静岡県(冬春トマト(三島:大玉))
生産ステージ
定植期 8月上旬〜9月上旬
収穫期 9月下旬〜翌6月下旬
出荷最盛期 1月上旬〜6月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:2月17日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み~遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み~遅い |
天候状況
1月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬にまとまった降雨があったものの、降水量は平年の約3割と大幅に下回った。気温は、最高気温が11℃前後で15℃台まで上がる日があった一方、5℃台までしか上がらない日があるなど、寒波で気温差が大きくなり、最低気温が0℃前後で-4℃台まで低下する日もあった。
2月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬に周期的にまとまった降雨があったものの、降水量は平年の約半分と大幅に下回った。気温は、最高気温が11℃前後で15℃台まで上がる日もあり、最低気温が0℃台で5℃近くまでしか下がらない日もあった。
3月は、天候に恵まれた日が続いている。気温は、最高気温が17℃前後、最低気温が4℃前後で-1℃台の日もある。
生育状況
年明け以降は厳寒期となり、寒波の影響で外気温が低くなったことに加え、燃油高騰による暖房コストの著しい上昇により、ハウス内温度維持が難しくなっていたことから、肥大、着色が遅れている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
3月からは暖候期に入り、日照時間が伸びて気温も上昇傾向となることから出荷量は増加する時期になっているが、これまでの気温低下で積算温度が少ない傾向となっているため、横ばいから微増傾向を見込む。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月5、6日定植のハウス内の様子
- 品種はCFハウス桃太郎
- 葉かきを実施して樹勢維持と果実への採光性を確保している
- ハウス内温度が低いため、樹勢は低下気味
- 着果状況、在圃品質とも良好
《3、4枚目》
- 8月19、20日定植のハウス内の様子
- ハウス内が乾燥しているため、ミストで湿度調整している
- 樹勢、着果、在圃品質ともに良好
《5、6枚目》
- 9月19日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 2段目を収穫、3段目が着色開始、7~9段目が開花
- 低温で上段の樹勢が弱めだが、着花、着果、着色、在圃品質ともに良好
《7、8枚目》
- 9月3日定植のハウス内の様子
- 低温で葉がしおれ気味だが、生育自体は問題ない
- 2段目が収穫、3、4段目が着色、7~9段目が開花
- 着色良好
- 収穫作業が集中している
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第3回目(調査日:12月13日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上中旬に大雨やまとまった降雨の日があったことから、降水量は平年の約1.5倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が中旬までは15℃前後、下旬は13℃前後で推移し、最低気温は17日までは5℃前後、18日以降は0℃前後で-3℃台の日もあった。
1月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬にまとまった降雨の日があった。気温は、最高気温が11℃前後、最低気温が0℃前後で-4℃台の日もある。
生育状況
これまでの連続着果から、着果負担による樹勢低下となっていたが、追肥や葉面散布で樹勢回復を図ってきたことで、現在の樹勢は良好。
日照に恵まれていることで日中のハウス内温度が確保できていることから、肥大、着色ともに順調。
病害虫発生状況
ハウス内温度が高く推移したことによりシルバーリーフコナジラミが散見されていたことから、一部の樹に黄化葉巻病が発生したため、シルバーリーフコナジラミの防除を行うとともに、罹病樹を植替えしたことで、病虫害密度を抑制している。
規格・品質
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
出荷者が出揃ったことで、年末に向けて出荷量は増加見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月5、6日定植のハウス内の様子
- 品種はCFハウス桃太郎
- 現在、5、6段目を収穫、12段目が着花
- 着果、肥大、着色ともに順調で在圃品質も良好
《3、4枚目》
- 8月19、20日定植のハウス内の様子
- 3段目を収穫、9段目が着花
- 11月に成り疲れからの樹勢低下となったが、現在は樹勢が回復している
- 着果、肥大、着色ともに順調
《5、6枚目》
- 9月19日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 1段目を収穫、7段目が着花
- 樹勢良好で、着果、肥大、着色ともに順調
《7、8枚目》
- 9月3日定植のハウス内の様子(溶液栽培)
- 2段目が着色、7、8段目が着花
- 着果数を3、4玉に調整
- 樹勢は良好
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第2回目(調査日::11月9日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み~遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
