山梨県(夏秋なす)

生産ステージ

播種期 1月上旬〜1月下旬、5月上旬~6月下旬

定植期 5月上旬〜7月下旬

収穫期 6月上旬〜11月下旬

出荷最盛期 7月上旬〜10月下旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

第4回目(調査日:10月30日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 甲府・笛南・西八代
作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] 平年並み
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

10月は、台風14号が関東沿いの太平洋上を通過した翌日の11~13日に最高気温が30℃近くまで上昇したものの、15日以降は20℃前後に落ち着いてきた。最低気温は、18日に10℃を下回り、本調査日翌日の31日には3℃台になった。

日照時間が平年を上回ったものの、8~10日にかけて台風からの湿った空気の影響で大雨となったことから、降水量は平年を大きく上回った。

生育状況

中旬以降、天候が安定していることで、生育は順調。

病害虫発生状況

上旬までの気温高により、アブラムシ、ダニ、カメムシが発生しているとともに、樹勢の低下によりうどんこ病がみられるため、追肥等による樹勢維持を図るとともに、異なる薬剤系統のローテーションによる初期防除により、病害虫密度を抑制している。

規格・品質

台風の直接的被害がなかったため、キズ果の発生は無く、品質及び規格とも良好。

ただし、下旬に入り、気温低下により一部でつやなし果(ぼけ果)が発生している。

今後の生育・出荷の見込み

今後は降霜の状況により、11月中旬頃に各産地とも出荷が終了する見込み。

出荷終盤になっているが、最後まで選果選別を徹底し、高品質かつ秀品出荷に努めてまいりたい。

写真の補足説明

《1~4枚目》

  • 樹勢はしっかりと維持されているが、気温低下の影響が出始めている
  • 気温低下により、収穫は2~4日おき
  • つやなし果(ぼけ果)の発生も

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    第3回目(調査日:9月20日)

    調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 甲府・笛南・西八代
    作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] やや不良
    生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
    天候状況

    9月上旬はまとまった降雨となった日があり、場所によっては突風の被害があった。

    その後も曇雨天が続いたことから、日照時間が少なかった。

    生育状況

    降雨や突風の被害を受けた圃場は花が少ないものの、大部分は順調に生育している。

    病害虫発生状況

    8月までの高温干ばつ傾向から、ハダニ、アザミウマが発生してるため、農薬使用基準に則った防除を行い、害虫密度を抑制している。

    また、オオタバコガが散見されたとともに、樹勢の疲れと曇雨天による腐敗病が散見されたため、早期防除を徹底した。

    規格・品質

    高温によるつやなし果(ぼけ果)がみられるが、9月になってからは出荷量が増加している。

    風害によるキズ果や高温によるつやなし果の発生により、下位等級が増えている。

    今後の生育・出荷の見込み

    出荷も後半を過ぎたところであり、終盤まで安定して出荷できるよう、追肥等による樹勢維持を行っており、天候が安定すれば増加が見込まれるものの、曇雨天が続き気温の低下が一気に進んだ場合、出荷は減少傾向になると思われる。

    写真の補足説明

    《1、2枚目》

    • 台風等風害対策として、防風ネットを圃場額縁に設置している
    • 耐風、採光、作業性確保のために支柱を設置してV字栽培を行っている
    • 株元に敷き藁を行うことで、降雨時の泥の跳ね返りによる病害発生リスクを軽減している

    《3、4枚目》

    • 採光性を確保しているものの、風により果皮に若干キズが入ったものも見受けられる
    • とり遅れによる品質低下や着果負担を回避すべく、とり逃しのない収穫を徹底している

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      第2回目(調査日:8月20日)

      調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 甲府・笛南・西八代
      作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] やや不良
      生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
      天候状況

      7月までは梅雨による長雨が続いたことによる過湿、寡日照、平年より遅い梅雨明け後の8月からは日照時間が増加し、

      猛暑日が続いたことによる高温、乾燥という極端な天候になっている。

      生育状況

      7月末まで長引いた梅雨の曇雨天による秋なすの遅れ、その後、8月の高温乾燥による花落ちが見られる。

      病害虫発生状況

      梅雨の過湿による腐れ果が発生。

      その後の高温乾燥によるハダニ・アザミウマの発生等があったため、防除暦に則った適正防除を励行している。

      規格・品質

      梅雨の過湿で腐れ果が、梅雨明け後は気温の急上昇でつや無し果が発生しているため、より一層の選果選別徹底を図っているところだが、

      出荷品では下等級が増えている。

      今後の生育・出荷の見込み

      9月以降、気温や降雨が平年並みになれば樹勢や着果も改善され、増量が見込まれる。

      写真の補足説明

      《1~4枚目》

      • 台風等の対策のため、防風ネット及び支柱で対策を行っている。
      • 7月の長雨(梅雨)では、畑がぬかるんで泥が跳ねて実、葉の表面や樹皮を傷つけたり、泥が付着することで土壌中の病原菌が組織内に入り、腐れや病害の元になるので、根元に藁を敷くなどの対応を行った。
      • つや無し果の傾向がみられる(少しくすみがかってしまっている。)

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        第1回目(調査日:6月30日)

        調査時点の生育ステージ

        定植期

        生育期

        調査産地 甲府・笛南・西八代
        作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] 平年並み
        生育進度[平年比] やや遅い 出荷進度[平年比] やや遅い
        天候状況

        入梅後、曇雨天日が多く、夜温が低い状況が続いている。

        生育状況

        現在、定植中の産地もあり、産地によっては定植が3日程度遅れている。

        樹勢良く、生育はすこぶる順調。

        病害虫発生状況

        全体的に病害虫の発生は少ないが、晴天日に日中の気温が高かったことから、アブラムシ、アザミウマの発生がやや多くみられる産地があり、これら産地では防除を徹底している。

        今後の生育・出荷の見込み

        定植遅れから、生育も3日程度遅れているものの、順調に生育しているため、平年並み以上に良好に生育することが見込まれる。

        順調な生育のためにも、過度ではなく、適度な日照と降雨を期待したい。

        7月上旬から共選を開始する予定の産地がある。

        写真の補足説明

        《1、2枚目》

        • 台風等風対策として、防風ネットを設置。
        • V字仕立てのための支柱も設置済

        《3、4枚目》

        • 着花は良好
        • 実の着色と肥大も順調
        • 秀品出荷が期待できる

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