北海道（夏秋キャベツ）
生産ステージ
定植期 ４月中旬〜７月下旬
収穫期 ７月中旬〜１１月中旬
出荷最盛期 ７月中旬〜１０月中旬
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第４回目（調査日：８月３１日） New
| 調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南幌町 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 不良 |
| 生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
８月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上下旬に降雨日があったものの、降水量は平年の約６割と大幅に下回った。気温は、最高気温が３２℃前後で３５℃台の猛暑日もあり、最低気温が２２℃前後で２５℃台までしか下がらない日もあった。
生育状況
冷涼な北海道とは思えないほどの高温干ばつ傾向のため、生育適温を大幅に上回ったキャベツは生育が停滞している。
１０作型は根の肥料吸収が緩慢過ぎてカルシウムが吸収できないことによるカルシウム欠乏（チップバーン）が発生しているとともに、急激な降雨で裂球等が発生したために著しく品質が低下したことから、圃場廃棄せざるを得ない玉もでてきている。
また、降雨後は排水不良地を中心に高温多湿による腐敗、葉焼けが散見されている。
１１作型については９月から出荷予定となってるものの、高温干ばつによる生育停滞で結球、肥大が大幅に遅れている。
病害虫発生状況
高温干ばつ傾向のためアザミウマが多発しており、異なる薬剤系統による効率的なローテーション散布により害虫密度の抑制に努めている。
規格・品質
高温干ばつで不作傾向のため、出荷量は平年の半分以下の日量３００ｃ／ｓ程度。
出荷進度は平年より７日程遅れている。
結球、肥大が緩慢なため、規格は１２玉以上が多く、これまでに例のない小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
７月末定植の１４作型までは高温障害の影響を受けており、しばらくは不作傾向。
８月中旬定植の１５作型からは高温障害をあまり受けていないことから、１０月以降は平年並みの出荷量に戻る見込み。
写真の補足説明
《１～4枚目》
- ７月上旬定植の１０作型の圃場の様子
- 当該圃場は高温干ばつ、降雨時の高温多湿の影響で５０ａすべてを廃棄処分
- 高温干ばつによるアザミウマの多発、降雨時の急激な肥料吸収による裂球で品質が著しく低下
《5～7枚目》
- １１作型の圃場の様子
- ９月初めから出荷予定
- 在圃品質は良好だが、高温干ばつによる生育停滞の影響で小玉傾向
《8、9枚目》
- ７月下旬定植の１３作型の圃場の様子
- 高温干ばつの影響で結球、肥大は著しく遅れている
《10、11枚目》
- ８月中旬定植の１５作型の圃場の様子
- 高温干ばつの影響で葉の展開、結球が遅れている
- 今後は気温が下がってくることから、徐々に生育、結球は回復する見込み
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第３回目（調査日：７月２５日）
| 調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南幌町 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
| 生育進度[平年比] | やや遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
６月は、中下旬を中心に天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上下旬に降雨日やまとまった降雨日があったものの降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が１９日までは２２℃前後、２０日以降は２６℃前後で２９℃台まで上がる日もあり、最低気温が１４℃前後で２０℃台までしか下がらない日もあった。
７月は、天候に恵まれた日が多い中、中旬にまとまった降雨の日があった。気温は、最高気温が２８℃前後で３２℃台の真夏日もあり、最低気温が１９℃前後で２３℃台までしか下がらない日もある。
生育状況
干ばつ傾向となっていることから、結球、肥大が遅れており、生育進度は２日程度遅れている。
干ばつ傾向の中、気温高で降雨となったことから、肥料吸収が活発になり、急激な肥大をした株は芯空洞になってしまったものも散見される。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
４作型（５月２０日定植）、５作型（５月３０日定植）の出荷となっているが、出荷進度は５日程度遅れている。
品質良く、規格は８玉中心。
今後の生育・出荷の見込み
８月以降は、出荷進度も平年並みに回復する見込み。
写真の補足説明
《１、2枚目》
- ５月３０日定植の６作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 現在収穫適期となっている
- 外葉は充実し、結球、肥大、形状も良好
- 在圃品質も良好
《3～8枚目》
- ６月定植の圃場の様子
