長崎県(ばれいしょ)
生産ステージ
播種期 8月中旬〜9月下旬
定植期 9月下旬〜11月上旬
収穫期 11月下旬〜翌1月下旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌2月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:1月6日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 北串 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬にまとまった降雨の日があったものの降水量は平年の約4割と大幅に下回った。気温は、最高気温が24日までは15℃前後、25日以降は10℃前後で4℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が4℃前後で中旬は10℃までしか下がらない日もあったが、下旬は-1℃台まで低下する日もあった。
1月は、5、6日に降雨があったものの、天候に恵まれた日が続いている。気温は、最高気温が12℃前後、最低気温が2℃前後で推移している。
生育状況
干ばつ傾向で根の肥料吸収が緩慢な状態が解消できなかったことで生育は7日程度遅れ、玉太りが不十分となったまま、収穫適期を迎えた。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
生育が遅れたことで収穫も7日程度遅れている。
品質は良いが、玉太りが不十分であったことから小玉が多く、規格はL中心。
今後の生育・出荷の見込み
12月下旬から出荷最盛期を迎えており、最盛期は1月中旬まで、その後は漸減し、1月22日までにはほぼ終了する見込み。
本年産は、干ばつ傾向の中での生育、肥大となったため、収量は平年の5、6割程度と少ない見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- これまでの干ばつ傾向が解消できず、土壌水分が少なかったことから玉太りが不十分で小玉傾向
- 肌は美しく、品質は良好も、小玉傾向のために収量は平年の5、6割にとどまっている
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第3回目(調査日:11月29日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 北串 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い見込み |
天候状況
11月は、天候に恵まれた日が続いたことで日照時間は平年を上回り、上下旬にまとまった降雨や大雨があったことで降水量は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が20℃前後で14℃までしか上がらない日があり、最低気温が上旬は11℃前後、中旬以降は7℃前後で推移した。
生育状況
干ばつ傾向で根の肥料吸収力が大幅に阻害されているため、玉太りができない状況となっているため、生育、玉太りは平年よりも1週間程度遅れている。
病害虫発生状況
気温高でハダニが若干発生しているものの、特に問題は無い。
規格・品質
収穫を迎える圃場の試し掘りでは、品質は良いもののL中心で小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
大雨等があったものの、土壌の水分量が依然として少なく干ばつ傾向が続いているため、収穫開始は平年よりも1週間から10日程度遅れる見込み。
9月上旬に定植した圃場については、次期作の準備があるために肥大を待つことなく小玉傾向での掘り取りとなる。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 12月20日頃に収穫を迎える予定の圃場の様子
- 地上部の生育は順調
- 試し掘りをした玉については、小玉傾向
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第2回目(調査日:11月8日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | 北串 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い見込み |
天候状況
10月は、月を通して天候に恵まれたことから、降水量は平年の約1割と大幅に下回り、日照時間は平年を大幅に上回って干ばつ傾向となった。気温は、最高気温が16日までは30℃前後と高く、17日以降は21℃前後に落ち着き、最低気温が16日までは18℃前後、17日以降は12℃前後で推移した。
11月は、月初めは天候に恵まれていたものの、8日以降は寒冷前線等の影響で降雨が続いている。気温は、最高気温が8日までは22℃前後、9日以降は15℃前後で推移し、最低気温が10℃前後で推移している。
生育状況
干ばつ傾向となっているため、根の肥料吸収が緩慢になっており、地上部の生育及びいもである地下茎の肥大が停滞している。
病害虫発生状況
10月中旬まで高温干ばつ、その後、気温が落ち着いたものの、干ばつ傾向が継続していることからヨトウムシの発生頭数が増加し、地上部の食害が多くなっているため、異なる薬剤系統のローテーション散布により、害虫密度の抑制を図っている。
今後の生育・出荷の見込み
11月7日まで、干ばつ傾向が続いていたことから生育及び肥大が停滞しており、8日以降の降雨で若干土壌水分が補給されたものの、気温の低下時期でもあることから、大幅な生育速度の回復は望みにくい。
このため、収穫量は計画の5~7割程度となることが見込まれる。
今後、平年並みの降雨となり、防除効果により害虫密度が大幅に抑制できれば、12月の掘り取りまでに生育が回復し、収穫減を見込んでいる現状よりも若干の増加が期待できる。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 調査日まで干ばつ傾向が継続していた
- 寒冷前線の影響で降雨が続いたが、天候の回復で再び干ばつ傾向となった場合、かつてない不作になる恐れがある
- 干ばつで根の肥料吸収が緩慢になっているため、地上部の生育及び地下茎の肥大が停滞気味
- バランスの良い降雨を望んでいるところ
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第1回目(調査日:10月18日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | 北串 |
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作付面積[前年比] | やや増加 | 作況[平年比] | 不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
9月は、曇天日や晴れの日が多かった中、周期的にまとまった降雨や大雨の日があったものの、降水量は平年を下回り、日照時間も平年を下回った。気温は、最高気温が29℃前後で31℃を超える日もあり、最低気温が22℃前後で推移した。
10月は、天候に恵まれて降雨がなく、気温は、最高気温が中旬の16日までは30℃前後と高かったが、17日以降は22℃前後に落ち着き、最低気温が16日までは22℃前後、17日以降は13℃前後と一気に低下している。
生育状況
9月下旬以降、晴天日が続き、気温高で降雨がなく、干ばつ傾向となったことから、初期生育から生育不良になっている。
病害虫発生状況
生育が弱いことから疫病が若干みられるとともに、高温干ばつによりヨトウムシの発生が見られることから、発生初期の防除により病害虫密度を抑制している。
今後の生育・出荷の見込み
17日以降、気温は低下したものの、干ばつ傾向が続いているため、降雨がないと小玉傾向になる恐れがある。
現在、干ばつ傾向で生育が遅れているため、今後も干ばつが続いた場合、生育及び収穫開始は1週間程度遅れる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 干ばつ傾向のため、土壌水分が少ない
- 生育は1週間程度遅れる見込み
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