℃前後で推移していた最高気温が下旬には15℃前後に落ち着き、最低気温は10℃を下回り6℃台まで低下するようになってきた。
生育状況
定植は、天候に恵まれたことで順調に作業が進んだが、定植後は高温干ばつ等により活着が遅れたことなどから、生育が7日程度遅れている。
病害虫発生状況
定植前の土壌消毒を徹底していたものの、連作により土壌表層に残留した根こぶ病菌密度が下がらなかった圃場では、根こぶ病が散見された。
周期的な大雨により鱗翅目害虫の発生は少なかった中、予察による早期防除を徹底してきたことで、害虫密度は抑制されている。
規格・品質
11月の出荷量は、中旬が前年の7%減の日量6.5トン、下旬が同35%減の日量11トンと生育遅れの影響が出ているが、在圃中の生育及び品質が良いため、出荷量は徐々に増量傾向。
品質良いものの、これまでの干ばつ条件下での生育となったものが出荷されているため、規格は3L:7%、2L:23%、L53%と小ぶりなL中心となっている。
今後は小ぶり傾向も解消される見込み。
今後の生育・出荷の見込み
現在の出荷量は、日量14トン程度となっているが、現在在圃中のものが天候に恵まれ、生育適温下で生育したものであることから豊作基調になっており、今後も天候が生育に適した条件で推移すれば、12月は同20トン程度で、規格も小ぶり傾向は解消される見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月22日定植の圃場
- 品種はまいにしき
- 現在出荷中
- 品質良く、結球も充実している
《5~8枚目》
- 9月25日定植の圃場
- 品種はTCA422
- 虫害も少なく順調に結球中で、秀品が期待できる
- 年明けの出荷を見込む
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