徳島県(冬レタス)
生産ステージ
播種期 8月中旬〜翌2月中旬
定植期 9月中旬〜翌3月下旬
収穫期 10月上旬〜翌5月下旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌4月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:2月25日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 吉野川流域 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
2月は、天候に恵まれて乾燥傾向が続いた中、中旬の15日に大雨となり、下旬の26日にまとまった雨となったことから、降水量は平年を上回り、日照時間は平年を大きく上回った。気温は、最高気温が15℃前後で推移した中、周期的に18℃以上の温暖な日もあった。最低気温は、上旬が2℃前後、中旬以降は5℃前後で推移し、10℃を超える日もあった。
生育状況
11月定植分が収穫適期となってきているが、定植作業が順調に推移したことで活着は良好であったことから、初期生育の干ばつの影響を受けて生育はおくれぎみになったものの生育不良には至らず、生育後期の2月中旬の降雨等により生育が進み、平年並みの生育進度となった。
病害虫発生状況
日照時間が多く気温高になった日もあったため、アブラムシの発生が散見されるものの、被害等の影響は殆ど無い。
規格・品質
品質良く、規格はL~2L中心。
今後の生育・出荷の見込み
現在は出荷最盛期となっており、日照に恵まれて積算温度も確保されていることから、3月中旬まで安定した出荷となる見込み。
写真の補足説明
《1枚目》
- 11月中旬定植の圃場
- 品種はレスナ
- 生育進度は収穫直前
- 日照に恵まれてトンネル内温度が生育適温以上に上昇するため、強い換気を実施
- 葉色良く肉厚で、低温による表面剥離等も無い
- トンネル内温度の上昇により、外葉の一部でチップバーンがみられるものの、出荷調整時に除去する外葉であるために影響は無い
《2~4枚目》
- 12月10日定植の圃場
- 品種はレスナ
- 3月中旬収穫予定
- 日照に恵まれてトンネル内温度が生育適温以上に上昇するため、とう立ち防止のために強い換気を実施
- 葉色良く肉厚で、低温による表面剥離等も無い
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第3回目(調査日:1月28日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 吉野川流域 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
1月は、中旬まで天候に恵まれて降雨がなく乾燥傾向が継続したことで、日照時間は平年を大きく上回り、下旬前半はまとまった降雨となったことで、降水量も平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が10℃前後で推移したが、強い寒気の影響で上旬に2℃まで低下し、寒気が緩んだ中旬に16℃まで上昇する日もあった。最低気温は3℃前後で推移し、上旬には-3℃近くまで低下する日もあった。
生育状況
現在、10月下旬定植分の収穫が始まっているが、初期生育期から12月上旬までの干ばつの影響で、現在も生育が1週間程度遅れている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
10月の降雨の影響で定植作業ができない日があったため、1月中下旬の出荷量が減少した。
現在の出荷量は、県下全域で日量2500~4000ケースとなっている。
品質は良いものの、結球期に日照に恵まれてトンネル内温度が上昇したことで、たけのこ球(ラグビーボール状にやや立ち上がり気味で結球した球)がやや目立つ。
規格の中心は、L及び2L。
今後の生育・出荷の見込み
今後は、定植時期の空白期の出荷から安定して定植できた時期のものが収穫となることから、出荷量は安定する。
また、これまで干ばつに加え、寒気等の影響で生育が遅れていいたが、気温が上昇した場合、生育が回復することから、潤沢な出荷が見込める。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 平年並みの気温で晴天日は、トンネル裾を大きく開け、強い換気を行い適正な結球を促している
- 葉は肉厚で、葉色は濃すぎず淡すぎず良好
- 葉面剥離等、寒さの影響も無い
- 遅れ気味だが、生育及び結球は順調
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第2回目(調査日:10月14日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 吉野川流域 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
10月上旬は、8~10日にかけて台風からの湿った空気の影響により大雨となり、中旬に入ると14日にまとまった雨となったものの日照が増加し、下旬は22及び23日に大雨となったものの、24日以降は晴天が続いた。
気温は、上旬の最高気温は25℃前後と比較的高めで、中旬に入ると22℃前後に低下し、下旬は20℃前後で推移し、30日以降は18℃台に低下した。
生育状況
大雨はあったものの、台風の直接的な被害がなかったことに加え、生育適温に落ち着いてきたことから、在圃中の株は良好な生育となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷開始は、昨年より3日遅い10月9日で、各地出荷出揃いは11月中旬の見込み。
品質及び規格とも良好。
今後の生育・出荷の見込み
10月定植分については、上中旬の降雨により畝立てができなかった圃場で定植が遅れているため、年明け以降の出荷は1週間前後の空白ができる見込み。
中旬以降の定植は、天候に恵まれたことで順調に進んでいる。
写真の補足説明
《1枚目》
- 9月上旬定植の圃場
- 品種はサウザー
- 生育は順調
- 出荷開始は10月中下旬を見込む
《2~4枚目》
- 9月中旬定植の圃場
- 11月上旬出荷予定
- 生育は順調
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第1回目(調査日:9月28日)
調査時点の生育ステージ |
播種期 定植期 |
調査産地 | 吉野川流域 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
梅雨明け後の8月は、高温乾燥傾向となった。
9月に入ると残暑が続く中、台風からの暖かい空気の影響を受け、上旬は大雨となった。
彼岸を境に気温が落ち着いてきたが、25日に再び大雨となった。
生育状況
8月下旬から定植作業を行っており、台風や大雨の影響により定植できなかった日があったものの、作業は概ね順調に進んでいる。
病害虫発生状況
9月中旬までの高温により、ヨトウムシやオオタバコガといった鱗翅目害虫が確認されるため、農薬使用基準に則った早期適正防除を実施し、害虫密度を抑制している。
今後の生育・出荷の見込み
10月5日に発生して勢力を増している台風14号は、10日以降、当地に接近してくることが予想されるため、事前の台風対策を講じているところ。
冬レタスから春レタスの長丁場となることから、産地一丸となって栽培管理の徹底による秀品出荷を目指してまいりたい。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月8日定植の圃場
- 品種はサウザー(早生)
- 生育は順調で、10月下旬出荷予定
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