大阪府(冬キャベツ)
生産ステージ
播種期 8月上旬〜8月中旬
定植期 9月上旬〜10月中旬
収穫期 11月中旬〜翌2月中旬
出荷最盛期 12月上旬〜翌1月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:1月18日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | やや早い | 出荷進度[平年比] | やや早い |
天候状況
1月は、周期的に曇雨天日があるものの、降水量は少ない。気温は、最高気温が11℃前後で7℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が3℃前後で-1℃台まで低下する日もある。
生育状況
全体的には生育、結球、肥大ともに順調だが、連作により根こぶ病が発生したことに加え、これまでの干ばつ傾向により、生育進度にバラつきがある。
比較的温暖に推移している中、降雨により生育はやや前進傾向。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
出荷進度もやや早まっている。
品質良く、規格は中心規格。
今後の生育・出荷の見込み
出荷も後半戦になっており、引き続き順調な出荷を見込む。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月上旬播種、9月上旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 生育、結球、肥大ともに順調
- 直径16cm、外葉20cm程度で在圃品質良好
- 最低気温が氷点下になる日もあることから、アントシアニンがのり、甘みが増している
- 順調な出荷が見込まれる
《5~8枚目》
- 8月上旬播種、9月上旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 連作により根こぶ病の罹病株が散見しているため、生育にムラがある
- 直径13cm、外葉24cm程度で在圃品質は良好だが、罹病株については小玉傾向
- 一部で菌核病罹病株もみられるが、少数なので問題はない
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第3回目(調査日:12月22日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い |
天候状況
12月は、天候に恵まれた中、周期的に曇雨天日がある。気温は、最高気温が16日までは15℃前後で22℃台まで上がる日もあり、17日以降は9℃前後で6℃台まで低下する日もあり、最低気温が16日までは6℃前後で11℃台までしか下がらない日もあり、17日以降は2℃前後で0℃台まで低下する日もある。
生育状況
10月の高温干ばつ、その後も干ばつ傾向で推移していることから、根の肥料吸収が緩慢になっていることから肥大が鈍く、やや小玉になっているものが見受けられるなど、生育ムラとなっている。
在圃品質自体は良好。
病害虫発生状況
特に無し。
規格・品質
生育が緩慢で遅れていることから、出荷量は平年を下回っている。
品質良く、規格はやや小玉。
今後の生育・出荷の見込み
今後の天候次第ではあるが、生育自体は良好なことから、2月末まで出荷が続く見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月上旬播種、9月上旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 結球半径は16cm程度、高さは13cm程度、外葉は25cm程度で、じきに出荷適期を迎える
- これまでの高温干ばつにより、根の肥料吸収が緩慢であったため、生育ムラがみられるものの、在圃品質は良好
- 出荷は2月末まで続く見込み
《5~8枚目》
- 8月上旬播種、9月上旬播種の圃場の様子
- 品種は松波
- 結球半径は10cm程度、高さは13cm程度、外葉は21cm程度で、これまでの高温干ばつ、その後も干ばつが継続したことから、生育、結球、肥大が緩慢になっている
- 今後、厳寒期に入ることから、気温の緩みと適度な降雨がない限り、肥大の回復は難しい
- 在圃品質は良好
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第2回目(調査日:11月21日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
11月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上中旬を中心に大雨やまとまった降雨の日があったことから、降水量は平年の1.5倍弱と大幅に上回った。気温は、最高気温が9日までは25℃前後、10日以降は17℃前後で8℃台まで低下する日もあり、最低気温が10日までは14℃前後、11日以降は8℃前後で2℃台まで低下する日もあった。
生育状況
10月下旬から気温が落ち着いてきたことにより、生育、結球は回復傾向になった。
病害虫発生状況
これまでの高温干ばつ傾向により、ヨトウムシの発生がみられたものの、異なる薬剤系統によるローテーション散布により、害虫密度を抑制した。
今後の生育・出荷の見込み
概ね順調に生育、結球してきており、出荷最盛期は翌1月中旬から2月頃になる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 7月下旬播種、8月末定植の圃場の様子
- 品種はYRしぶき
- 結球は幅15cm程度、高さ30cm程度、外葉は20cm程度
- 高温干ばつにより株によっては生育ムラがある
- これまでの高温干ばつで、外葉にヨトウムシの食害が散見されるが、害虫密度は抑制済
- 本圃は出荷最盛期にあり、11月末まで出荷が続く
《5~8枚目》
- 8月上旬播種、9月上旬定植の圃場の様子
- 品種は松波
- 結球は、幅10cm程度、高さ15cm程度、外葉は22cm程度
- これまでの高温干ばつで生育が遅れていたものの、10月下旬以降は気温が生育適温に落ち着いてきたことから、生育、結球は回復
- 出荷開始は12月中下旬からを見込む
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第1回目(調査日:10月20日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 生育期 |
調査産地 | 泉南 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 遅い | 出荷進度[平年比] | 遅い見込み |
天候状況
8月は、曇雨天日が多かったことから日照時間は平年を下回り、中下旬を中心に大雨やまとまった降雨の日があったことから、降水量は平年の2倍弱と大幅に上回った。気温は、最高気温が35℃前後で38℃台の猛暑日もあり、最低気温が25℃前後で28℃台までしか下がらない日もあった。
9月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上下旬に大雨やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年の約半分と大幅に下回った。気温は、最高気温が32℃前後で36℃台の猛暑日もあり、最低気温が23℃前後で26℃台までしか下がらない日もあった。
10月は、天候に恵まれた日が多い中、周期的に降雨日がある。気温は、最高気温が25℃前後で18℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が15℃前後で8℃台まで低下する日もある。
生育状況
高温干ばつ傾向となったが、育苗期はかん水の徹底により健苗に仕上げることができ、天候に恵まれたことから定植作業も計画通り順調に進んだ。
しかし、定植後はかん水を徹底したものの、生育初期が高温干ばつ傾向で推移したことから、根の肥料吸収が鈍く、活着、初期生育が緩慢になった。
現在は気温が落ち着いてきたことから、生育は順調だが、生育進度は平年より遅れている。
病害虫発生状況
高温干ばつ傾向で推移したことから、ヨトウムシ等の発生頭数が増加しており、異なる薬剤系統によるローテーション散布により、害虫密度を抑制している。
今後の生育・出荷の見込み
当地の作付品種は、松波が作付面積の6割を占める主力品種であり、甘みが強く、関西市場ではトップブランドとして評価されている。
松波以外は、冬藍、彩音、冬のぼり、YRしぶき等。
出荷最盛期は、平年並みであれば1月中旬から2月だが、本年はやや遅れる見込み。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 7月下旬播種、8月末定植の圃場
- 品種はYRしぶき
- 草丈20cm、外葉は14cm程度
- 干ばつ傾向で生育進度はやや遅れている
- 一部でヨトウムシの食害痕がみられるが、害虫密度は抑制されている
- 生育進度が遅れていることから、出荷開始は11月中旬の見込み
《5~8枚目》
- 8月初め播種、9月初め定植の圃場
- 品種は松波
- 草丈23cm、外葉は33cm
- 松波は外葉が大きいのが特徴
- 芯まで柔らかく、糖度は10度を超えるものもあるため、市場からの評価が高い品種である
- 干ばつ傾向で生育は遅れ気味となっており、ようやく結球開始
- 出荷開始は年明けにズレる見込み
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