秋田県(秋冬ねぎ)

生産ステージ

播種期 4月上旬〜4月下旬

定植期 5月下旬〜6月上旬

収穫期 10月上旬〜12月下旬

出荷最盛期 10月下旬〜12月上旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

第4回目(調査日:11月11日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 能代(JAあきた白神管内)
作付面積[前年比] 増加 作況[平年比] やや不良
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

10月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年並、上旬に大雨の日があったものの降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が3日までは25℃台、4日以降は18℃前後で13℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が4日までは15℃前後、5日以降は8℃前後で3℃台まで低下する日もある。

11月は、周期的に降雨日がある。気温は、最高気温が15℃前後、最低気温が6℃前後で2℃台まで低下する日もある。

生育状況

降水量は平年を下回ったものの、定期的に降雨があり、気温が低下してきたことから肥大が促進され、細物傾向から太物傾向になってきた。

しかし、圃場によっては夏場の断続的な降雨による土壌水分過多で生育が大幅に停滞していたため、生育の回復が見込まれないところもある。

病害虫発生状況

気温の低下により害虫発生は減少したものの、圃場によってはこれまでの気温高の影響でネギアザミウマやヨトウ類が散見されることから、異なる薬剤のローテーション散布により、害虫密度を抑制している。

圃場や品種により発生格差はあるものの、さび病が多発傾向にあり、葉枯病も増えてきていることから、予防治療剤による病害密度抑制を図っている。

規格・品質

稲刈りが終了した10月中旬から11月上旬は、収穫作業に労力が集中できていることから、出荷量は安定し、日量7000~7500c/s程度で推移している。

アザミウマ等による食害や葉枯病によりB品率が高かったものの、平年よりは品質良好。

規格は、L寄りの2Lが多く、比率は2L:32%、L:54%、M:12%。

今後の生育・出荷の見込み

気温が低下傾向にあり、11月中旬以降は生育適温を下回って推移することから、生育はほぼ停滞する見込み。

本年は初雪が平年より早まる予報となっているため、掘り残しのないよう、早めの全量出荷を心掛ける。

本年産の切り上がりは、平年より早い見込み。

写真の補足説明

《1~8枚目》

  • 出荷調整作業の様子
  • 10月中旬以降、2L比率が上がってきた
  • 白肌美しく、品質良好

《9、10枚目》

  • 集荷所の様子
  • 稲刈りが終わったことから、出荷量は安定傾向
  • 気温低下が著しく、初雪も早まる予報のため、本年産の終了は平年よりも早まる見込み

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秋田県(秋冬ねぎ)
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第3回目(調査日:10月13日)

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 能代(JAあきた白神)
作付面積[前年比] 増加 作況[平年比] やや不良
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

9月は、前線や台風の影響により、長い周期でまとまった降雨の日があったものの、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、降水量は平年の約4割と大幅に下回った。気温は、最高気温が25℃前後で33℃台の真夏日もあり、最低気温が19日までは18℃前後、20日以降は15℃前後で9℃台まで低下する日もあった。

10月は、曇雨天日が多く、大雨の日もある。気温は、最高気温が4日までは25℃前後、5日以降は18℃前後で推移し、最低気温が5日までは14℃前後、6日以降は9℃前後で推移している。

生育状況

9月中旬から10月上旬に夜温が低下してきたことから、これまで高温で停滞していた生育は回復傾向になったものの、極端な根傷みや葉枯れ、軟腐病が発生していた圃場では、生育の回復が遅れている。

病害虫発生状況

気温の低下により、さび病が発生しており、予防治療剤による病害密度の抑制を行っている。

また、葉先枯れ株のある圃場では、黒斑病、葉枯病も多発していることから、黄色斑紋病が多発しないよう、引き続き防除を行っている。

近隣に大豆圃場があるハウスでは、ヨトウ類が多発しており、効率的な薬剤防除を実施して害虫密度の抑制を図っている。

規格・品質

稲刈りで出荷作業が滞った分、現在は日量6500~7500c/sと、出荷量が潤沢となっている。

品質良く、規格はL中心、次いで2Lが多い。

今後の生育・出荷の見込み

気温の低下により、徐々に生育が回復してきていることから、今後は太物傾向となる見込み。

10月16日頃から出荷最盛期となる見込み。

しかし、根傷みが起きていた一部の圃場では、生育、出荷が遅れており、今後、降雪が早まれば収穫が間に合わないことも危惧される。

写真の補足説明

《1~5枚目》

  • 圃場の様子
  • 生育が回復し、在圃品質は良好で、L中心で2Lのねぎも出てきた
  • 収穫作業は順調で、1日当たり1.5畝程度の収穫進度となっている

《6枚目》

  • 集荷所の様子
  • 気温低下により品質良好

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    秋田県(秋冬ねぎ)
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    第2回目(調査日:9月14日)

    調査時点の生育ステージ

    生育期

    夏ねぎは収穫期

    調査産地 能代(JAあきた白神)
    作付面積[前年比] 増加 作況[平年比] やや不良
    生育進度[平年比] 遅い 出荷進度[平年比] 遅い
    天候状況