11月は、上下旬に大雨の日があったものの、天候に恵まれた日が続いたことで降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が22日までは19℃前後、23日以降は17℃前後で推移し、最低気温が11日までは12℃前後、12日以降は7℃前後で、25日以降は3℃以下の日が多くなっている。
生育状況
苗の生育が鈍かったことから、活着不良で初期生育が遅れていたものについては、日照に恵まれたことで樹勢は健全に推移している。
これまでの連続着果により、着果負担がかかっているために樹勢は低下傾向となっているものがあるため、葉面散布により樹勢回復を図っている。
現在は、気温低下と降雨による日照低下の影響により、着色が遅れ気味になっている。
病害虫発生状況
高日照によるハウス内温度上昇で、コナジラミが若干増加したため、発生初期の防除を徹底して害虫密度を抑制している。
規格・品質
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
出荷者が出揃ってきたことで、出荷量は増加傾向。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月5、6日定植のハウス内の様子
- 品種はCFハウス桃太郎
- 9段目が開花、3、4段目を収穫中
- 日照が鈍くなってきたことと気温低下により、着色は鈍化している
- これまでの着果負担により、樹勢は弱めになっている
《3、4枚目》
- 8月19、20日定植のハウス内の様子
- 7段目が開花、1段目を収穫中
- 定植苗が生育不良となっていたものの、定植後は日照に恵まれたことで、活着及び初期生育は順調に推移したことで、現在の生育は良好
《5、6枚目》
- 9月19日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 4段目が開花、1段目が肥大中
- 樹勢は良好、着果、肥大とも順調
《7、8枚目》
- 9月3日定植のハウス内の様子
- 6段目が開花、1段目が肥大中
- 樹勢は良好、着果、肥大とも順調
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第1回目(調査日:10月12日)
調査時点の生育ステージ |
生育期 収穫期 |
調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い~平年並み | 出荷進度[平年比] | 早い~平年並み |
天候状況
9月は、天候に恵まれた中、上中下旬で周期的に大雨やまとまった降雨の日があり、特に1日は秋雨前線の影響で130mmの豪雨となったこと等から降水量は平年を上回り、日照時間も平年を上回った。気温は、最高気温が28℃前後で30℃の真夏日もあり、最低気温が18℃前後で14℃まで低下する日もあった。
10月は、上中下旬で周期的に降雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから、降水量は平年の約3割と大幅に下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が16日までは27℃前後で31℃の真夏日もあり、17日以降は18℃前後に落ち着き、最低気温が16日までは18℃前後、17日以降は10℃前後で推移した。
生育状況
8月上旬定植の樹は、生育初期の8月中旬が秋雨前線による寡日照の影響で花飛びが懸念されたものの、大きな影響もなく生育は順調。
育苗期間中に8月中旬の寡日照の影響を受け、軟弱徒長の苗となった8月中下旬定植の樹は、活着後の生育が遅れ気味となった。
病害虫発生状況
比較的気温高で推移していることから、シルバーリーフコナジラミが発生しており、黄化葉巻病が発生していることから、害虫の一時寄生植物である雑草の除草とともに、防除暦に基づいたローテーション散布により害虫密度を抑制している。
また、罹病株はハウス外に除去し、病害蔓延を防止している。
規格・品質
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
品種は、桃太郎ホープとCFハウス桃太郎。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 8月5、6日定植のハウスの様子
- 品種はCFハウス桃太郎
- 6段目が開花、1段目を収穫
- 樹勢良好で花飛びも無い
- 1段目は肥大、着色ともに良好で、出荷はL中心
《4枚目》
- 8月19、20日定植のハウスの様子
- 4段目が開花
- 秋雨前線による寡日照の影響で軟弱徒長苗となったことから、本圃定植後の生育は遅れ気味
- ○○○○○
《5、6枚目》
- 9月19日定植のハウスの様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 天候不順の影響でめがね茎(茎の裂け目)が散見される
《7、8枚目》
- 9月3日定植のハウスの様子
- 3段目が開花、1段目が着果
- 樹勢は良好
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静岡県(冬春トマト(三島:ミニ))
生産ステージ
定植期 8月上旬〜9月上旬
収穫期 9月下旬〜翌6月下旬
出荷最盛期 1月上旬〜6月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第4回目(調査日:2月17日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み~遅い |
天候状況
1月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬にまとまった降雨があったものの、降水量は平年の約3割と大幅に下回った。気温は、最高気温が11℃前後で15℃台まで上がる日があった一方、5℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が0℃前後で-4℃台まで低下する日もあった。
