天候状況

１０月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、上中旬に降雨日やまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年の約４割と大幅に下回った。気温は、最高気温が２０日までは２５℃前後で２８℃台の夏日もあり、２１日以降は２２℃前後、最低気温が１０日までは１４℃前後で２０℃台までしか下がらない日もあり、１１日以降は１０℃前後で６℃台まで低下する日もあった。

１１月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、中旬に大雨の日があったものの降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が９日までは２２℃前後、１０日以降は１６℃前後、最低気温が１０日までは１０℃前後、１１日以降は５℃前後で０℃台まで低下する日もあった。

生育状況

１０月下旬から気温も生育適温に落ち着き、１１月以降も平年より高い気温で推移していることから、生育、樹勢は良好で、着果、肥大も順調。

病害虫発生状況

これまでの高温干ばつの影響で、アブラムシ、カメムシ、ヨトウムシの発生頭数が多く、異なる薬剤系統によるローテーション散布により、害虫密度の抑制を図っている。

また、作期終盤のため、うどんこ病の発生がみられるが、着果、品質等への影響はない。

規格・品質

突風があったことから、キズ果、つやなし果が散見されるなど、下位等級品の発生が多い。

今後の生育・出荷の見込み

作期終盤に入っており、今後は気温の低下とともに出荷量は減少する見込み。

早いところでは１１月３日には出荷終了、多くのところでは強い霜の降りる１１月第３週に共選が終了し、その後は個選出荷で終了する。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• 圃場の様子
• 生育は良好
• 作期終盤の割には樹勢も維持されている
• 着果量も充分で、果形、照りも良好
• 突風によるキズ果も散見される
• 平年より高い気温で推移していることから、まだまだ出荷可能
• 遅くとも１１月中旬以降は降霜する時期になることから、降霜とともに生育が鈍化し、出荷は終了する見込み

天候状況

９月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、上下旬にまとまった降雨の日があったものの、降水量は平年の約３割と大幅に下回った。気温は、最高気温が２３℃前後で１６℃台まで低下する日もあった。

１０月は、天候に恵まれた中、周期的に降雨日がある。気温は、最高気温が２５℃前後、最低気温が１２℃前後で６℃台まで低下する日もある。

生育状況

産地全体では、生育、着果は概ね順調だが、地域によってはこれまでの高温干ばつで、樹勢が低下して枯れてしまったり、着果が鈍い樹がみられる。

病害虫発生状況

これまでの高温でオオタバコガ、アブラムシ、ヨトウムシの発生がみられたことから、発生初期防除を徹底し、害虫密度の抑制を図っている。

また、樹勢の低下と干ばつ傾向に加え、夜温が徐々に低下していることから、うどんこ病が散見され始めたことから、予防治療剤により病害抑制を図っている。

規格・品質

これまでの高温でボケ果や奇形果の発生がみられるものの、選果選別の徹底により出荷品質は良好。

規格は中心規格。

今後の生育・出荷の見込み

気温が低下してきていることから、徐々に出荷量は減少する見込み。

１０月第２週頃から出荷を終了する産地が出てくる。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• 圃場の様子
• 終盤に入るところだが、生育、樹勢ともに良好
• 着果数も多く、ヘタ白もなく、果形も良好
• 台風もなかったことから、キズ果の発生はなかったが、地域によっては高温でボケ果が発生した
• 最低気温の低下により、徐々に終了する産地も出てくる見込み

天候状況

８月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、台風等の影響で中旬に大雨の日があったものの降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が３５℃前後で猛暑日が多く、最低気温が２４℃前後で推移した。

９月は、天候に恵まれた日が多い。気温は、最高気温が３４℃前後、最低気温が２３℃前後で推移している。

生育状況

高温傾向ながら、生育、樹勢は良好だが、一部圃場では高温障害で花落ちや着果が遅れているところもある。

病害虫発生状況

高温でハダニ、アザミウマ、コナジラミ、鱗翅目害虫が発生したことから、発生初期防除により害虫密度を抑制した。

また、うどんこ病が散見された圃場もあったことから、予防治療剤による発生初期防除で病害密度を抑制した。

規格・品質

全体的には平年並みで概ね順調。

強風によるキズ果、高温によるボケ果、曲がり果の発生がみられたものの、選果選別を徹底していることで選果品質は良好。

規格は中心規格。

今後の生育・出荷の見込み

９月が出荷最盛期となる見込み。

順調な出荷を見込むが、８月下旬から下位等級果が増加していることから、秀品率が低下する可能性もある。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• 圃場の様子
• 生育、樹勢とも良好
• 着果、肥大、着色も良好
• 風によるキズ果、高温による曲がり果が散見されたものの、全体的に在圃品質は良好
• 引き続き順調な出荷を見込む

天候状況

6月は、曇天日や比較的天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年並、周期的に大雨の日があり、２日は１２８．５ｍｍの豪雨となったことから降水量は平年の約２．５倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が２９℃前後で３４℃台の真夏日もあり、最低気温が２３日までは１９℃前後、２４日以降は２２℃前後で推移した

なお、平年より１日遅い２２日頃に入梅した。

７月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、周期的に降雨日や大雨の日があったものの、降水量は平年の約６割と大幅に下回った。気温は、最高気温が３４℃前後で３８℃台の猛暑日もあり、最低気温が２４℃前後で２６℃台までしか下がらない日もあった。

なお、平年より３日遅い２２日頃に梅雨明けした。

生育状況

定植期及び初期生育期が比較的温暖に推移してきたことから、生育は順調で、生育進度も平年並み。

しかし、他産地では定植期の低温の影響で、やや活着及び初期生育が停滞したことから、生育が５日程度遅れているところもある。

病害虫発生状況

特に無し。

今後の生育・出荷の見込み

現在の出荷物は、品質良く、規格は中心規格。

６月中には定植が終了する見込み。

写真の補足説明

《１～4枚目》

• 圃場の様子
• V字仕立てのための支柱も設置済
• 樹勢良く、生育は順調