大阪府(冬キャベツ)
生産ステージ
播種期 8月上旬〜8月中旬
定植期 9月上旬〜10月中旬
収穫期 11月中旬〜翌2月中旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌1月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:1月16日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | やや減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、中下旬に降雨日があったものの、降水量は平年の4割強と大幅に下回った。気温は、最高気温が14日までは13℃前後、15日以降は10℃前後で4℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が13日までは6℃前後、14日以降は2℃前後で-0℃台まで低下する日もあった。
1月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬にまとまった降雨があり、下旬に入って寒波の影響で降雪の日がある。気温は、最高気温が11℃前後で17℃台まで上がる日もあった一方、下旬は3℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が0℃前後で11℃台までしか下がらない日もある。
生育状況
低温干ばつ傾向のため、結球、肥大ともにやや遅れ気味。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
厳寒期に入り、出荷進度がやや遅れているため、出荷量は伸び悩んでいる。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
1月下旬は強い寒波の影響で、24日から急激に冷え込み、降雪もあったことに加え、今後も寒波の影響で低温で推移することから、生育が停滞し、出荷量も伸びない見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月下旬定植の圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 結球直径は16、17cm程度
- 晩生品種で比較的低温にも強いことから、結球、肥大は順調
- 著しい低温のため、外葉はアントシアニンが強くのっており、甘みが増している
《5~8枚目》
- 9月中旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 結球直径は9~17cm程度
- 低温干ばつ傾向のため、小玉で生育にバラツキがみられる
- 著しい低温のためにアントシアニンが強くのっていることから、甘みが増している
- 低温干ばつのため、引き続き結球、肥大は鈍いことが予想される
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第3回目(調査日:12月16日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | やや減少 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
12月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬の17日に降雨があった。気温は、最高気温が16日までは12℃前後、17日以降は寒波の影響から7℃前後で推移し、最低気温が13日までは5℃前後で0℃台まで低下する日もあり、14日以降は2℃前後で推移している。
生育状況
温暖な天候の中、11月中旬までは干ばつ傾向で生育進度が遅れていたが、同下旬から適度な降雨があったものの、その後は再び干ばつ傾向で推移していることから、結球、肥大はやや緩慢になっている。
作柄自体は良好。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
本年産は作付面積が減少したことに加え、生育進度が遅れていることから、出荷進度は遅れ気味になっている。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
全国的には前進出荷傾向となっているキャベツだが、当地では干ばつのためにやや遅れているところであり、12月中旬からの寒波の影響から、結球、肥大は引き続き緩慢な状況が続く見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月下旬定植の圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 外葉は充実しており30cm程度
- 晩生品種のために耐寒性は強いが、結球、肥大は遅れている
- 作柄自体は良好で、在圃品質も良好
《5~8枚目》
- 9月中旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 結球直径は15cm、外葉は26cm程度で、在圃品質は良好
- 低温で結球進度が遅れているものの、結球自体は問題なく進んでいる
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第2回目(調査日:11月14日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | やや減少 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | やや遅い |
天候状況
11月は、上中旬を中心に天候に恵まれた日が多く、長い周期で降雨日がある。気温は、最高気温が18℃前後、最低気温が8℃前後で13℃台までしか下がらない日もある。
生育状況
干ばつ傾向で気温も低下してきたことから、根の肥料吸収がやや緩慢で結球、肥大はやや遅れ気味。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
今後も干ばつ傾向が予想されることから、出荷及び出荷揃いは当初よりやや遅くなる見込み。
適度な降雨があれば進度は加速する見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月下旬定植の圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 外葉は充実しており、大きさは24cmほど
- 干ばつ傾向で根の肥料吸収が緩慢なため、生育進度はやや遅いものの、在圃品質は良好
- 降雨予報がでていることから、生育加速を期待しているところ
《5~8枚目》
- 9月中旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 外葉は充実しており、大きさは21cmほど
- 干ばつ傾向で根の肥料吸収が緩慢なため、生育が停滞しているため、結球が進まない
- 降雨予報が出ていることから、生育、結球の回復が期待される
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第1回目(調査日:10月24日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 生育期 |
調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | やや減少 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | やや早い | 出荷進度[平年比] | やや早い |
天候状況
9月は、前線や台風の影響で上下旬を中心にまとまった降雨の日が多かったことから降水量は平年を上回り、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が19日までは30℃前後で34℃台の真夏日もあり、20日以降は26℃前後で推移し、最低気温が19日までは22℃前後、20日以降は18℃前後で推移した。
10月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り。降水量は平年の4割強と大幅に下回った。気温は、最高気温が16日までは24℃前後で28℃台の夏日もあり、17日以降は20℃前後で推移し、最低気温が17日までは15℃前後、18日以降は10℃前後で7℃台まで低下する日もあった。
生育状況
台風やその後の干ばつ傾向の影響もなく、順調に生育。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
当地で作付面積の6割を占める主力品種である松波は、各地では栽培技術的に手間がかかることから減少傾向であるが、甘みが強く、関西市場ではトップブランドとして評価されている。
松波以外は、冬藍が1割、彩音、冬のぼり、YRしぶき等で3割。
出荷最盛期は、平年並みの翌1月中旬から2月の予定。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 9月下旬定植の圃場
- 品種は冬のぼり
- 外葉の大きさは22cm
- 草丈5cm、外葉は10cm程度
- 干ばつ傾向で生育進度はやや遅れている
- 適度な降雨があれば生育は一気に進み、結球も開始する見込み
《5~8枚目》
- 9月中旬定植の圃場
- 品種は松波
- 草丈7cm、外葉は20cm
- 松波は外葉が大きいのが特徴
- 芯まで柔らかく、糖度は10度を超えるものもあるため、市場からの評価が高い品種である
- 結球の気配がみられるため、今後の適度な降雨に期待
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