2月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬に周期的にまとまった降雨があったものの、降水量は平年の約半分と大幅に下回った。気温は、最高気温が11℃前後で15℃台まで上がる日もあり、最低気温が0℃台で5℃近くまでしか下がらない日もあった。
3月は、天候に恵まれた日が続いている。気温は、最高気温が17℃前後、最低気温が4℃前後で-1℃台の日もある。
生育状況
年明け以降は厳寒期となった中、寒波の影響で外気温が低下したことに加え、燃油高騰の影響でハウス内温度の維持が難しくなっていたことから、ハウス内温度が低めに推移し、肥大、着色が緩慢になっている。
樹勢、着果は良好。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷量は、横ばいからやや微増程度。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
着果量は充実しているので、暖候期以降の日照時間増加及び気温上昇により、出荷量は増加見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月28、29日定植のハウス内の様子
- 14、15段目が開花
- 収穫は6月まで続く予定
- ダブル果房が見られるが、ハウス内温度が低く、肥大は緩慢
- 在圃品質は良好
《3、4枚目》
- 8月21日定植のハウス内の様子
- 品種は、サマー千果
- 15段目が開花、こちらもハウス内温度が低いために肥大は緩慢
- ダブル果房が多く、着果量は潤沢
- 着果量管理を徹底し、樹勢管理を行っている
- 在圃品質は良好
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第3回目(調査日:12月23日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み~遅い |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上中旬に大雨やまとまった降雨の日があったことから、降水量は平年の約1.5倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が中旬までは15℃前後、下旬は13℃前後で推移し、最低気温は17日までは5℃前後、18日以降は0℃前後で-3℃台の日もあった。
1月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬にまとまった降雨の日があった。気温は、最高気温が11℃前後、最低気温が0℃前後で-4℃台の日もある。
生育状況
11月までは温暖に推移したことから着果、肥大が良好で生育も良好であったが、12月上旬の降雨等による日照低下により、着果、肥大が落ち着いてきた。
病害虫発生状況
全体的に病害虫は少ない。
規格・品質
冬期に入ってからは、気温が低下し、1日当たりの日照時間も少なくなってきていることに加え、降雨等で日照のない日もあったことから、肥大、着色が鈍化していることで、出荷量は横ばいから微減。
品質は良いが、規格は小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
今後は厳寒期に入ることから、着色が鈍化し、小玉傾向が継続することから、出荷量は横ばいから減少を見込む。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月21日定植のハウス内の様子
- 品種はサマー千果
- 5、6段目を収穫、13段目が着花
- 12月に入り、着色が鈍化しており、これまで2L、L中心だったものが、L、M中心と小玉傾向になってきた
《3、4枚目》
- 8月28、29日定植のハウス内の様子
- 5、6段目が肥大、着色、12段目が着花
- 降雨等による日照低下で樹勢が弱め
- シングル果房が多く、肥大が鈍い
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第2回目(調査日:11月11日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み~遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
11月は、上下旬に大雨の日があったものの、天候に恵まれた日が続いたことで降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が22日までは19℃前後、23日以降は17℃前後で推移し、最低気温が11日までは12℃前後、12日以降は7℃前後で、25日以降は3℃以下の日が多くなった。
生育状況
土壌病害対策で定植期を9月に遅らせた生産者が多かったため、全体的に生育ステージは平年よりも遅れている。
生育自体は順調で、樹勢も良好。
病害虫発生状況
日照に恵まれてハウス内温度が高めに推移していることから、コナジラミの発生が多くなったため、異なる薬剤系統のローテーション散布により、害虫密度を抑制している。
規格・品質
生産者が出揃ってきたことにより、出荷量は徐々に増加傾向。
今後の生育・出荷の見込み
今後も出荷量は増加する見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月21日定植のハウス内の様子
- 品種はサマー千果
- 8、9段目が開花、3段目を収穫中、1~3段目はシングル果房が多いものの、4段目以降はダブル果房も出てきた
- 定植が遅れたこともあり、生育ステージが平年より遅い
- 樹勢維持のため、1房当たり16果程度に摘果調整している
《3、4枚目》
- 8月28、29日定植のハウス内の様子
- 7段目が開花、3段目が着色中
- 樹勢は良好
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第1回目(調査日:10月12日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 三島 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 良 |
