岐阜県(夏秋トマト)
生産ステージ
播種期 2月上旬〜5月中旬
定植期 4月中旬〜6月下旬
収穫期 6月上旬〜11月下旬
出荷最盛期 8月上旬〜9月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:9月15日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
8月は、月を通してまとまった降雨や大雨の日があり、特に13-23日は秋雨前線等の影響で大雨が続いたことから、降水量は平年の2.7倍と大幅に上回り、日照時間は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が上下旬は33℃前後となったものの、中旬は秋雨前線の影響で25℃前後に落ち着いた。最低気温は、20℃前後で推移した。
9月は、上旬が秋雨前線の影響で大雨の日があり、気温は、最高気温が27℃前後で20℃までしか上がらない日があり、最低気温が17℃前後で推移している。
生育状況
日照が弱かったものの、生育は順調。
病害虫発生状況
曇雨天により換気が不十分で、ハウス内湿度が高まったことによる灰色かび病、かいよう病が一部で発生したことから、早期に予防治療剤散布を行い病害密度を抑制した。
また、青枯病の発生したハウスも一部あったことから、罹病株の抜き取りとハウス外への持ち出しにより病害感染が拡大しないようにしている。
規格・品質
現在の出荷量は、日量25,000c/s程度。
品質は良いものの、小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
降霜がある11月中旬頃までの出荷を予定。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 6月10日頃に定植したハウス内の様子(標高750m JAひだ 高山)
- 品種は麗月
- 現在、出荷最盛期で11月中旬まで出荷予定
- 生育は良好
- 肥大は、秋雨前線による曇雨天による寡日照で根が弱ったところに、4、5段目が大玉となったことで同段への養分の集中して樹勢維持が難しくなっていたことから、その上位段は小玉傾向
- 根が弱って養分吸収がしにくかったことから、6、7段目は一部で尻腐れ果がみられる
《5~8枚目》
- 6月10日定植のハウス内の様子(標高750m JAひだ 高山)
- 品種は桃太郎
- 10段目が開花、6、7段目を収穫
- 11段目で芯止め
- 現在、出荷最盛期で11月中旬まで出荷予定
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第3回目(調査日:8月20日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
8月は、上旬に晴天日があったものの、中旬以降曇雨天日が続いていることから、24日時点の積算日照時間は月間平均日照時間の半分に届いておらず、中旬に秋雨前線による線状降水帯の影響で連続した大雨となったことから、24日時点の積算降水量は月間平均降水量の3倍弱と大幅に上回っている。気温は、最高気温が上旬は33℃前後で37℃近くまで上昇するなど高温で推移したものの、中旬は秋雨前線の影響で25℃前後に低下し、下旬は28℃前後で推移している。最低気温は、20℃前後で推移している。
生育状況
概ね順調な生育となっている。
病害虫発生状況
曇雨天による寡日照と過湿による灰色かび病及びかいよう病の発生、また、一部ハウスではハウス内壌に菌が残存していたことによる青枯病の発生がみられたことから、灰色かび病及びかいよう病は予防治療剤による早期防除を徹底し、青枯病については罹病株の抜き取りによる拡大防止を徹底した。
規格・品質
現在の日量は30000c/s前後。
品質良く、規格は大玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
現在は曇雨天で寡日照となっているが、樹勢が温存されているため、今後天候が回復すれば徐々に増量を見込む。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 6月10日定植のハウスの様子(標高750m)
- 品種は麗月
- 4段目が出荷期で10段目が開花
- 11段目で摘芯
- 生育は良好も、寡日照により生長点付近の茎径がやや細い
《5~8枚目》
- 6月10日定植のハウスの様子
- 品種は桃太郎
- 2、3段目が出荷期、8、9段目が開花
- 生育は良好だが、4段目でカルシウム欠乏による尻腐れ果が散見されるため、葉面散布によるカルシウム分の施用を実施
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第2回目(調査日7月26日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
7月は、上中下旬にまとまった降雨の日があり、特に上旬の4日は大雨、中旬の13~16日はまとまった降雨が続いた。連続した降雨の翌日の17日に、当県内は平年より2日早い梅雨明けとなったが、その後も大気が不安定となったことから、下旬に入ってもまとまった降雨の日があった。
気温は、最高気温が27℃前後で30℃を超える日や20℃を下回る日もあるなど気温差が大きく、最低気温が16℃前後で13℃まで低下した日もあった。
生育状況
大雨になった日もあるなど、土壌水分過多が危惧されたものの、日照に恵まれたことから余分な水分の蒸散が進んだことで、生育は概ね順調。
しかし、日照の強さから葉の蒸散も進んだことで萎れとなった樹もあり、また、日当たりのよいハウスでは、土壌の蒸散が進みすぎて乾燥状態となってしまい、根の養分吸収が阻害され、カルシウム欠乏による尻腐れ果が散見されるため、葉面散布によりカルシウム等の養分補給を行っている。
病害虫発生状況
高温により、潰瘍病や半身萎凋病の発生が確認されたことから、潰瘍病に対しては予防治療剤の散布により病害を抑制し、半身萎凋病株は、健全株への感染を防止するため抜き取り、圃場外で処分している。
規格・品質
現在、天候に恵まれて日量15000c/s前後の出荷量。
品質良く、規格は大玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
天候に恵まれているため、今後も増量を見込む。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 6月17日定植のハウスの様子(標高650m)
- 品種は麗月
- 5段目が開花しており、8月上旬出荷開始予定
- 樹勢良く、着果も順調
《3、4枚目》
- 6月1日定植のハウスの様子
- 7段目が開花しており、1段目が出荷開始
- 1段目の着色、果形とも良好
- 樹勢も良好
《5~7枚目》
- 6月10日定植のハウスの様子(標高750m)
- 品種は桃太郎
- 5段目が開花しており、1段目が出荷期
- 約2週間前まで曇天が続いていたものの、急激に晴天となって猛暑になっていることから、急激に葉からの蒸散が進んであり、萎れ状態となっている
- 土壌水分の蒸散が進みすぎたことで、根の養分吸収が阻害されたため、カルシウム欠乏による尻腐れ果が発生
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第1回目(調査日:6月24日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 増加 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
5月は曇雨天日が多く、中下旬に大雨の日があったことから降水量は平年を上回り、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が24℃前後で28℃を超える日があり、最低気温が上旬は8℃前後で2℃まで冷え込んだ日があり、中旬以降は12℃前後で17℃を超える日があった。
なお、16日の降雨で当県内は統計開始以来2番目に早い入梅となった。
6月は、上旬は比較的天候に恵まれたものの4日に大雨があり、中旬以降は日照が弱く、まとまった降雨の日もある。気温は、最高気温が27℃前後で30℃になる日もあり、最低気温が17℃前後で推移している。
生育状況
現在、定植は終盤になっている。
生育は順調。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
7月中旬から出荷開始予定。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 6月16日定植のハウス
- 品種は麗月
- 株間は45~50cm、10a当たりの定植本数は2000本
- 1段目が開花し、8月上旬頃から出荷予定
- 生育は良好
《3~5枚目》
- 6月1日定植のハウス
- 品種は麗月
- 2段目が開花し、7月下旬から出荷予定
- 生育は良好
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