静岡県(たまねぎ)
生産ステージ
播種期 8月中旬〜9月中旬
定植期 9月上旬〜11月中旬
収穫期 1月上旬〜5月上旬
出荷最盛期 1月中旬〜5月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:2月17日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 浜松 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
2月は、1月からの乾燥傾向が続いているものの、上旬の2日及び中旬の15日にまとまった降雨があり、特に15日は大雨となった。気温は、最高気温が15℃以上の日が多く、下旬には20℃に達する日もあった。最低気温は、3℃前後の日が多く、中旬は氷点下になる日もあった。
生育状況
1月下旬からの気温の緩みと適度な降雨により、生育は順調に推移しており、生育速度は気温の緩みにより加速している。
肥大は順調で在圃品質も良好だが、干ばつの影響により、圃場によっては長玉果形の発生が多めとなっている。
病害虫発生状況
病害虫の発生は少なく、本年産は消毒回数も平年より少ない。
規格・品質
品質良く、規格はL中心。
今後の生育・出荷の見込み
生育進度の加速により、収穫進度も加速しており、現在の収穫進捗率は6割程度まで進んでいる。
写真の補足説明
《1枚目》
- 10月中旬定植の圃場
- 3月収穫予定であったが、生育進度が加速したため、現在は収穫がほぼ終了
- 品質は良好
《2枚目》
- 収穫直前の圃場
- 葉身の状態良く、肥大も良好
《3、4枚目》
- 風乾中の圃場
- 品質は良好で葉鞘(たまねぎの可食部)はみずみずしく白肌が美しい
《4~8枚目》
- 10月中旬定植の圃場
- 収穫は順調鵜に進んでおり、葉切調整、風乾も実施
- 品質は良好で、みずみずしく白肌が美しい
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第3回目(調査日:1月13日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 浜松 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
12月は、天候に恵まれて乾燥傾向となったことから、日照時間は平年を上回り、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、中旬前半まで温暖に推移したことから、最高気温が15℃前後、最低気温が7℃前後で推移し、中旬後半以降は、最高気温が年末に14℃台になった日があったものの、寒気等の影響により気温が低下し、最高気温が10℃前後、最低気温が2℃前後で推移した。
1月は、中旬まで乾燥傾向が続いたことで日照時間が多く、降雨量が少ない状況となっている。なお、下旬の23日は、南岸低気圧の影響で久しぶりにまとまった降雨となった。
生育状況
定植後、年内まで温暖で台風等の被害も無かったことから、豊作基調となっている。
12月中旬前半まで温暖に推移したことで、生育が前進傾向なっており、この時期の葉色としては良好で、肥大も順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
生育が前進したことで、一部圃場では12月から拾いどりによる出荷が始まり、1月に入ってからは総どりとなる圃場もあり、出荷開始から平年を超える出荷量となっている。
品質、規格とも良好。
今後の生育・出荷の見込み
今後の気温次第ではあるが、生育は順調で前進傾向となっていることから、しばらくは引き続き出荷量が多い見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 10月14日定植の圃場
- 3月収穫予定
- 活着、葉の状態ともに良く、生育は前進傾向
《3、4枚目》
- 10月14日定植の圃場
- 3月収穫予定
- 葉の状態は良好
《5、6枚目》
- 9月下旬定植の圃場
- 生育良好で前進化しており、拾いどりを開始
- 在圃品質は良好
《7、8枚目》
- 9月下旬定植の圃場
- 白たまねぎ
- 総どり収穫となっている
- 収穫品質は良好
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第2回目(調査日:12月3日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 浜松 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
