大阪府(冬キャベツ)
生産ステージ
播種期 8月上旬〜8月中旬
定植期 9月上旬〜10月中旬
収穫期 11月中旬〜翌2月中旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌1月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:2月9日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉佐野 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
2月は、中旬の15日にまとまった降雨があったものの、月を通して天候に恵まれたことから、降水量は平年を下回り、日照時間は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が14℃前後で推移した中、中旬は20℃まで上昇した後に寒波等の影響で7℃台までしか上がらない日があったなど、寒暖の差が激しかった。最低気温は、2℃前後で推移した日が多かった中、中旬は寒さの緩みから10℃台の日があった。
生育状況
1月まで低温乾燥傾向で遅れていた生育は、2月に入ってからも乾燥傾向が続いていることから、肥料吸収が抑制されているために生育速度が回復できていない。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
現在の日量は4000~5000ケース。
品質は良いが、規格は干ばつにより小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
これまでの乾燥傾向で生育は遅れており、今期の出荷数量は大きく減少する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 干ばつにより肥料吸収が抑制されているため、生育が遅れている
- 現在在圃している玉の直径は13~18cm
- 病害虫の発生は無い
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第3回目(調査日:1月14日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉佐野 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
12月は、日照に恵まれて乾燥傾向となったことから、日照時間は平年を大幅に上回り、降水量は下旬にまとまった降雨があったものの、中旬まで一滴も降雨が無かったことから、平年を大幅に下回った。気温は、中旬前半までは温暖であったため、最高気温が15℃前後、最低気温が5℃前後で推移し、中旬後半以降は寒気等の影響により最高気温が10℃前後、最低気温が2℃前後で推移した。
1月は、周期的に曇天日があるものの、乾燥傾向が継続していることから降水量は殆ど無く、気温は、最高気温が10℃前後、最低気温が1℃前後で推移し、氷点下になる日もある。
生育状況
乾燥傾向の中、寒気等の影響で低温で推移していることから、生育が停滞気味となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
品質は良いものの、生育が停滞しているために小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
乾燥傾向が続いていることから、小玉傾向が続く見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 在圃品質は良いものの、低温乾燥で小玉傾向
- 12月中旬以降、寒気等の影響で冷え込んでいるため、アントシアンがでている(品質に影響は無く、むしろ糖度が増している)
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第2回目(調査日:12月4日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉佐野 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
10月は、上旬の8~10日にかけて台風14号の影響で大雨となり、下旬の23日も前線を伴った低気圧の影響で大雨となったことから、降水量は平年を大幅に上回った。降水量が平年を大幅に上回ったものの、大雨の日以外は天候に恵まれたことから、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が中旬前半までは25℃前後、中旬後半以降は20℃前後で推移し、最低気温は中旬前半までは18℃前後、中旬後半以降は10℃前後で推移し、下旬の31日は6℃台に低下した。
11月は、上旬にまとまった降雨の日があったものの、中旬以降は天候に恵まれたことから、降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が中旬後半に25℃を上回る日があったものの、20℃前後の日が多く、下旬の30日には14℃台に低下した。最低気温は、10℃前後で推移し、下旬の29日からは5℃を下回るようになった。
生育状況
土壌水分が適度に保たれた中、日照に恵まれ、気温が高めに推移したことから、生育は順調で加速傾向。
病害虫発生状況
定植後の降雨が少なかったことから、菌核病の発生は無い。
気温が高めに推移したものの、まとまった降雨があったことに加え、発生傾向に基づいた異なる薬剤系統の効果的なローテーション散布の励行により、ヨトウムシの発生も抑えられた。
規格・品質
品質は良好。
規格は、生育適温の中でもやや高めの気温で推移し、肥大が良好であったことから8玉詰め中心となっている。
今後の生育・出荷の見込み
出荷最盛期は1月初旬で、平年よりも出荷量が増量することを見込む。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 品種は松波
- 形状良く、甲高偏円で芯は短く、品質は良好。
- 玉の直径は13~18cm程度で、病害虫の発生は無し
- 気温高で生育が加速している
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第1回目(調査日:10月8日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 収穫期 |
調査産地 | 泉佐野 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
播種期の8月は高温乾燥傾向、定植期の9月は中旬まで残暑が続き、彼岸を境に下旬は気温が落ち着いてきた。
生育状況
台風等の被害もなかったことから、定植作業は順調であり、生育適温下の初期生育となっていることから、生育は平年並み。
本年産の品種及び作付比率は、松波が40%、冬藍が25%、以下、彩音、冬のぼり等となっている。
病害虫発生状況
定植前圃場への粒剤施用等、初期防除を徹底していることから特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
本年産の出荷最盛期は1月中旬~2月、出荷量は平年並みを見込んでいる。
10月10日公表の1か月予報によると、晩秋まで気温が高めで降水量が多くなるとのことなので、今後も台風の接近等による冠水や風害が心配される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 草丈10~12cm、本葉6.5枚展開
- 葉の大きさは10cm程度で、葉色良く、鱗翅目の食害痕もない
- 台風等の被害もなく、定植及び初期生育は平年並み
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