秋田県(秋冬ねぎ)

生産ステージ

播種期 4月上旬〜4月下旬

定植期 5月下旬〜6月上旬

収穫期 10月上旬〜12月下旬

出荷最盛期 10月下旬〜12月上旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

第4回目(調査日:10月27日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 能代(JAあきた白神管内)
作付面積[前年比] 増加 作況[平年比] やや不良
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

10月は晴れ間があるものの、比較的短い周期でまとまった降雨の日がある。気温は、最高気温が15日までは22℃前後で27℃の夏日があり、16日以降は15℃前後で推移し、最低気温が16日までは12℃前後、17日以降は7℃前後で推移している。

生育状況

天候の回復と生育適温に気温が低下してきたことにより、生育は回復傾向。

しかし、生産者によってはこれまでの高温等により根張りが弱くなっており、細物傾向となっている。

病害虫発生状況

これまでの気温高により、ネギアザミウマ、シロイチモンジヨトウ、ネギコガ等の発生がみられるため、適正防除により害虫密度を抑制している。

規格・品質

10月中旬以降、稲刈りも終了したことで、出荷量は日量7500c/s超となっている。

品質良く、規格は気温の低下によりL及び2Lの比率が第3回調査時(10月19日)よりも7%以上向上している。

今後の生育・出荷の見込み

生育適温まで気温が低下してきたことで生育は回復傾向になっており、出荷最盛期は10月下旬から12月上旬まで続くことが見込まれ、11月の出荷量増加に期待しているところである。

写真の補足説明

《1、2枚目》

  • 圃場の様子
  • 稲刈りも終わり、出荷最盛期を迎えることから、収穫作業が進んでいる
  • 在圃品質は良好
  • 本圃場は10月30日に収穫終了予定

《3、4枚目》

  • 集荷所の様子
  • A2Lの比率が高まっている
  • 出荷量は増加してきているが、10月の出荷計画には届かない見込み

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    秋田県(秋冬ねぎ)
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    第3回目(調査日:10月19日)

    調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 能代(JAあきた白神管内)
    作付面積[前年比] 増加 作況[平年比] やや不良
    生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
    天候状況

    9月は、天候に恵まれた日が多かったことで日照時間は平年を大幅に上回り、周期的に降雨があったものの降水量は平年の約半分と大幅に下回った。気温は、最高気温が上旬は26℃前後、中下旬は24℃前後で推移し、最低気温が上中旬は16℃前後で13℃まで低下する日があり、下旬は14℃前後で推移した。

    10月は、上旬に晴天日が多かった中で短い周期で降雨やまとまった降雨があり、中旬は晴れの日よりも降雨日が多くなっている。気温は、最高気温が15日までは23℃前後で27℃まで上がる日があり、16日以降は14℃を下回っている。最低気温は、16日までは12℃前後で17℃台の日もあったが、17日以降は5℃台に低下している。

    生育状況

    9月に入ってからは生育適温ですいいしていることから、生育は回復に転じて前進傾向となった。

    しかし、猛暑や長雨、気温の寒暖差、その後の乾燥などによる根の肥料吸収力低下が響いたことから、圃場、生産者間の生育回復の格差が大きく、前年よりも肥大が緩慢で細物が多くなっている。

    病害虫発生状況

    病害は、根の肥料吸収力低下により作物体が弱っていたことから、葉先、外葉枯れ、黒斑病、葉枯病、さび病の発生が見られたことから、予防治療剤の早期ローテーション散布により、病害密度を抑制している。

    害虫については、気温高の時期にネギアザミウマの発生個体数が増加したため、早期防除により害虫密度を抑制している。

    規格・品質

    稲刈り終了後の出荷量は、日量7000c/s超。

    品質良く、規格は、秋冬期に入り、それまでのL中心から徐々に2Lが増加しており、L比率6割、2L比率4割。

    A品率は7割だが、防除が遅れた圃場や干ばつの影響を受けた圃場については、B品率が高い。

    今後の生育・出荷の見込み

    12月中旬まで潤沢な出荷を見込む。

    品質については、徹底した栽培管理を行っていることから、A品率を下げずに高品質なものを最後まで出荷できる見込み。

    写真の補足説明

    《1、2枚目》

    • 5月27日定植の圃場の様子
    • 品種は夏扇パワー
    • 10月5日に土寄せ作業実施
    • 収穫予定は10月25日
    • 在圃品質は良好

    《3、4枚目》

    • 生育が回復したことで、2L級となっている

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      秋田県(秋冬ねぎ)
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      第2回目(調査日:9月14日)