11月は、上中旬に短時間に激しく降る雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから、降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大きく上回った。気温は、最高気温が20℃前後で推移し、下旬の29日からは15℃前後となり、最低気温は中旬に15℃を超える日があったものの、10℃前後の日が多く、月末には6℃前後に低下した。
生育状況
11月は天候に恵まれ、長日条件で生育適温下での初期生育となったため、平年よりも葉色は良好で鱗茎の肥大も順調となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
10月まで、天候に恵まれつつも、台風等でまとまった降雨があったことから害虫の発生は少なく、また、温暖で乾燥していたことから病害の発生要因も少なかったことから、防除回数は平年よりも少なかった。
今後の生育・出荷の見込み
平年では1月からの出荷となるが、本年は生育が加速していることで、一部地域では12月の出荷を予定。
現在は生育が加速して豊作基調となっているが、今冬はラニーニャ現象の影響を受ける可能性が大きいので、今後の生育は、年末に向かっての急激な冷え込みと降雨次第で変化する。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 10月14日定植の圃場
- 3月収穫予定
- 定植後の活着は良好であったことから、初期生育は順調
- 病害虫の発生は無し
《5、6枚目》
- 9月下旬定植の圃場
- 白たまねぎ
- 生育が加速していることから12月に収穫及び出荷予定
- 11月の少雨で肥大進度が懸念されるが、2L、L玉で出荷できる見込み
《7、8枚目》
- 7枚目:手前が9月下旬定植、奥が10月14日定植
- 奥のたまねぎは3月出荷予定
- 8枚目:9月下旬定植分は、鱗茎が順調に肥大中
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第1回目(調査日:10月14日)
調査時点の生育ステージ |
育苗期 定植期 |
調査産地 | 浜松 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
梅雨明け後の8月は、一転して降雨が無かったことから、降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回り、気温は、最高気温が中旬の16、17日に40℃を超えるなど酷暑の日があり、最低気温は、上旬の4日以降25℃を上回って推移したことから、高温乾燥傾向となった。
9月に入ると、上旬及び下旬に台風10号からの湿った暖かい空気や前線を伴った低気圧の影響で大雨となったものの、天候に恵まれた日が多かったことから、降水量は平年を大きく下回り、日照時間は平年を下回った。気温は、8月からの厳しい残暑が中旬まで残り、最高気温が下旬前半までは30℃前後、下旬後半から25℃前後となり、中旬まで25℃前後で推移していた最低気温は、下旬には20℃前後となった。
10月は、上旬の8~10日にかけて太平洋上を通過した台風14号の影響により豪雨となったことで降水量は平年を大幅に上回ったものの、天候に恵まれた日が多かったことにより、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が台風通過前及び通過後は30℃近くまで上昇したものの、台風通過後の中旬後半以降は20℃前後に落ち着き、中旬前半まで20℃前後で推移していた最低気温は、中旬後半からは20℃を下回り、下旬には12℃前後で推移した。
生育状況
8月20日頃から播種が始まり、9月下旬から定植作業となった。
8月の高温乾燥条件により、一部の苗場で高温障害による生育不良がみられたが、相対的に育苗は良好であった。
定植後は、低温の影響により生理障害がみられた圃場もあったが、肥培管理により回復を促した。定植進度は順調で、県及びJAにより、定植後のかん水指導の徹底を行っている。また、近年は天候不順により高温乾燥傾向が長期化していることから、これまでの管理にとらわれず、気象を勘案した圃場管理をするよう指導している。
病害虫発生状況
9月下旬の低温により、一部圃場で病害が発生したものの、予防治療剤の適正散布により抑制した。
今後の生育・出荷の見込み
台風10号の影響による豪雨の被害は殆ど無かったものの、排水性の悪い一部の圃場では、水引きが悪く、定植が遅れたところもあった。
写真の補足説明
《1枚目》
- 定植前の苗
- 健苗に仕上がり、大きさ及び品質は良好
《2~5枚目》
- 生産法人の圃場
- 定植準備から定植作業の様子
- 2枚目:マルチング作業
- 3枚目:マルチの穴あけ作業
- 4、5枚目:定植作業
《6~8枚目》
- 個人生産者の圃場
- 6枚目:定植作業
- 7、8枚目:苗場の様子
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