福岡県(冬キャベツ)
生産ステージ
播種期 7月下旬〜8月下旬
定植期 8月下旬〜10月上旬
収穫期 11月上旬〜翌3月下旬
出荷最盛期 3月上旬〜3月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:3月27日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九若松地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
2月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬にまとまった降雨の日があったものの降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が13℃前後で7℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が4℃前後で9℃台までしか下がらない日もあった。
3月は、上旬が天候に恵まれたものの、中旬以降は周期的に曇雨天日がある。気温は、最高気温が17℃前後で23℃台まで上がる日もあり、最低気温が10℃前後で0℃台まで低下する日もある。
生育状況
2月が比較的温暖に推移したことから、結球、肥大が進み、生育進度は平年より7~14日程度進んでおり、大玉傾向で在圃品質も良好となっている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
生育前進に伴い、出荷進度も平年より7~14日程度進んでいる。
品質良く、規格は2L比率が6割程度と大玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
前進出荷傾向となっていることから徐々に残量が少なくなっており、4月の出荷量は当初計画の日量10tを割り込む見込みであり、年明け定植分の出荷開始までに一時的な端境が発生する可能性がある。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 9月下旬定植の圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 計画上は3月下旬から4月出荷予定であったが、結球、肥大が進んでいることから、既に収穫適期
- 収穫適期ではあるが、今後端境が発生する可能性があるため、収穫せずに寝かせている
- かなり温暖に推移していることから、出荷調整中に抽苔や裂球するリスクがあるため、株の状況を注視している
- 在圃品質は良好
《4~6枚目》
- 3月下旬出荷予定の圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 生育前進傾向のために既に収穫適期を過ぎつつあるが、端境予防のために出荷調整している
- 生育中に寒波による低温に遭遇したことで、春化が起きて抽苔した株もある
- かなりの大玉傾向となっていることから出荷を進めたいところであるが、4月下旬出荷分との端境が危惧されることから、収穫を見合さざるを得ない状況
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第3回目(調査日:2月15日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九若松地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月は、曇雨天日が多かったことから日照時間は平年の約4割と大幅に下回ったものの、降水量も平年を下回った。気温は、最高気温が14日までは13℃前後で17℃台まで上がる日もあり、15日以降は8℃前後で3℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が17日までは4℃前後、18日以降は1℃前後で推移した。
1月は、上旬を中心に天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、中下旬にア止まった降雨や降雨日があったことから降水量は平年を大幅に上回った。気温は、最高気温が17日までは12℃前後で17℃台まで上がる日もあり、18日以降は7℃前後で3℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が20日までは4℃前後で13℃台までしか下がらない日もあり、21日以降は-0℃前後で-3℃台まで低下する日もあった。
2月は、曇雨天日が多くなっている。気温は、最高気温が11℃前後で15℃台まで上がる日もあり、最低気温が3℃前後で推移している。
生育状況
11月までは温暖に推移したことから結球、肥大が前進化し、出荷進度も前倒し気味になっていたものの、12月以降は気温が低下したことから結球、肥大は鈍化し、圃場在庫を抱える状態となってきた。
1月下旬の寒波により一部で凍害が発生したが、大きな影響はない。
病害虫発生状況
特にないが、ヒヨドリの食害が増えてきたことから、防鳥ネットの展張等による対策を講じている。
規格・品質
結球、肥大が緩慢になっており、在圃期間が長くなっていることから、大玉傾向となっている。
品質良く、規格は2Lが5割程度。
今後の生育・出荷の見込み
厳寒期どりから3月どり作型への移行は順調に行われる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 9月下旬定植の圃場の様子
- 品種は冬のぼり
- 3月中旬出荷予定
- 厳寒期に入り、11月までの生育前進から一転し、生育は平年並みに落ち着いている
- 寒さで外葉にアントシアニンがのっており、甘みが増している
- 在圃品質は良好
《4~7枚目》
- 現在出荷中の圃場の様子
- 品種はTCA
- 結球途上のものは3月中旬出荷予定の冬のぼり
- TCAは11月まで温暖に推移してきたことから生育が前進化していたが、厳寒期に入り結球、肥大が鈍化
- 生育が鈍化して在圃期間をある程度伸ばすことができることから、圃場在庫として計画出荷が可能
- アントシアニンがのって甘みが増している