      調査時点の生育ステージ

      生育期

      夏ねぎは収穫期

      調査産地 能代(JAあきた白神)
      作付面積[前年比] 増加 作況[平年比] やや不良
      生育進度[平年比] 遅い 出荷進度[平年比] 遅い(夏ねぎ)
      天候状況

      8月は、中下旬にまとまった降雨の日があり、特に24、25日は台風12号から変わった低気圧の影響で大雨となったものの、降水量は平年を下回り、曇天日が多かったことから日照時間も平年を下回った。気温は、最高気温が上旬は33℃前後で36℃の酷暑日もあったが、中下旬は28℃前後に落ち着き、最低気温が上旬は24℃前後、中下旬は19℃前後で推移した。

      9月は、比較的天候に恵まれた日が多く、気温は、最高気温が26℃前後、最低気温が17℃前後で推移している。

      生育状況

      7月から8月上旬の少雨による干ばつ傾向で、圃場の土壌水分が低下し、根の肥料吸収が緩慢になったことから生育が極端に停滞している。

      夏ねぎについては、干ばつ傾向による根傷みや葉先枯れ、外葉枯れが非常に多く、細物傾向となっている。

      8月中旬は急激な温度低下となったが、栽培品種が耐暑性だけでなく耐寒性にも優れているため生育への影響はなく、在圃品質は良好となっている。

      病害虫発生状況

      これまでの干ばつ傾向で作物体が弱っていたところに、8月下旬の大雨があったことなどから、萎凋病、白絹病の発生が多くなっているため、異なる薬剤系統のローテーション散布を実施し、病害密度の抑制を図っている。

      害虫は、8月上旬まで高温干ばつ傾向だったことからネギアザミウマの発生が多くなったため、異なる薬剤系統によるローテーション散布で害虫密度の抑制をしている。

      規格・品質

      夏ねぎについては、細物中心ながら品質は良好。

      規格はL中心ながら、M、Sの発生も多くなっていたところだが、8月下旬の降雨で肥料吸収が改善され、2Lの比率が徐々に高くなってきている。

      7月20日~8月11日と8月20日以降に出荷最盛期となった。

      今後の生育・出荷の見込み

      夏ねぎは、稲刈り前までは、日量6000~7000c/s程度の出荷量となる見込み。

      8月下旬の降雨と気温低下により、秋冬ねぎの生育は回復傾向。

      しかし、排水対策が不十分な圃場では生育の回復が鈍くなっている。

      写真の補足説明

      《1~4枚目》

      • 圃場の様子

      《1枚目》

      • 生育揃いは良好

      《2枚目》

      • 定植3か月半の葉鞘(軟白の部分)を含む草丈は93cm程度
      • 在圃品質は良いが、細物傾向

      《3枚目》

      • L級のねぎ
      • 2週間で太さが増す

      《4枚目》

      • 圃場の側面には、風よけとしてソルゴーを植えている           

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      秋田県(秋冬ねぎ)
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      生産ステージ

       

      第1回目(調査日:6月25日)

      調査時点の生育ステージ 生育期 調査産地 能代(JAあきた白神)
      作付面積[前年比] 増加 作況[平年比]
      生育進度[平年比] 出荷進度[平年比]
      天候状況

      6月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、4日に大雨があったものの降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が上中旬は32℃まで上がった日があったものの22℃前後で推移し、下旬は24℃前後で推移した。最低気温は、上旬が12℃前後、中下旬が17℃前後で推移した。

      なお、19日のまとまった降雨で、当県内は平年より4日遅い入梅となった。

      生育状況

      降雨により定植が1週間程度遅れたものの、今後の生育次第では平年並みの生育速度に回復可能。

      全体的に生育は概ね順調だが、排水対策が不十分な圃場では、上旬の大雨で湿害が起きている。

      病害虫発生状況

      一部圃場では、施用した粗大有機物(堆肥)の馴染みが遅れたことでタネバエの発生がみられる。

      今後の生育・出荷の見込み

      定植遅れにより若干生育が遅れているが、天候次第では平年並みに回復可能。

      排水対策が不十分な圃場では若干生育が停滞しているものの、全体的に平年並みで順調に生育している。

      本年産では、新規就農者が5名いた。

      品種構成は、夏扇パワー4割、夏扇4号4割強、関羽2割弱となっている。

      写真の補足説明

      《1~4枚目》

      • 圃場の様子

      《1枚目》

      • 株間5cm、畝間90cm定植
      • 活着、初期生育ともに良好

      《2枚目》

      • 定植1か月の苗の草丈は29cm

      《3枚目》

      • 初期生育は揃いも順調

      《4枚目》

      • 圃場側面にソルゴーを播種し、風よけとして活用           
      • ねぎの収穫終了後は、緑肥として圃場にすき込む予定

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