鳥取県(夏ねぎ)
生産ステージ
播種期 10月上旬〜11月下旬
定植期 12月上旬〜3月下旬
収穫期 6月上旬〜9月下旬
出荷最盛期 7月上旬〜8月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:8月5日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み~やや不良 |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
6月は中旬に大雨、7月は曇雨天が続いたことから、7月末までは過湿及び寡日照で推移した。
梅雨明けは平年より9日遅い7月30日で、梅雨明け後は天候が回復し、日照時間が増えたことで気温もかなり高くなっている。
生育状況
梅雨明け後は、日照量と気温が確保されたため、中山間地域を中心に生育が順調となってきている。
病害虫発生状況
6月中旬の大雨による過湿と高温で、白絹病、萎凋病及び軟腐病の発生が目立ってきたため、防除基準に則って予防治療剤等による適正防除を行った。
梅雨明け後は、これまでの防除と天候の回復により、病害の程度は落ち着いてきた。
規格・品質
品質は、選果選別の徹底により、平年並みに良好。
規格は、6月中旬の大雨等による過湿と高温により、細物率が高まっている。
今後の生育・出荷の見込み
8月中旬の盆明け以降、中山間地域からの出荷量が増加する見込み。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- 圃場の様子
- 大雨やその後の病害発生等があったものの、徹底した栽培管理により、収穫最盛期を迎えることができた
《6~9枚目》
- JA鳥取西部白ねぎ共同選果施設で選果選別され、出荷を待つ白ねぎ
- 生産者の栽培努力と徹底した選果選別により、高品質で肌の良いねぎを出荷できている
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第3回目(調査日:7月9日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
入梅後、6月13日から14日にかけて200mmを超える大雨となった。
生育状況
曇雨天により朝晩は気温が低めとなったが、日中は気温が上がったことから、太りが進み順調な生育となった。
しかし、6月の大雨で畝が崩れる等、収穫作業への影響が懸念される。
病害虫発生状況
県内全域で、さび病が発生。
日中の気温高により、アザミウマの食害痕も目立ってきた。
このため、防除を徹底している。
規格・品質
5月下旬までは太物中心の順調な出荷となっていたが、6月の大雨により、下旬以降はL中心の出荷となっている。
今後の生育・出荷の見込み
6月の大雨で出荷遅れ等があったが、7月下旬から中山間地の出荷も始まり、梅雨明け以降、県内全体で出荷量が増加見込み。
明治からの古い歴史を誇る、高品質な鳥取西部のねぎを是非ご賞味いただきたい。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- 出荷開始となった圃場
- 大雨に見舞われたものの、順調に生育
《6~9枚目》
- JA鳥取西部白ねぎ共同選果施設
- 生産者が庭先選別、調整したものを、厳しい目で当階級選別し、京阪神を中心に各市場へ出荷している
- 地元の小学校の社会科見学(年間800名)も受入している(本年は、コロナ禍のため児童の見学受入は中止し、教員のみ受入(ビデオ撮影)とした)
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第2回目(調査日:6月16日)
調査時点の生育ステージ |
生育期 出荷期 |
調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み~早い | 出荷進度[平年比] | 平年並み~早い |
天候状況
5月は気温が平年を上回り、中下旬にまとまった雨があったものの降水量は平年を下回り、日照量は平年を上回った。
6月は中旬に入り、まとまった雨があった。
生育状況
朝晩は冷え込んだものの、日中の気温が高めなため、太りも進み順調な生育となった。
病害虫発生状況
中山間地を中心に、朝晩の冷え込みもあったため、定植後の苗にさび病がみられる。
規格・品質
冬期が暖冬だったため、太物割合が高く、前年より倍近い出荷量となっている。
今後の生育・出荷の見込み
これから今月下旬にかけて、トンネル作型から露地作型へ切り替わる見込み。
写真の補足説明
《1~7枚目》
- 生育期の状況
- 品質も良く、順調に生育中
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第1回目(調査日:4月24日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
朝晩の気温が低く、上旬及び中旬にまとまった降雨があったが、下旬は日照に恵まれた。
生育状況
冬期が暖冬のため、太りも進み順調な生育となったが、4月は朝晩が冷え込んでいたため、生育進度は平年並みとなった。
病害虫発生状況
中山間地域を中心に、朝晩の冷え込みがあり、定植後の苗にさび病が見られる。
今後の生育・出荷の見込み
平年並みで推移する見込み。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- 定植後の状況(定植後30日、株間5cm)
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鳥取県(秋冬ねぎ)
生産ステージ
播種期 2月上旬〜4月下旬
定植期 4月下旬〜6月中旬
収穫期 10月上旬〜翌2月下旬
出荷最盛期 11月上旬〜12月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:12月9日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み~やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み~遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み~遅い |
天候状況
