天候状況

８月は、中下旬を中心に大雨やまとまった降雨の日があり、特に１２-１５日は秋雨前線の影響で大雨が続いたことから、降水量は平年を大幅に上回り、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が上下旬は３３℃前後、中旬は秋雨前線の影響で一転して２３℃前後で２０℃を下回る日もあった。最低気温は、上下旬が２２℃前後、中旬が１８℃前後で推移した。

９月は、秋雨前線や台風の影響で上中旬にまとまった降雨や大雨の日があったものの、曇天日や晴れの日も比較的多かったことから、降水量は平年の６割と大幅に下回り、日照時間も平年を下回った。気温は、最高気温が上旬は秋雨前線の影響で２０℃前後と低く、中下旬は２４℃前後で２９℃まで上がる日もあった。最低気温は１６℃前後で、１１℃まで低下する日もあった。

生育状況

８月中旬の秋雨前線の影響による低温寡日照により、花付きが悪く、肥大も緩慢になっている。

病害虫発生状況

特に無し。

規格・品質

低温寡日照により花付きが悪かったことから、着果量も少なく、出荷量は平年の半分以下に落ち込んでいる。

高温にならなかったことでボケ果はないものの、低温寡日照での着果肥大となったため、曲がり果等が発生しており、A品率が平年よりも低い。

今後の生育・出荷の見込み

本年産の切りあがりは、平年より１週間程度早まる可能性が高い。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• 圃場の様子
• 低温寡日照条件下での生育となったことから、樹は混みあっていないものの、幾分力が弱い
• 着果しているものについては、寡日照による曲がり果等が見受けられる
• 病害虫の発生は無い

天候状況

7月は、平年より３日早い梅雨明けとなった１６日前後から天候に恵まれた日が多くなったことで日照時間は平年を上回り、上中下旬にまとまった降雨の日があったが、特に中旬の１０日は８０ｍｍを超える大雨となったことで降水量も平年を上回った。気温は、最高気温が１６日以前は２８℃前後、１６日以降は３３℃前後で３５℃を超える酷暑日があるなど高温となり、最低気温が２１℃前後で推移した。

８月は、上旬までは天候に恵まれたものの、中旬以降は低気圧や秋雨前線の影響でまとまった降雨の日が続き、１２~１５日は大雨となったことから、１９日時点の積算降水量は平年月間の９割超えとなっている。気温は、最高気温が上旬までは３３℃前後で３５℃の酷暑日もあり、中旬以降は２３℃前後で推移し、最低気温が上旬は２３℃前後、中旬以降は１８℃前後で推移している。

生育状況

定植後から生育初期は、降雹、霜害で生育がやや遅れたものの、５月中旬以降は天候の回復で気温が上昇してきたことで回復した。

７月に入り、中旬は花落ち傾向となっていたが、梅雨明け前後から天候が回復してきたことで着花、着果とも平年並みに回復しており、大雨等があったものの、現在も順調。

病害虫発生状況

特に無し。

規格・品質

７月２２日から出荷最盛期となったが、これまでの花落ちや出荷後半期の樹勢維持のための切り戻しにより、出荷量はやや減少傾向。

品質、規格とも良好。

今後の生育・出荷の見込み

切り戻しにより、出荷量は横ばい~微減傾向ではあるものの、樹への負担がかかっていないことから安定出荷となる見込み。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• 圃場の様子
• 天候に恵まれていること、これまでの花落ちや切り戻しにより樹への着果負担は無し
• 花色も良好
• 着果した果実の果形及び肥大も良好