生育進度[平年比] | 平年並み~遅い | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
9月は、天候に恵まれた中、上中下旬で周期的に大雨やまとまった降雨の日があり、特に1日は秋雨前線の影響で130mmの豪雨となったこと等から降水量は平年を上回り、日照時間も平年を上回った。気温は、最高気温が28℃前後で30℃の真夏日もあり、最低気温が18℃前後で14℃まで低下する日もあった。
10月は、上中下旬で周期的に降雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから降水量は平年の約3割と大幅に下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が16日までは27℃前後で31℃の真夏日もあり、17日以降は18℃前後に落ち着き、最低気温が16日までは18℃前後、17日以降は10℃前後で推移した。
生育状況
本年産は、土壌病害対策で定植時期を遅らせたため、9月定植が増加した。
活着から初期生育時の9月上旬は、秋雨前線により気温が低く推移したために樹勢が低下し、めがね茎(茎の裂け目)が散見されたものの、その後の天候回復と気温上昇により、生育は回復傾向となっている。
当初、シングル果房だったものの、ダブル果房が増加。
病害虫発生状況
気温が高い状況が続いたことから、青枯病の発生時期がずれ込んでおり、JAでは注意喚起を行っている。
規格・品質
一部生産者が出荷開始。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
10月20日頃から出荷者が出揃い、徐々に出荷量は増加する見込み。
品種構成は、TY千果:5割、サマー千果:5割。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月28、29日定植のハウスの様子
- 品種はサマー千果
- 6段目が出雷、5段目が開花
- 樹勢は良好
- 生育初期の低温で、めがね茎が散見された
《3、4枚目》
- 8月21日定植のハウスの様子
- 7段目が開花、1段目が着色
- 樹勢、肥大ともに良好
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静岡県(冬春トマト(小笠:大玉))
生産ステージ
定植期 8月上旬〜9月上旬、1月下旬~3月上旬
収穫期 9月下旬〜翌6月下旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌1月下旬、5月上旬~6月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第4回目(調査日:12月22日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 小笠 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上中下旬に大雨やまとまった降雨があったことから降水量は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が25日までは15℃前後、26日以降は8℃前後で推移し、最低気温が22日までは4℃前後で10℃までしか下がらない日もあり、23日以降は1℃前後で-1℃台の日もあった。
1月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬にまとまった降雨の日があった。気温は、最高気温が9℃前後、最低気温が2℃前後で-2℃台の日もある。
生育状況
12月中旬までは比較的温暖に推移したことから、樹勢良く、着果、肥大も順調。
病害虫発生状況
発生周期を見越した予防を励行していることから、病害虫密度は抑制されている。
規格・品質
着果が安定しているので、出荷量は安定。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
12月下旬から冷え込みが厳しくなっており、厳寒期に入ってきたことに加え、日中の日照時間が少なくなってくることから、今後の着果、肥大が鈍化することが懸念される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月12、13日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 樹勢良く、着果、肥大ともに良好
- 現在、6段目を収穫しており、12月上旬に先端を芽止めし、9、10段目を2月中旬まで収穫予定
- ハウス内が乾燥傾向となっていることから、ヒビ果の発生がある
- 厳寒期に入ったことから、カラーチャートを上げて赤みを増して収穫している
《5~8枚目》
- 8月5日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 5、6段目を収穫、11、12段目が着花
- 着花、着果管理を徹底していることから、樹勢は良好
- 収穫段の1、2段上まで摘葉している
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第3回目(調査日:11月9日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 小笠 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み~遅い | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
11月は、上下旬に大雨の日があったものの、天候に恵まれた日が続いたことで降水量は平年を大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が9日までは20℃前後、10日以降は17℃前後で推移し、最低気温が9日までは12℃前後、10日以降は9℃前後で、下旬には0℃台の日もあった。
生育状況