- 3～6枚目：６月１０日定植の７作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 外葉は充実し、結球、肥大とも順調
- 在圃品質も良好
- 7、8枚目：６月２１日定植の９作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 順調に結球中
《9～12枚目》
- ７月定植の圃場の様子
- 9、10枚目：７月８日定植の１１作型の圃場の様子
- 品種はSK545
- 葉の展開は順調
- 11、12枚目：７月２３日定植の圃場の様子
- 品種はSK545
- 活着及び初期生育は順調
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第２回目（調査日：６月２２日）
| 調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 南幌町 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] |
減少 |
作況[平年比] | － |
| 生育進度[平年比] | 平年よりやや遅い | 出荷進度[平年比] | － |
天候状況
５月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、周期的に降雨日があったものの、降水量は平年の約６割と大幅に下回った。気温は、最高気温が２２℃前後で１１℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が７℃前後で１３℃台までしか下がらない日もあった。
６月は、上旬を中心にまとまった行の日がある。気温は、最高気温が２２℃前後で２７℃台の夏日もあり、最低気温が１２℃前後で３℃台まで低下する日もある。
生育状況
生育適温条件下ではあるものの、干ばつ傾向となっていることから窒素吸収が緩慢にあっているため、生育進度は平年より３日程度遅い。
病害虫発生状況
特に無し。
今後の生育・出荷の見込み
生育、結球自体は順調なことから、今後の降雨で生育進度が回復し、出荷開始は６月末になる見込み。
写真の補足説明
《１～12枚目》
- 圃場の様子
- 品種はSK５４５
- 定植日は３作型が５月１２日
- 定植期の低温で初期生育が緩慢になった
- 生育遅れにより、３作型と４作型の生育差がほとんどない
- ７作型の定植日は６月１０日
- 活着、初期生育は順調
- １作型の定植日は４月２５日
- 干ばつ傾向による肥大遅れとなっているが、降雨により生育進度は回復する見込み
- 降雨後に収穫予定
- ５作型の定植日は５月２５日
- 葉の展開は順調
- ９作型の定植日は６月２１日
- かん水して活着を促進
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第１回目（調査日：５月２６日）
| 調査時点の生育ステージ |
定植期 生育期 |
調査産地 | 南幌町 |
|---|---|---|---|
| 作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
| 生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] |
天候状況
4月は、曇雨天日が多かったことから日照時間は平年を下回り、降水量は平年の約１．５倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が１３℃前後で５℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が３℃前後で９℃台までしか上がらない日もあった。
５月は、比較的天候に恵まれた日が多い中、周期的に降雨日がある。気温は、最高気温が２０℃前後で１１℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が８℃前後で０℃台まで低下する日もある。
生育状況
本年産は、４月２５日から定植作業が始まり、第４作型まで終了しており、現在は第５作型の定植作業中。
第１作型が定植後の降霜で１０日程生育が鈍化したものの、その後は気温の上昇とともに生育進度は回復。
病害虫発生状況
特に無し。
高温気味で推移していることから、コナガの発生が危惧されている。
今後の生育・出荷の見込み
本年産については、栽培面積自体は前年を上回ったものの、生食向けは前年を下回っている。
生育は平年並みで推移する見込みではあるものの、昼夜の寒暖差が大きいことから、夜温の上昇が期待される。
写真の補足説明
《1～8枚目》
- 圃場の様子
- 1、2枚目：３作型の区画
- 定植日は５月１２日
- 品種は生食用のSK545
- 活着及び初期生育は良好
- 3、4枚目：２作型３作型及び４作型の区画
- 地温保持と排水性向上のため、高畝栽培としている
- 5～7枚目：１作型の圃場
- 定植日は４月２５日
- 品種はSK545
- 定植後の降霜により一時的に生育が鈍化したものの、その後の気温上昇で生育進度は回復
- １作型は降霜による生育停滞になったことから、３作型と生育差がない
- 8枚目：５作型の区画
- 定植日は５月２５日
- 活着は順調
- 今後も順調な生育を期待
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