- 1月下旬の寒波により、一部で凍害があったものの、出荷への大きな影響はない
- ヒヨドリによる食害が増加していきていることから、防鳥ネットの展張により対策を講じている
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第2回目(調査日:12月16日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA北九若松地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
11月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、中下旬に降雨日があったものの、降水量は平年の約3割と大幅に下回った。気温は、最高気温が22℃前後で15℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が10℃前後で推移した。
12月は、降水量が少ないものの曇雨天日が多い。気温は、最高気温が11℃前後で5℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が3℃前後で0℃台まで低下する日もある。
生育状況
9月の台風14号の影響で遅れていた生育は10月以降、日照に恵まれて温暖に推移したことから回復し、その後も干ばつ傾向ながら温暖で安定した天候であったことから、かん水を徹底した結果、生育、結球、肥大はすこぶる順調で、生育進度は平年より14日程度早まった。
12月に入り、気温が平年並みに低下してきたことから、生育進度は鈍化してきている。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
生育進度が大幅に加速したことから、11月下旬より計画を上回る出荷となっており、12月上旬の出荷量は、前年の2倍強。
品質良く、規格は大玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
これまでの生育加速で出荷進度も早かったことに加え、厳寒期出荷向けの圃場が台風14号により欠株していることから、年明けの出荷量は平年並みに落ち着く見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月末定植の圃場の様子
- 品種は冬どり錦秋
- 年末収穫予定であったが、生育進度が14日程度早まっていることから、収穫適期を迎えている
- 外葉は充実し、結球、肥大ともに順調
- まだ強い冷え込みがないことから、アントシアニンも出ていない
- 在圃品質も良好
《3~5枚目》
- 9月上旬定植の圃場の様子
- 品種は彩音
- 年明け収穫予定であったが、生育進度が14日程度早まっていることから、間もなく収穫適期を迎える
- 12月に入り、平年並みに気温が低下していること、降水量は少ないものの曇雨天日が多くなってきたことから日照が少なくなってきたため、今後の結球、肥大は緩慢になる見込み
- このため、生育進度が落ち着き、収穫期の幅が広がるため、年明け以降の出荷量は落ち着く見込み
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第1回目(調査日:10月18日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | JA北九 若松地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
9月は、前線や台風の影響で周期的にまとまった降雨や大雨の日があり、特に18日は88.5mm、19日は98.5mmの豪雨となったことから、降水量は平年の約1.6倍と大幅に上回り、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が27℃前後で33℃台の真夏日もあり、最低気温が19日までは23℃前後、20日以降は19℃前後で推移した。
10月は、天候に恵まれた日が比較的多い中、上旬は曇雨天日が多かった。気温は、最高気温が4日までは29℃前後、5日以降は23℃前後で推移し、最低気温が10日までは17℃前後、11日以降は13℃前後で10℃台まで低下する日もある。
生育状況
育苗から年内どり作型の定植までは天候に恵まれて順調に推移したものの、9月19日の台風14号による海からの吹き返しの風により、定植直後の厳寒期どり作型の株が飛散、塩害等の被害を受けた。
被害株は全体の1割程度であるが、今後の生育回復等を考えると、現時点での出荷への影響は不明。
年内どり作型は順調に生育。
病害虫発生状況
気温高により、オオタバコガの発生がみられるため、発生初期防除を徹底し、害虫密度の抑制を図っている。
今後の生育・出荷の見込み
年内どり作型は平年並みの生育であり、平年並みの11月からの出荷を見込む。
厳寒期どり作型については、現段階では不明。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- JA北九若松高尾地区
- 1、2枚目は9月10日定植、翌2月収穫予定の厳寒期どり作型の圃場の様子
- 台風通過後の吹き返しにより、株の飛散、塩害等が発生
- 特に活着前の株は被害が大きかった
- 今後の回復を期待したい
- 3枚目は9月1日頃定植の圃場の様子
- 台風通過時には活着していたことから、台風による影響はなく、生育順調
- 4、5枚目は8月31日定植の年内どり作型の圃場
- 品種は冬どり錦秋
- 生育順調で結球開始
《6、7枚目》
- JA北九若松有毛新屋敷地区
- 6枚目は9月15日定植の厳寒期どり作型の圃場
- 品種は夢まいこ
- やや内陸寄りのため、吹き返しの影響は若松高尾地区より少ない
- 7枚目は8月30日定植の年内どり作型の圃場
- 品種は冬どり錦秋
- 気温高でオオタバコガの発生がみられたものの、フェロモントラップによる予察を徹底し、初期防除を行ったことで害虫密度を抑制
- 生育は順調
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