徳島県(ほうれんそう)
生産ステージ
播種期 9月上旬〜翌3月中旬
収穫期 10月中旬〜翌4月下旬
出荷最盛期 11月上旬〜翌3月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:2月20日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 徳島 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
2月は、日照に恵まれて1月からの乾燥傾向が続く中、中旬の15日に大雨となった。気温は、最高気温が10℃前後の低い日と17℃以上の高い日が周期的に繰り返されているものの、最低気温は2℃前後の日が多く、下旬に入り5℃前後の日も出てきた。
生育状況
これまでの干ばつ傾向に加え、1月の降雪と低温による霜や土壌凍結で根傷みを起こしていたことから、肥料吸収が抑制されて生育不良となっていたものの、2月に入り、最高気温が周期的に高くなったことと降雨により、ようやく回復傾向に転じた。
しかし、依然として平年並みの生育までは回復できず、生育はやや不良となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
低温による葉先枯れが多少見られたものの、生育が回復傾向に転じてからは品質が高位安定化してきた。
規格は良好。
今後の生育・出荷の見込み
3月上旬までは出荷最盛期で、その後は徐々に出荷量が減少していく見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 1月よりも生育が良くなってきた
- 葉肉厚く、葉色も濃く、在圃品質は良好
- 株元もしっかりしている
- これまでの寒さで生育は遅れていたものの、寒さに当たった分、甘みが増している
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第3回目(調査日:1月20日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 徳島 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
1月は、中旬まで天候に恵まれて降雨が無く乾燥傾向が続いたことで、日照時間は平年を大きく上回り、下旬前半はまとまった降雨となったことで、降水量も平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が10℃前後で推移したが、強い寒気の影響で上旬に2℃まで低下し、寒気が緩んだ中旬に16℃まで上昇する日もあった。最低気温は3℃前後で推移し、上旬には-3℃近くまで低下する日もあった。
生育状況
11月は天候に恵まれて順調に生育し、12月中旬前半までは温暖に推移したことから生育が前進したものの、中旬後半以降は寒気等の影響により気温が低下し、生育が鈍化した。
8~9月の高温等の影響で、10、11月の生育が悪かったため、シーズン全体としてはやや不良となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
12月中旬前半まで温暖に推移したことで、生育が前進して出荷量が増加した。
品質良く、規格は平年並みで良好。
今後の生育・出荷の見込み
気温の緩みがあれば生育は平年並みの進度に回復するが、年末年始並みの冷え込みが続いた場合、生育鈍化のままとなるため、出荷量は少ない見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 低温乾燥のため、生育不良気味となっている
- 在圃品質は問題無し
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第2回目(調査日:12月20日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 徳島 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、天候に恵まれて乾燥傾向となったことから、日照時間は平年を上回り、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が上旬は14℃前後で推移したものの、中旬以降は寒波等の影響を受けたことで10℃前後の日が多かった。最低気温は4℃前後で推移し、下旬の30日以降は2℃以下となった。
生育状況
12月上旬までは、比較的温暖に推移したことから生育が前進したが、中旬以降は寒波等の影響を受けたことで気温が低下し、生育が鈍化した。
なお、今年産全体の作柄は、8月の高温、9、10月の大雨による過湿の影響により、やや不良となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
品質良く、規格は平年並みに良好。
今後の生育・出荷の見込み
1月も寒波等の影響で気温が平年を下回る予報となっていることから、生育は引き続き鈍化傾向で、出荷量は少なくなる見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 在圃品質は良好だが、乾燥傾向が続いていることに加え、寒波等による低温で生育は鈍化
《3枚目》
- 乾燥傾向と低温による生育鈍化で、丈の短い株が多い
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第1回目(調査日:11月20日)
調査時点の生育ステージ | 播種~収穫期 | 調査産地 | 徳島 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
本年作の播種開始期の8月末は、梅雨明けからの高温干ばつ傾向が続き、9月に入ると残暑が厳しい中、台風や前線の影響から、一転して大雨となった。10月も9月同様、台風や前線の影響から降水量が多くなったものの、中旬後半以降は気温が落ち着き始め、最高気温は20℃前後、最低気温は12℃前後で推移した。
11月は、上旬の2日にまとまった雨があったものの、日照に恵まれたことで降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が20℃前後、最低気温が10℃前後と生育適温で推移した。
生育状況
播種後の高温干ばつにより生育が抑制された中、9、10月は気温高に加え、大雨による過湿で立枯病や黄変が発生するなど、10月までにはほうれんそうの生育には厳しい条件となった。
11月に入ってからは、気温が落ち着き、過湿も解消されたことで、生育は安定してきている。
病害虫発生状況
高温干ばつ条件下で播種から初期生育となったものは虫害、過湿条件下での生育となったものは、排水対策を徹底していたものの、立枯病や黄変などが発生した。
このため、被害軽減を図るべく、発生初期での防除を徹底して病害虫密度を抑制してきた。
規格・品質
出荷開始期は、高温干ばつや過湿の影響を受けたものであったことから、品質低下により出荷量は少なかった。
徹底した選別を励行したことにより、出荷物の品質は良好。
今後の生育・出荷の見込み
10月までの気象条件はほうれんそうにとって厳しいものがあったが、播種圃場の排水対策徹底や、絶え間のない播種により、連続収穫しているところだが、今後は、天候が安定した条件下で生育したものが収穫となることから、年末にかけて順調な出荷となり、品質も在圃中から良いものになる。
年明けも十分な出荷量が確保できる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 圃場の様子
- 播種後から初期生育までは高温干ばつで虫害が多くなったことから、防除徹底を指導した
- 収穫開始期のものは、在圃中に湿害により品質低下したものがあったため、選別徹底を励行し、秀品出荷に努めてきた
- 今後は、品質、出荷量ともに安定してくる
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