8月中旬の寡日照で着花不良となっていたが、上位段になるにつれて通常に着花しており、現在の着花、着果及び肥大は順調で、樹勢も良好。
病害虫発生状況
気温高によるコナジラミ発生については、密度抑制のために早期防除を徹底している。
病害はかび類の発生が懸念されることから、予防的防除を徹底している。
規格・品質
外気温の低下と1日当たり日照時間が短くなってきたことなどから、計画を下回る出荷状況となっており、当初予定していた出荷最盛期の出荷量の伸びは少なかった。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
樹勢は良好で、着果力は充分だが、気温の低下等により出荷量の大きな増加にはつながりにくい。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月12、13日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 9段目まで収穫する予定であり、現在は8段目が開花、3、4段目を収穫
- 早めの摘花を徹底することで、樹勢を維持している
- 高日照でハウス内温度が高かったことから割れ果が多いものの、全体的には果形良く、肥大、着色ともに良好
《5~8枚目》
- 8月5日定植のハウス内の様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 9段目が着花、4、5段目を収穫
- 着花管理を徹底していることで、樹勢は良好
- 果形、肥大、着色ともに良好
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第2回目(調査日:10月13日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 小笠 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
10月は、上中旬にまとまった降雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから、降水量は平年の約3割と大幅に下回り、日照時間は平年を上回った。気温は、最高気温が16日までは25℃前後、17日以降は19℃前後で推移し、最低気温が16日までは17℃前後、17日以降は11℃前後で推移した。
生育状況
着花が回復し、樹勢、着花ともに良好。
着果、肥大、着色も順調。
一部、土耕ハウスでは割れ果が散見される。
病害虫発生状況
日照に恵まれ、気温、室温とも比較的高く推移していることから、コナジラミの発生が続いており、防除の徹底による害虫密度抑制を図っている。
規格・品質
品質良く、規格は中心規格。
出荷者が出揃いつつある。
今後の生育・出荷の見込み
出荷者が出揃いつつあることから、数量的に安定してくる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 8月12、13日定植のハウスの様子
- 品種は桃太郎ホープ
- ハウス内温度が温暖なため、ハチの飛びも良好
- 6段目が着花、2段目が収穫中
- 樹勢良好で、開花、着果、肥大も順調
《4枚目》
- 9月6日定植のハウスの様子
- 生育、樹勢ともに良好
《5~8枚目》
- 8月5日定植のハウスの様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 7段目が着花、3、2段目を収穫中
- 2段目の着花時期が秋雨前線による寡日照の影響を受けたことから、花飛びしている
- 花飛びしたことにより、着果負担もなく樹勢及び果実肥大はすこぶる順調
- 7段目については、早くから着花管理を徹底
- 天候に恵まれていることから、肥大、果形、着色ともに良好
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第1回目(調査日:9月21日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 生育期 |
調査産地 | 小笠 |
---|---|---|---|
作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
9月は、上中下旬で周期的に大雨やまとまった降雨の日があり、特に18日は台風の影響で53mmの大雨となったものの、曇雨天や晴れの日
生育状況
8月中旬の秋雨前線による寡日照の影響で、2段目が着花不良となり花落ちが発生したものの、その後は順調に着花し、生育も良好。
病害虫発生状況
天候回復後の気温上昇でコナジラミの発生が多くなっていることから、JAでは、ハウス外の一時寄生植物の除草と適期防除を指導している。
規格・品質
9月26日からJA選果場の機械選果が稼働した。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
10月上旬から出荷量は増加するが、その後は花落ちした2段目の出荷となることから一旦減少し、10月中旬の出荷者増加により安定して出荷量は増加する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月12、13日定植のハウスの様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 4段目が出雷~着花、1、2段目が開花
- 樹勢、生育ともに順調で、ハチも活発に飛んでいる
- 1段目については、9月末前後で出荷予定
- 1段目は若干ながら芯腐れ果が散見される
- 苗は2本仕立ての三寸ポット育苗
《5~8枚目》
- 8月5日定植のハウスの様子
- 品種は桃太郎ホープ
- 5段目が着花、4段目が開花~着果、3段目が肥大中、1、2段目が収穫中
- 2段目は寡日照により花飛び有
- 1段目は肥大、果形ともに良好だが、芯腐れ果、割れ果が若干ながら散見される
- 8月中旬の寡日照により、中段までは生育不良となったことにより茎が細いものの、その後は樹勢が回復したことで茎も太く生育
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