栃木県(夏秋なす)

生産ステージ

播種期 2月上旬〜3月上旬

定植期 5月中旬〜6月中旬

収穫期 6月下旬〜10月下旬

出荷最盛期 8月上旬〜8月下旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

第4回目(調査日:10月2日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 大田原市
作付面積[前年比] 減少 作況[平年比] 平年並み
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

9月は中旬まで残暑が続いたものの、彼岸を境に最高気温が20℃前後で推移し、最低気温は下旬には11℃まで低下した。台風からの湿った空気の影響等により、短時間で激しい雨になったものの、台風が直接通過することがなかったことに加え、秋雨前線の影響を大きく受けなかったことから、降水量は平年を大きく下回った。

10月は、本調査日の上旬は比較的温暖だったが、中旬以降は徐々に気温が低下し、下旬には最低気温が5℃を下回った。9月同様、台風からの湿った空気の影響で、上旬にまとまった降雨があったものの、降水量は平年を下回った。

生育状況

夏期からの成り疲れに加え、気温の低下により、樹勢がやや弱くなってきている。

着花及び着果数は確保されているものの、樹に力がなくなってきているため、果実肥大が鈍り、果形が短く、ボリューム不足気味の果実が多くなってきている。

作型は終盤になっているが、最後まで秀品出荷を行うべく、ペースト肥料かん注による千鳥追肥を行っている。

病害虫発生状況

樹勢の弱まりから、うどんこ病の発生がみられることから、異なる薬剤系統による予防治療剤のローテーション散布を行い、病害密度を抑制している。

規格・品質

作型終盤ではあるが、品質、規格ともに良好。

今後の生育・出荷の見込み

着花及び着果量が確保されていることから、漸減しながらも出荷は継続する見込み。

写真の補足説明

《1~3枚目》

  • 樹勢はやや弱まっているものの、着花及び着果量は充実している
  • 気温が落ち着いたことで、果形、艶ともに良好
  • 最後まで秀品出荷に努めてまいりたい

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    第3回目(調査日:9月11日)

    調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 大田原市
    作付面積[前年比] 減少 作況[平年比] 平年並み
    生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
    天候状況

    8月同様、9月上中旬も天候に恵まれて30度超えの高温乾燥傾向となったが、朝晩は20度前後と徐々に気温が下がり始めた。

    なお、シルバーウイーク明けは太平洋上を北上した耐風12号の影響から、低温、曇雨天となった。

    生育状況

    8月は成り疲れに加えて酷暑になった日もあったことから樹に疲れがみられたが、9月に入ると平年並みの残暑となったことから、樹勢が安定した。

    しかし、生育中盤までの過湿による根張りの鈍さ影響が若干残ったことに加え、8月の成り疲れから樹勢の弱っているものも散見される。

    病害虫発生状況

    一時的に降雨があった中、樹勢の弱っているものにうどんこ病が散見されるので、防除基準に基づき、予防治療剤散布による病害密度抑制を図っている。

    規格・品質

    平年どおり8月に出荷ピークがきたことから、9月に入り出荷量は平年並みに落ち着いてきている。

    また、9月はコメの収穫時期に入っていることから、稲刈りに労力がシフトしている。

    選果選別の徹底により、市場ニーズに沿った秀品出荷を行っている。

    今後の生育・出荷の見込み

    出荷も後半に入り、彼岸以降は終盤となる。

    コメの収穫時期に入っているため、9月中旬までは労力がなすからコメにシフトしていることから出荷量が落ち着いているが、下旬からは麦跡の稲刈りに移るため、労力はなすに戻ってくる。

    本県産夏秋なすは、東京市場の主要入荷県として高い評価をいただいている。

    秋が深まる10月末まで本県産夏秋なすは安定的に出荷されるので、青果スペースの秋の色どり野菜として、てんぷらや炒め物等、様々な料理にお使いいただける良質なとちぎ産なすを是非御活用いただきたい。

     

    写真の補足説明

    《1~3枚目》

    • 安定した天候で日照に恵まれ、花色も良好
    • 後半戦に入ったが、安定して連続着果している

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      第2回目(調査日:8月28日)

      調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 大田原市
      作付面積[前年比] 減少 作況[平年比] やや良
      生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 遅い
      天候状況

      梅雨明け後の8月は、天候が回復したことにより高温となった。

      日中は気温の上昇により日中は乾燥気味となったが、急激な気温の上昇により午後は夕立による降雨があった。

      生育状況

      天候の回復と気温の上昇により、樹勢は平年並みに回復した。

      樹勢の回復により連続着果できるようになり、日照及び気温が確保されていることから色及び艶は良好だが、着果疲れがややみられることから果形がやや不安定なものが散見される。

      病害虫発生状況

      特に無し。

      規格・品質

      連続着果により、ようやく安定出荷となってきた。

      選果選別の徹底により、品質等は良好。

      今後の生育・出荷の見込み

      天候にも恵まれていることから、連続着果による安定出荷が見込める。

      写真の補足説明

      《1~3枚目》

      • 天候の回復により、日照と気温がしっかり確保できている
      • 日照と気温が確保できたことで、連続着果できるようになった

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        第1回目(調査日:7月29日)

        調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 大田原市
        作付面積[前年比] 減少 作況[平年比] 平年並み
        生育進度[平年比] 遅い 出荷進度[平年比] 遅い
        天候状況

        7月は梅雨が長引いたため、過湿、寡日照となった。

        生育状況

        低温、寡日照及び雹害により生育が抑制されたため、側枝の生育が鈍っており、樹勢を見つつ定期的にペーストかん注等の株間千鳥追肥や即効性のある葉面散布等を行っているものの、低温及び寡日照が続いているため、花色が淡く、着果が不安定になっている。

        なお、着果後の果形及び肥大は安定している。

        病害虫発生状況

        特に無し。

        規格・品質

        出荷量は、生育の遅れにより計画をやや下回っている。

        品質は良好。

        今後の生育・出荷の見込み

        梅雨明けが遅れたものの、8月は天候の回復と気温の確保が期待できることから、安定出荷を見込む。

        写真の補足説明

        《1~3枚目》

        • 梅雨が長引いており、低温、過湿、寡日照気味
        • 寡日照により花色が淡め
        • 着果した果実の果形及び肥大は良好

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