    8月は、前線の影響で中旬を中心に月を通して大雨の日が多かったことから、降水量は平年の約2.6倍と大幅に上回り、日照時間は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が28℃前後で25℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が20℃前後で15℃台まで低下する日もあった。

    9月は、1日が大雨となったが、その後は天候に恵まれた日が続いている。気温は、最高気温が27℃前後で34℃台の真夏日もあり、最低気温が17℃前後で推移している。

    生育状況

    定期的な降雨と高めの気温で、6月までの生育停滞から回復してきたものの、8月上旬の集中豪雨以降、圃場冠水や排水不良地を中心に生育が極端に停滞したため、葉先、外葉の枯れが目立ち、ひどいものは根元の腐敗、襟元のトロケが発生。

    特に、砂丘地帯の圃場では、壊滅した圃場も見受けられる。

    9月に入り、天候が回復してきたことから、生育回復が見込まれる。

    病害虫発生状況

    8月の集中豪雨以降軟腐病が多発、また、葉先枯れ等が多くなったことから、黒斑病や葉枯れ病が発生。

    9月の天候回復後は、シロイチモンジヨトウやネギコガといったヨトウ類の発生が多発。

    上記病害虫に対し、適正防除を行って病害虫密度を抑制しているが、今後は生糸斑紋病の発生が懸念される。

    規格・品質

    夏ねぎは、8月下旬まで荒天傾向で収穫作業が難航し、出荷量も低調となったが、9月に入ってからは天候の回復により、日量6000~7000c/s台の出荷にまで回復してきた。

    出荷最盛期は、10日から2週間程度遅れて8月下旬以降となっている。

    品質は選別の徹底により歩留まり率を下げながらではあるが良好、規格は平年よりもM比率が増えず、8月上旬並みの2L比率となっている。

    今後の生育・出荷の見込み

    生育は、9月以降天候回復により気温が高めに推移しているものの、夜温が徐々に低下してきているために軟腐病も止まり、生育は回復傾向となる見込み。

    夏ねぎの出荷は、出荷最盛期が9月22日頃まで続く見込みで、その後の出荷量は、日量5500~6500c/sと大きな減少もなく、10月中旬まで推移する見込み。

    10月中旬以降は稲刈りも終了し、秋冬ねぎの出荷最盛期になる見込み。

    写真の補足説明

    《1~4枚目》

    • 3月26日播種、5月27日定植の圃場の様子(10a)
    • 品種は夏扇パワー
    • 10月上旬から出荷予定、同中旬に出荷最盛期、同下旬に出荷終了予定
    • 8月の集中豪雨等により根傷みが発生し、生育停滞となっていたものの、9月に入り生育は回復傾向
    • 現在は、生育停滞の影響で葉数が3、4枚少なく、丈も10cm程度短い80cm
    • 土壌水分が飽和状態で土壌が柔らかすぎるため、管理機を入れることができず、軟白部が短い状況となっている

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      秋田県(秋冬ねぎ)
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      第1回目(調査日:6月23日)

      調査時点の生育ステージ

      生育期

      夏ねぎは収穫期

      調査産地 能代(JAあきた白神)
      作付面積[前年比] 増加 作況[平年比]
      生育進度[平年比] 出荷進度[平年比] 平年並み
      天候状況

      6月は、曇雨天日が多い中、上旬後半から中旬前半にかけて天候に恵まれた日があったものの、15日に入梅した。気温は、最高気温が中旬までは22℃前後、下旬は28℃台の夏日になる日が多く、最低気温が上旬は11℃前後、中旬は14℃前後、下旬に入ると19℃台までしか下がらない日が続いている。

      生育状況

      播種は3、4月で育苗期間は1か月、定植は5、6月で平年並みに作業が進んだ。

      定植期の夜温が低めに推移したため、活着及び初期生育は停滞気味であったものの、5月下旬以降の気温上昇と定期的な降雨により、生育は平年並みに回復。

      しかし、排水の悪い畝では根傷みや停滞水による葉先枯れが散見された。

      病害虫発生状況

      一部でさび病が散見されたことから、発生初期防除を実施して病害密度を抑制している。

      気温上昇により、タネバエが孵化したことで、一部に食害が見られたために防除を徹底して害虫密度を抑制している。

      今後の生育・出荷の見込み

      本年産は3名増加の163名で生産。

      品種は、夏扇4号が45%、夏扇パワーが40%、関羽15%の構成。

      7月中下旬には土崩し作業となる予定

      今後の天候次第ではあるが、干ばつ傾向にならなければ平年並みの順調な生育になると見込まれる。

      写真の補足説明

      《1~4枚目》

      • 5月17~22日定植の圃場の様子(30a)
      • 品種は夏扇パワー
      • 定植後1か月の草丈は30cm程度
      • 株間は5cm、畝間は90cmで生育揃いは良好
      • 葉先枯れが散見されるものの、生育は回復しており、特段問題無い
      • 本圃の収穫予定は10月上旬       

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        秋田県(秋冬ねぎ)
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