福井県(秋冬だいこん)
生産ステージ
播種期 8月中旬〜9月上旬
収穫期 10月中旬〜12月下旬
出荷最盛期 10月下旬〜11月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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番外(調査日:12月11日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 福井市木田地区(板垣大根(伝統野菜)) |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 早い |
板垣大根の状況
板垣大根は、福井駅南側に隣接する福井市木田地区で栽培されるだいこんで、小ぶりで辛みが強いのが特徴。
木田地区では、福井市の地域創生事業の一環として、地域住民を対象とした板垣大根の収穫体験、講習会及び意見交換を行っている。
木田地区は、駅に隣接した地区であることから、都市化が進行しているために作付面積の増加が難しいものの、本年度は新規作付者がいたことから面積は増加。
なお、本年産については、適度な降雨と日照に恵まれて温暖に推移したことから、作況は平年並みに良好。
写真の補足説明
《1~12枚目》
- 収穫体験、講習会、意見交換の様子
- 地域住民が生産者の指導の下で収穫体験を行い、講習会や意見交換会で地域住民と生産者が交流することで、地域住民は地域の歴史、地域に根付いた伝統野菜を知るだけでなく、食文化や農業の重要性などを学んでいる。
《13、14枚目》
- 本年は新規就農者がいたことで、作付面積は増加
- 木田地区は市街化が進行していることから、公民館から1km南下した圃場で作付
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第4回目(調査日:11月7日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
10月は、中旬にまとまった降雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから降水量は平年の約半分と大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が16日までは27℃前後で30℃の真夏日もあり、17日以降は18℃前後で推移し、最低気温が16日までは16℃前後、17日以降は9℃前後で推移している。
11月は、天候に恵まれた日が続いており、気温は、最高気温が19℃前後、最低気温が3日までは11℃前後だったが、4日以降は7℃前後で推移している。
生育状況
10月中旬以降、気温が生育適温で推移していることから、生育は順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
厳しい残暑もなく、充分な土壌水分量、適度な日照と気温により、平年よりも出荷量は多め。
品質は良いが、10月中旬までは寒暖差が大きかったことから、秀品率が若干下がって75%程度。
規格は、2L:3割、L:6割、その他:1割と、L比率が大きい。
今後の生育・出荷の見込み
昼夜の寒暖差が大きいため、生理現象による表面割れが平年より多くなっている。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 収穫が終了した圃場の様子
- 10月中旬までは寒暖差が大きかったため、生理障害(割れ)が発生
《3、4枚目》
- 収穫適期を迎える圃場の様子
- 順調に生育しており、在圃品質も良好
《5~8枚目》
- 集荷所の様子
- 平年よりも出荷量は多い
《9、10枚目》
- 直売所での販売の様子
- 品質良好
- 品質良く、出荷量も多いため、10月よりも安値で推移している
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第3回目(調査日:10月15日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
9月は、月を通して周期的に晴れの日や曇天日と大雨やまとまった降雨があったことから、日照時間はほぼ平年並みで、秋雨前線の影響で上旬に連続した大雨があったものの、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が27℃前後で30℃まで上がる日があり、最低気温が19℃前後で推移した。
10月は、比較的天候に恵まれており、気温は、最高気温が25℃前後で30℃まで上がる日があり、最低気温が19℃前後で推移し、15℃まで低下する日もある。
生育状況
10月に入り天候に恵まれた日が多いことから、生育は順調。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
10月13日から共選開始。
品質良く、規格は2L中心で秀品率が8割と高い。
今後の生育・出荷の見込み
今後の天候次第ではあるが、今後も順調な生育及び出荷を見込む。
写真の補足説明
《1~6枚目》
- 庭先選別の様子
- 本年産は2Lが多い
- 品質は良好だが、寒暖差が大きかったことで、先端に割れが入ったものも散見される(割れたものは出荷できない)
- 白肌美しく、秀品率も高い
《7、8枚目》
- 圃場の様子
- 在圃品質は良好
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第2回目(調査日:9月20日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
秋雨前線の影響で降水量が平年を大幅に上回り、日照時間が平年を大幅に下回った8月に続き、9月も、上旬は秋雨前線の影響で連続した大雨となり、その後は周期的にまとまった降雨となっている。気温は、最高気温が26℃前後、最低気温が20℃前後で推移している。
生育状況
30℃を超える日もあるが、厳しい残暑もないために土壌水分も蒸散していなく、生育環境は良好。
台風14号の影響で、当地も風が強まったが、特に風に巻かれることもなく順調に生育している。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
播種期をずらすことで、安定的に連続出荷できるようにしている。
現時点では、平年作を見込む。
写真の補足説明
《1~6枚目》
- 圃場の様子
- 圃場の土壌水分量が充分あるため、播種後15日目の生育は順調
- 播種後5週間目のものについては、順調に肥大中
- 播種期が盛夏期のため、害虫密度の抑制による初期生育環境の確保を目指し、播種前の粒剤施用を行っている
- 減農薬を目的に、作物体の活性化を促して病害への抵抗力を強化するための乳酸菌施用(ラクトゼリー)を行っている
- 台風14号による強風の被害はほぼ無し
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第1回目(調査日:8月21日)
調査時点の生育ステージ | 播種期 | 調査産地 | 坂井市三国地区 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | - | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
8月は、上旬まで天候に恵まれた日が多かったものの、9日以降は曇雨天の日が多く、9、10、13、14及び17日は大雨となり、特に9及び10日は台風9号から変わった温帯低気圧の影響で、13及び14日は秋雨前線の影響で連続した大雨となったことから、22日時点の積算降水量は平年の月間降水量を大幅に上回っている。気温は、最高気温が上旬は33℃前後で35℃を上回った日があったものの、秋雨前線の影響を受けた中旬は27℃前後となり、秋雨前線がなくなった下旬は再び33℃前後で推移している。最低気温は、上旬が24℃前後、中旬以降は22℃前後で推移している。
生育状況
順調な播種作業となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
8月中旬までは大雨となったが、下旬に入ってからは天候に恵まれていることから、平年並みの進度で播種作業が進む見込み。
初期生育については、土壌水分が十分確保されていることから順調に発芽しており、豊作が期待されるところ。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 播種作業の様子
- 1週間前に播種した畝には、台風対策等のためにマルチ展張されている
- 圃場は、下旬から再び天候に恵まれてきたために表土は乾いているが、土壌水分は十分に確保されているため健全な発芽が期待される
《5、6枚目》
- 播種1週間後の圃場の様子
- 土壌水分が十分ある中、天候が回復したことで発芽は順調
- 本葉1枚目の展開はこれから
《7、8枚目》
- 播種予定圃場の耕耘作業
- スプリンクラーの試運転も実施
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