愛知県(ブロッコリー)
生産ステージ
播種期 7月中旬〜9月下旬
定植期 8月中旬〜10月下旬
収穫期 10月中旬〜翌4月下旬
出荷最盛期 2月上旬〜3月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:1月27日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 田原市 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
1月は、中旬まで天候に恵まれて乾燥傾向となったが、下旬は周期的にまとまった降雨となったため、日照時間は平年を上回ったものの、降水量も平年を上回った。気温は、最高気温が上旬に4℃台まで低下したり、下旬に16℃台まで上昇する日があったものの、だいたい10℃前後で推移した。最低気温は、3℃前後で推移し、氷点下になる日もあった。
生育状況
1月上旬までは低温干ばつ傾向で花蕾肥大が鈍化していたが、中旬の気温の緩みと下旬の降雨により、平年並みに回復してきた。
病害虫発生状況
コナガ、黒すす病、黒腐病の発生が一部圃場でみられるものの、異なる薬剤系統による効果的なローテーション散布により、病害虫密度は抑制されている。
規格・品質
現在の出荷ペースは、葉無しは日量6000ケース、葉付きは日量2000ケース。
品質良く、花蕾直径、ドーム形状等、規格は良好。
しかし、一部で過乾燥による生理障害(キャッツアイ)が発生している。
今後の生育・出荷の見込み
1月中旬の気温の緩みと下旬の降雨により、今後の出荷量は増加を見込む。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月30日定植の圃場
- 品種は高みどり
- 収穫は2月中旬を予定
- 1月中旬の気温の緩みと下旬の降雨により、肥料分の吸収が進んだことで、花蕾肥大は回復
- 現在の花蕾直径は11cm
- ドーム形状も良好で美しい
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第3回目(調査日:12月23日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 田原市 |
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作付面積[前年比] | 平年並み | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
12月は、前月に引き続き乾燥傾向となったことから、降水量は平年を大幅に下回ったものの、周期的に曇天となったことから、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が上旬は15℃前後で推移していたが、中旬以降は寒波の影響等により、10℃を下回る日が多くなった。最低気温は、上旬は8℃前後で推移し、中旬以降は寒波等の影響により、3℃前後の日が多くなった。
生育状況
比較的日照が多い中、12月上旬まで温暖に推移したことで平年よりも10日程度早い生育となっていたが、乾燥傾向で根の吸い上げが緩慢になっていることに加え、中旬以降の冷え込みにより、生育は停滞気味となってきている。
病害虫発生状況
12月上旬まで温暖に推移したことから、コナガ、アブラムシが一部で散見されたものの、効率的な初期防除の徹底により、害虫密度を抑制したことにより、全体への影響は無い。
規格・品質
現在の出荷量は、日量5000~6000ケース、入数の多い葉付きは日量2500ケース。
12月上旬まで温暖に推移してきたことから、一部で死花やキャッツアイ等の生理障害株がみられるものの、全体的には花蕾の締まり良く、規格は中心規格が多い。
今後の生育・出荷の見込み
1月も乾燥傾向が続き、寒波等による冷え込みが予想されることから、出荷量の急増は無い見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月30日定植の圃場
- 品種は高みどり
- 出荷は2月下旬予定
- これまで温暖に推移してきたことで、葉数も充実して順調に生育
- 現在の花蕾直径は、500円玉をやや上回る5cm程度
- 厳冬期に入ることから、これまでのような花蕾肥大速度とはならない
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第2回目(調査日:11月24日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 田原市 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
10月は、上旬に太平洋上を通過した台風14号の影響により、8~10日にかけて集中豪雨となり、下旬の23日も低気圧や前線の影響から大雨となった。降水量は前年を大幅に上回ったものの、天候に恵まれた日が多かったため、日照時間が平年を上回り、気温は、最高気温が中旬前半までは25℃前後、最高気温は下旬には10℃前後で推移した。
11月は、上中旬にまとまった降雨があったものの、月を通して天候に恵まれたため、降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回ったため、乾燥傾向となった。気温は、最高気温が下旬前半まで20℃前後、下旬後半には15℃前後になり、最低気温は、下旬には10℃前後で推移した。
生育状況
日照に恵まれ、生育適温の中、圃場は適度な土壌水分が確保され、根の肥料吸収も順調であったため、ホウ素欠乏等の生理障害等もなく、在圃中の生育は順調~早め(10~14日程度)で、出蕾、花蕾肥大も順調となっている。
病害虫発生状況
10月までは鱗翅目害虫の発生がみられたものの、予察に基づく早期防除はもちろん、まとまった降雨や気温低下により、現在の発生は少ない。
排水性の確保等の栽培技術励行のほか、天候に恵まれたことから、病害の発生も無い。
規格・品質
葉無し縦詰めの出荷は日量5000ケース、葉付き横詰めの出荷は同2000ケースと平年並みでの出荷量となっている。
花蕾のドーム形状、小花蕾の締まり等の品質は良く、規格も中心規格が多く良好。
今後の生育・出荷の見込み
現在の収穫出荷速度が早いことによる在圃株数の減少や気温の低下による生育鈍化により、12月中旬から下旬にかけて出荷量は減少見込み。
軸まで甘い愛知県産ブロッコリーを、これからの冷え込みが強まる季節のシチュー商材等で御活用いただきたい。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月30日定植の圃場
- 品種は高みどり
- 2月下旬出荷予定
- 初期展開の葉は若干鱗翅目による食害痕がみられるものの、中期展開以降の葉には虫害が殆ど無く、軸の伸長等も順調
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第1回目(調査日:10月19日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 生育期 収穫期 |
調査産地 | 田原市 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
梅雨明け後の8月は高温乾燥で推移したが、育苗期後半から定植期前半の27日及び28日は大雨となり、9月上旬まで曇雨天が続いた。中旬からは晴天日が多くなったものの、下旬になると25日に大雨となった。気温は、残暑により最高気温は25℃を上回ったが、最低気温は4日以降25℃を下回り、20日以降は20℃前後で推移した。
10月は、8日から10日にかけて台風からの湿った空気の影響で大雨となった。気温は、15日まで高めに推移したが、16日以降は生育適温に落ち着いてきた。
生育状況
高温障害や病虫害もなく、順調である。
病害虫発生状況
当初、夏の高温乾燥によりコナガ、ヨトウムシといった鱗翅目害虫が多発していたが、気温の低下やまとまった降雨のほか、予察に基づき、若齢幼虫のうちに異なる薬剤系統のローテーション散布の励行といった効果的防除により、現在は落ち着いている。
規格・品質
管内の初出荷は10月12日で、現在の日量は400ケース前後。
品質は良好で、規格は12、14玉中心でやや小さめ。
今後の生育・出荷の見込み
生育、花蕾肥大ともに順調で、豊作の見込み。
収穫が始まると他の花蕾の肥大が加速するので、とり遅れのないよう、適期収穫に努めてまいりたい。
なお、当地の主要品種はベルネ、ボルトとなっている。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月30日定植の圃場
- 品種は、高みどり
- 出荷予定は2月下旬
- シンクイムシによる生長点食害、鱗翅目害虫の食害や大雨による湿害もなく、順調に生育
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