岩手県(夏秋レタス)

生産ステージ

播種期 3月中旬〜7月中旬

定植期 4月中旬〜8月下旬

収穫期 6月上旬〜10月上旬

出荷最盛期 6月上旬〜7月下旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                                                                                               
                                                                                               
                                                                                               
                                                                                               

第4回目(調査日:8月31日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 奥中山
作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] 不良
生育進度[平年比] 出荷進度[平年比]
天候状況

8月は、前線が停滞した影響でまとまった降雨や大雨の日が多く、特に上旬の3日は129mmの大雨、中旬は大雨が続いたことから降水量は平年の約2.6倍と大幅に上回り、日照時間は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が24℃前後で16℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が17日までは20℃前後、18日以降は15℃前後で9℃台まで低下した日もあった。

生育状況

寡日照の中、大雨が続いたことで著しい過湿となり、晴れ間が出ても過湿状態のままとなっているため、生育は非常に悪い。

寡日照で過湿のため、定植しても順調に生育する見込みが著しく低く、また、圃場に土砂が流入して作付をあきらめた生産者もいる。

病害虫発生状況

寡日照、過湿条件となっているため、病害、腐れが多発。

止み間を狙って防除を行っているが、過湿条件が改善できないため、病害密度の抑制ができない。

規格・品質

上記の状況から、日量は平年の1割程度。

選別により、出荷品質は担保されている。

今後の生育・出荷の見込み

出荷終盤でも過湿条件が改善されないことに加え、9月は曇雨天が多い予報となっていることから、生育回復は難しく、出荷量も好転しない見込み。

写真の補足説明

《1~3枚目》

  • 圃場の様子
  • 8月2、3日の大雨は、住宅浸水や土砂災害、河川氾濫などが発生
  • このため、圃場も冠水し、窪地に土砂が流入してマルチの上に堆積してしまっている
  • 大雨の翌日の4日は、晴天で急激に気温が上昇したが、土壌水分は飽和状態で適正水分量に改善されなかったため、病害が多発
  • その後、中旬がまとまった降雨や大雨続きで腐れが多発
  • 今後の定植分についても、土壌水分が飽和状態の中、9月も曇雨天が続く予報となっているため、作況は不作が続く見込み

《4枚目》

  • 集荷所内の予冷庫の様子
  • 日々の集荷量が平年の1割程度と大幅に少ないため、入庫量はほとんどない
  • 今後も増量の見込みはない

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岩手県(夏秋レタス)
岩手県(夏秋レタス)
岩手県(夏秋レタス)
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第3回目(調査日:7月20日)

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 奥中山
作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] 平年並み
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

6月は、周期的に降雨日があり、中旬の15日入梅したことから降水量はほぼ平年並み、日照時間は平年を下回った。気温は、最高気温が17日までは20℃前後で9℃台前しか上がらない日もあり、18日以降は26℃前後で29℃台の夏日もあり、最低気温が21日までは9℃前後で3℃台まで低下する日もあり、22日以降は17℃前後で21℃台までしか下がらない日もあった。

7月は、台風4号から変わった低気圧や上空の暖かい空気の影響で、周期的にまとまった降雨や降雨日がある。気温は、最高気温が25℃前後で31℃台の真夏日もあり、最低気温が17℃前後で推移している。

生育状況

一部、高温障害が散見されるものの、概ね順調に生育。

病害虫発生状況

高温多湿傾向のために病害が散見されたことから、予防治療剤による初期防除を徹底し、病害密度を抑制している。

規格・品質

出荷は概ね出揃った状況。

規格は中心規格。

今後の生育・出荷の見込み

本年産は労力が不足しているため、圃場ロスにより出荷量は平年より少なくなることが危惧される。

写真の補足説明

《1~3枚目》

  • 結球レタスの圃場の様子
  • 気温は高めのために葉の展開、外葉も充実
  • 結球も良好
  • 高温による焼け、多湿による病害が発生している圃場もある

《4枚目》

  • 非結球レタス(サニーレタス)の圃場の様子
  • 生育は順調
  • 葉の展開も順調

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    岩手県(夏秋レタス)
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    岩手県(夏秋レタス)
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    第2回目(調査日:6月8日)

    調査時点の生育ステージ

    生育期

    収穫期

    調査産地 奥中山
    作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] 平年並み
    生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 早い
    天候状況

    5月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、下旬にまとまった降雨があったものの、降水量は平年を大幅に下回った。気温は、最高気温が19℃前後で27℃台の夏日もあり、最低気温が6℃前後で-1℃台まで低下する日があるなど、気温差が大きい傾向となった。

    6月は、曇雨天日が多くなっている。気温は、最高気温が17℃前後、最低気温が8℃前後で推移している。

    生育状況

    5月まで干ばつ傾向で遅れていた生育は、降雨により土壌水分量が確保されたことで一気に前進し、平年並みに回復した。

    病害虫発生状況

    特に無し。

    規格・品質

    生育進度が平年並みに回復したことで、産地内の出荷者はほぼ出揃った。

    品質良く、規格は中心規格。

    今後の生育・出荷の見込み

    今後の天候次第ではあるが、安定出荷で進む見込み。

    価格が下がり始めていることに対し、資材費が高騰して収支バランスが悪化していることから、今後は作付を調整する生産者が出てくることが懸念される。

    写真の補足説明

    《1枚目》

    • 結球レタスの圃場の様子
    • 土壌水分量が確保できたことで生育進度は回復し、在圃品質も良好

    《2枚目》

    • 非結球レタスの圃場の様子
    • こちらも在圃品質は良好

    《3枚目》

    • 収穫を待つ結球レタスの様子
    • 外葉も充実し、結球も適度にしっかりしており、秀品出荷が見込まれる

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      岩手県(夏秋レタス)
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      第1回目(調査日:5月19日)

      調査時点の生育ステージ 定植期 調査産地 奥中山
      作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比]
      生育進度[平年比] 遅い 出荷進度[平年比]
      天候状況

      4月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が14℃前後で25℃を超える夏日があった一方、7℃台までしか上がらない日があるなど気温差が大きく、最低気温が1℃前後で-6℃台まで低下する日もあった。

      5月は、上旬は天候に恵まれた日が多く、中旬以降は曇雨天日が多くなっている。気温は、最高気温が19℃前後、最低気温が4℃前後で推移している。

      生育状況

      定植作業は順調に進み、活着は順調だが、気温差が激しいことから、定植作業が平年より7日程度早く始まったものの、生育は7日程度遅れたことから、結果的に平年並みの生育進度となっている。

      病害虫発生状況

      特に無し。

      今後の生育・出荷の見込み

      今後の天候次第ではあるが、6月初旬以降からまとまった出荷量となる見込み。

      写真の補足説明

      《1~3枚目》

      • 結球レタス圃場の様子
      • 定植作業は平年より1週間程度早く始まったものの、干ばつ傾向で推移したことに加え、気温差が大きかったことから平年並みの生育進度となっている
      • 今後、気温の上昇とまとまった降雨があった場合、生育が早まり、これ以降の定植ものと出荷が重複する可能性がある

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        岩手県(夏秋レタス)
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