11月は、天候に恵まれた日が多かったことで、日照時間は平年を上回り、降水量は平年を大幅に下回って乾燥傾向となった。気温は、最高気温が18日には25℃を超えたものの、中旬までは20℃前後で推移し、下旬からは徐々に低下し、28日以降は14℃を下回った。最低気温は、上旬は10℃前後、中旬以降は19日に19℃まで上がったものの、7℃前後で推移する日が多かった。
12月は、周期的に降雨があり、15日に初雪となった。気温は、最高気温が12℃前後、最低気温が4℃前後で、降雪あった15日は、最高気温が5℃台、最低気温が0℃台と冷え込んだ。
生育状況
気温の低下とともに生育が回復してきたものの、依然として生育進度は14~20日程度遅れている。
病害虫発生状況
これまでの根傷み等によりボトリチス葉枯病等の発生が散見されているが、予防治療剤による適正防除を励行していることで、病害密度を抑制している。
規格・品質
気温の低下により生育が回復傾向に転じてきており、11月末より太物割合が高まり、出荷量が増加してきた。
品質良く、規格は良好。
今後の生育・出荷の見込み
初期生育期の多雨と、その後の高温の影響で生育が遅れてきたことから、平野部の圃場を中心に出荷進度が遅れている。このため、2月にかけて残量が多い見込み。
これからの厳冬期、鍋との相性がいい鳥取県産の甘くて高品質なねぎを、売り場の鍋もの提案に是非とも御活用いただきたい。
写真の補足説明
《1枚目》
- 圃場の様子
- 生育が遅れているものの、在圃品質は良好
《2~4枚目》
- JA鳥取西部共同選果場の様子
- 写真は2L結束品及びバラ品
- 白身が美しく、品質は良好で甘みも強い
《5~8枚目》
- 収穫中の圃場
- 生育、品質とも良好
- 収穫作業は順調
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第3回目(調査日:10月21日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
9月は、中旬までは残暑が続いたが、下旬以降、最低気温が20℃を下回るようになり、最高気温も24日以降25℃を下回ってきた。降水量は、台風からの湿った空気や前線の影響により、中旬は11、12日、17、18日に大雨となった。
10月は、徐々に気温が低下し、16日以降は日中の気温差が10℃前後となってきた。降水量は、日照に恵まれたために少なかったものの、22日に大雨となった。
生育状況
梅雨の過湿及び寡日照、夏の高温による根傷みや株の弱りの影響が残っていることで、生育は15~20日程度遅れているが、朝晩の冷え込みにより、生育は回復基調になっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
9、10月は中山間地の出荷が始まった。
品質は良好ながら、梅雨から夏の生育不良の影響が残っているため、細物割合が高い状況。
庭先選別、JA選果場での選果徹底により、秀品出荷を心掛けている。
今後の生育・出荷の見込み
11月に入ると平野部の出荷が開始され、中旬以降は出荷が本格化して全地区で出荷量がまとまる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 出荷開始期の圃場の様子
- 生育は回復傾向もやや細物傾向
《4~7枚目》
- JA鳥取西部白ねぎ共同選果施設でのねぎ選別
- 庭先で1次選果したものを、選果場で当階級別に選果
- 徹底した選果選別で秀品出荷を心掛けている
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第2回目(調査日:8月20日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み~やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み~やや遅い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
本年の梅雨明けは前年より5日遅い7月30日で、長梅雨の大雨等により過湿、寡日照等となった。
梅雨明け以降は天候が回復し、8月は日照時間が増加し他ことに加え、殆ど降雨がなかったことから高温干ばつとなった。
生育状況
梅雨の過湿及び寡日照で根傷みしていたところに、梅雨明け後の高温干ばつとなったことから、生育は停滞気味となっている。
病害虫発生状況
これまでの過湿及び寡日照とそれらによる根傷みにより、萎凋病、白絹病及び軟腐病が発生していたことに加え、高温干ばつによりネギアザミウマの発生が目立ってきているため、防除暦に則った適正防除を行い病害虫密度の抑制を図っている。
今後の生育・出荷の見込み
当地を含む西日本は残暑が厳しい状況にあり、今後もしばらく酷暑が続く可能性があるため、生育遅れや出荷開始期の収穫量減が懸念される。
また、9月に入って発生した台風10号の影響も懸念されることから、風害及び湿害対策や病害予防散布等の対策を図ってまいりたい。
写真の補足説明
《1~7枚目》
- 土寄せ後の葉身長は50cm程度
- これまでの根傷みにより、葉身の上部はやや病害等がでている
- 高温干ばつにより、圃場の土壌水分がかなり少ない状況となっている
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第1回目(調査日:5月29日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | 鳥取西部 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
5月は、中下旬にまとまった降雨があったものの、降水量は平年を大きく下回り、日照量は平年並みであった。
気温は、平年を上回って推移した。
生育状況
干ばつ傾向により、根傷みが目立つ。
病害虫発生状況
高温干ばつにより、さび病及びネギアザミウマの発生が目立つため、早期防除を心掛けている。
今後の生育・出荷の見込み
干ばつによる根傷みは、梅雨入りする6月以降、回復する見込み。
また、ネギアザミウマの発生も6月の降雨により減少見込み。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- 5月25日定植の圃場
- 高温干ばつにより、圃場は乾燥気味
- 乾燥により根傷みが目立つ
《6枚目》
- 5月29日定植の圃場
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