三重県(秋冬はくさい)
生産ステージ
播種期 8月中旬〜8月下旬
定植期 8月下旬〜9月下旬
収穫期 10月中旬〜12月下旬
出荷最盛期 11月下旬〜12月中旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:11月30日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 四日市市、三重郡菰野町 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | やや良~豊作 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
11月は、上旬の2日に降雨があったものの、それ以降は天候に恵まれて日照時間が平年をかなりの程度上回ったことから、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温は中旬までは20℃前後、下旬は15℃前後で推移し、最低気温は中旬に15℃を超える日があったものの、全体的には10℃を下回る日が多く、下旬の28日からは4℃台で推移した。
生育状況
日照に恵まれ、生育適温条件下での在圃となったことから、一部圃場でみられた生育遅れも回復し、生育は順調で、7~10日程度生育が加速している。
病害虫発生状況
気温がやや高めに推移したことで、一部圃場では虫害が散見されたものの、気温の低下により害虫発生が抑制傾向になっていることに加え、異なる薬剤系統によるローテーション散布を励行していることで、害虫発生はもうみられない。
規格・品質
生育適温の中で比較的高い温度での生育となっていることから、結球及び玉伸びは良好で、平年よりも7~10日程度早い出荷ペースとなっている。
品質良く、規格は2L中心で、4L及び3Lといった大玉もある。
今後の生育・出荷の見込み
現在の気象条件が継続する場合、前進化により順調な出荷が続く見込み。
このため、年明け出荷を予定している圃場でも、年内に出荷が始まる可能性がある。
冷え込みが厳しくなる12月は、鍋の需要が伸びる時期になるが、みずみずしく甘みのある三重県産はくさいを、売り場での鍋もの提案に是非とも御活用いただきたい。
写真の補足説明
《1枚目》
- 現在中旬出荷中の圃場
- 降雨が無く乾いており、収穫作業性は良好
《2、3枚目》
- 12月中旬出荷予定の圃場
- 日照に恵まれて順調に結球肥大中
- 品質は良好
《4、5枚目》
- 当初は年明け出荷予定であった圃場
- 生育の前進化により、年内出荷を見込む
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第3回目(調査日:11月7日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 四日市市・三重郡菰野町 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 早い~平年並み | 出荷進度[平年比] | 早い~平年並み |
天候状況
9月は残暑が厳しく、最低気温は14日以降24日までは最高気温が30℃前後で推移した。降水量は、上旬の降雨が多く、特に台風からの湿った空気や前線の影響で、6日は大雨となったことなどにより、平年を大きく上回った。
10月は、上旬の最高気温が25℃前後で推移したものの、徐々に秋めいてきたことで、17日以降の最高気温は20℃前後で推移した。最低気温は、16日以降10℃前途で推移した。降水量は、上旬に台風からの湿った空気の影響で、8~10日にかけて大雨となったことなどにより、平年を大きく上回った。
11月は、最高気温は20℃を下回り、最低気温は10℃前後で推移し、降雨も少なく、比較的日照に恵まれている。
生育状況
一部で9月の大雨による生育遅れがみられるものの、生育適温に近い温度で推移したことにより、生育は順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
10月下旬から順調に出荷しており、11月中旬から出荷最盛期になる見込み。
玉伸び良く、べた切り収穫となっており、収穫に追われている圃場もある。
品質良く、規格は2L中心で3Lの出荷もみられる。
今後の生育・出荷の見込み
天候に恵まれていることから、今後も前進傾向で順調な出荷が続くことが見込まれる。
しかし、依然として9月の大雨による生育位遅れから回復できない圃場もみられる。
写真の補足説明
《1枚目》
- 現在収穫中の圃場
- 生育揃い良く、べた切り収穫
- 病害虫の発生も無い
《2枚目》
- 品質及び玉伸びも良く、大玉
《3枚目》
- 9月の大雨で生育が遅れた圃場
- 徹底した管理により、出荷間近にまで生育した
《4枚目》
- 定植遅れにより、越年出荷が見込まれる圃場
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第2回目(調査日:10月7日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 四日市市・三重郡菰野町 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み~やや早い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
9月上旬は曇雨天が続く中で残暑が続いた。
心配された台風の接近は無かった。
生育状況
9月上旬までに定植したものは前進化しているなど、概ね順調。
しかし、一部で定植遅れとなっている圃場も散見される。
病害虫発生状況
これまでの高温傾向から、一部でヨトウムシの発生がみられたため、農薬防除基準に則り早期適正防除に努めたことで、害虫密度を抑制している。
今後の生育・出荷の見込み
気温が彼岸を境に生育適温で落ち着いてきたことから、順調な生育で推移しているため、10月下旬からの出荷を見込む。
順調な生育が続けば、まとまった出荷が期待できるものの、10月10日に接近が予想される台風14号の影響次第で変動する恐れがある。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 9月2日定植の圃場
- 生育は順調で、10月下旬出荷を見込む
《3、4枚目》
- 9月9日定植の圃場
- 11月上旬の出荷見込み
- 定植後、局地的な集中豪雨の被害を受けたため、生育は1週間程度の遅れ(中耕等の栽培管理を徹底させたものの生育遅れは免れなかった)
- 高温で推移したことから、ヨトウムシの食害痕があるが、可食部にならない初期展開の葉のため、実害は無い
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第1回目(調査日:9月9日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | 四日市市、三重郡菰野町 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み~やや不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
8月末までは晴天が続いたことで高温乾燥傾向となっていたが、9月に入り、一転して曇雨天が続いている。
特に、6日は台風10号からの暖かく湿った空気の影響で夕方以降雨が強まり、1日の降水量が101.5mmとなった。
生育状況
台風の影響により集中豪雨となった圃場では、苗傷みが散見される。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
天候が不安定なことから定植、中耕、施肥及び防除作業が遅れており、出荷の後ずれが危惧される。
今後は高い海水温が続く中、太平洋高気圧が弱まることから、強い台風が接近することも想定されることから、排水対策等の栽培管理を徹底し、秀品生産に努めてまいりたい。
写真の補足説明
《1枚目》
- 9月3日定植の圃場
- 本葉5.5枚展開で生育は順調
《2枚目》
- 天候を見計らって中耕及び施肥作業を実施
《3枚目》
- 定植直後の苗
- 本葉3.5~4枚程度
- 11月に出荷を見込む
《4枚目》
- 定植は半自動定植機を使用
- 降雨直後のため、活着に最適な土壌水分となっているが、定植機にとっては欠株となってしまうことがあるため、欠株部分は挿し苗する
- 大気が不安定な日が続くため、定植作業は遅滞ないよう、天候の合間を見て急ピッチに行っている
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