北海道(夏秋キャベツ)
生産ステージ
定植期 4月中旬〜7月下旬
収穫期 7月中旬〜11月中旬
出荷最盛期 7月中旬〜10月中旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:8月31日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南幌町 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
8月は、曇雨天の日が多かったことから日照時間は平年を大幅に下回り、周期的に大雨の日があり、特に16日は84mmの大雨となったことから、降水量は平年の約1.8倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が26℃前後で19℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が20日までは18℃前後、21日以降は15℃前後で10℃台まで低下する日もあった。
生育状況
気温の上昇で生育進度が加速したものの、曇雨天が続いたことから生育進度がやや緩慢になってきており、平年より5~7日程度早い状況。
大雨が周期的にあったことから、収穫作業は5日程度遅れている。
病害虫発生状況
周期的な大雨で土壌水分量が過湿気味になっていること、また、寡日照傾向になっていることから、軟腐病が発生しており、収穫期まで一定期間ある玉については予防治療剤による防除で病害密度の抑制を図っている。
病害ではないが、一部の玉では過湿気味のために弱いながらアントシアンが出ている。
規格・品質
出荷は日量700c/s程度。
品質良く、規格は8玉中心。
今後の生育・出荷の見込み
生育が平年より早まっている中、収穫作業が大雨により平年より遅くなっていることから、とり遅れで裂球するものがあるなど、在圃中の品質低下が懸念される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 品種はSK545
- 出荷間際の玉は10作型、結球中盤の玉は13作型
- ともに結球、肥大は順調
- 10作型の玉の一部には、過湿のためにアントシアンがのっているものがある
《5~8枚目》
- 11作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 大雨による冠水で湿害が発生
- 冠水防止のためにサブソイラによる心土破砕を実施
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第3回目(調査日:8月5日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南幌町 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | やや早い |
天候状況
7月は、中旬に大雨や降雨日があったものの降水量は平年を大幅に下回り、上中旬を中心に天候に恵まれた日が多かったものの日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が27℃前後で31℃台の真夏日もあり、最低気温が18℃前後で推移した。
8月は、1日に43mmの大雨となったものの、その後は比較的天候に恵まれた日が多い。気温は、最高気温が24℃前後、最低気温が18℃前後で推移している。
生育状況
生育は順調に推移しており、6型の収穫を行っているところ。収穫が集中しないように作型で収穫期を調整してきたところだが、気温が高いことから約2日程度生育が前進しており、1、2期後も収穫適期を迎えてきている。
一部圃場では、生育進度が急加速していることから、芯空洞が散見される。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷は概ね順調だが、作型が早まっているために現在は9作型まで収穫作業が行われており、収穫遅れになっている圃場がみられる。
現在の出荷量は、最高で日量2000c/s程度。
品質良く、規格は7月末までは8玉中心、8月以降は7、8玉中心。
今後の生育・出荷の見込み
津軽海峡に前線が停滞することから、しばらくは降雨予報となっているため、収穫遅れや病害発生が懸念される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 収穫適期の圃場の様子
- 品種はSK545
- 8作型が収穫適期の主体だが、生育前進により9作型も収穫適期になっている
- 外葉が充実し、在圃品質は良好
《5、6枚目》
- 9作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 本圃は平年並みの生育進度のため、収穫適期は8月下旬予定
- 外葉が充実し、今後も順調な結球、肥大が期待できる
《7、8枚目》
- 高温障害が発生している圃場の様子
- 降雨後の滞留水に日光が当たったことで高温となり、葉焼けが発生
- 病害ではなく生理障害のため、全圃的に拡大する可能性は無い
- 全体的に生育は順調
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第2回目(調査日:6月23日)
調査時点の生育ステージ |
収穫期 |
調査産地 | 南幌町 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
6月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬は周期的に曇雨天日がある。気温は、最高気温が18℃前後で23℃台まで上がる日もあり、最低気温が上旬は8℃前後、中旬以降は12℃前後で15℃台までしか下がらない日もある。
生育状況
5月以降干ばつ傾向になっていることから、生育は緩慢。
一部圃場では、土壌水分量を確保するためにかん水を行っている。
病害虫発生状況
気温上昇により、一部圃場でアザミウマの発生が散見されることから、発生初期防除を徹底し、害虫密度を抑制している。
規格・品質
干ばつ傾向時に後期生育になった現在出荷中の玉については、7、8玉規格中心で品質も良好。
今後の生育・出荷の見込み
現在生育中の株については、昨年同様、7月2日頃からの出荷を見込む。
今後の気温上昇及び降雨次第では、さらに出荷開始が早まる可能性もある。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 3作型及び4作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 3作型については、5月の干ばつで生育が停滞していたものの、その後の降雨で平年並みの進度に回復
《5~7枚目》
- 1作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 干ばつ傾向時にかん水を徹底したことから、生育は順調
- 出荷前の在圃品質は良好
《8、9枚目》
- 6月22に定植の9作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 活着は順調
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第1回目(調査日:5月24日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 生育期 |
調査産地 | 南幌町 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
5月は、天候に恵まれた日が多い中、上旬に降雨日があった。気温は、最高気温が上旬は15℃前後、中旬以降は20℃前後で、最低気温が上旬は5℃前後、中旬以降は8℃前後で推移している。
生育状況
本年産は、4月20日から定植作業が始まり、現在は第4作型まで終了。
5月上旬以降、降水量が少なく干ばつ傾向になってきていることから、一部圃場でかん水を徹底しているものの、生育がやや緩慢。
病害虫発生状況
特に無し。
高温乾燥気味で推移していることから、アザミウマの発生散見されているため、予防的防除を実施している。
今後の生育・出荷の見込み
本年産については、栽培面積自体は前年並みだが、生食用の作付面積が1割程度加工用にシフトしている。
1か月予報では、引き続き気温が高めとなっていることから、高温干ばつ傾向で推移した場合はアザミウマの多発による吸汁害で品質低下が懸念されるため、害虫密度の抑制を指導しているところ。
今後、平年並みの降雨があり、気温が落ち着けば、生育は平年並みで推移する見込み。
写真の補足説明
《1~8枚目》
- 圃場の様子
- 1、2枚目:4作型の区画
- 定植日は5月16日
- 品種は加工用のおきなSP
- 降雨が少ないために土壌水分量が低下しており、かん水を実施
- 活着は良好
- 3枚目:2作型及び3作型の区画
- 2作型の定植日は4月30日
- 品種は生食用のSK545
- 生育は良好
- 4枚目:3作型及び4作型の圃場
- 4作型の定植日は5月15日
- 干ばつ傾向で土壌水分量が低下しているため、一部定植苗は活着不良となっている
- 5、6枚目:1作型の区画
- 定植日は4月20日
- 品種は生食用のSK545
- かん水を徹底しており、生育、葉の展開は良好で、7月上旬から出荷予定
- 7、8枚目:3作型の区画
- 定植日は5月6日
- 品種は加工用のハサート
- かん水を徹底しており、活着及び初期生育は良好
- 高温干ばつ気味になっていることから、アザミウマの発生が確認されており、初期防除を徹底している
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