岐阜県(ほうれんそう)
生産ステージ
播種期 3月上旬〜10月中旬
収穫期 3月下旬〜12月上旬
出荷最盛期 5月上旬〜10月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:9月29日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
9月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、周期的に降雨日があったものの、降水量は平年の約3割と大幅に下回った。気温は、最高気温が28℃前後で34℃台の真夏日もあり、最低気温が19℃前後で12℃台まで低下する日もあった。
生育状況
8月まで著しい高温傾向で推移したことから、生育不良及び停滞となった。
また、軟弱徒長気味となっている。
病害虫発生状況
高温傾向でヨトウムシ、コナダニ等が発生したことから、異なる薬剤系統のローテーション散布にて害虫密度を抑制している。
規格・品質
現在の日量は、7000c/s程度。
品質は軟弱徒長気味で軸細で、規格はL、M中心。
今後の生育・出荷の見込み
気温が落ち着いてきており、今後は低下傾向になることから、生育が回復し、出荷量は横ばいから増加に転じる見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 9月4日播種の4作目のハウス内の様子
- 品種はハイドロ7
- 草丈は14cm程度で10月20日頃出荷予定
- 気温が落ち着いてきたことから、生育は順調
《3、4枚目》
- 9月9日播種の4作目のハウス内の様子
- 品種はドンキー
- 草丈は10cm程度で10月下旬出荷予定
- 気温が落ち着いてきたことから、生育は順調
《5、6枚目》
- 8月7日播種のハウス内の様子
- 品種はハイドロ7
- 草丈は18cm程度
- 高温条件下での生育となったことから軸細で軟弱徒長気味
- 9月29日収穫、出荷
《7、8枚目》
- 虫害株の様子
- 高温傾向でヨトウムシが発生したが、害虫密度は抑制済
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第3回目(調査日:8月28日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 |
飛騨 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
8月は、天候に恵まれている中、高温で周期的に上空の大気が不安定になったことなどにより、局地的に降雨やまとまった降雨の日がある。気温は、最高気温が33前後で36℃台の猛暑日もあり、最低気温が21℃前後で推移している。
生育状況
猛暑日が多いことから、裾換気を徹底してもハウス内も高温になっていることから、生育停滞や生育不良気味で、軟弱徒長となり軸が細く伸長している。
また、著しい高温のため、播種後は発芽不良気味のものもある。
病害虫発生状況
高温傾向のため、ヨトウムシ、ハムシの発生がみられるため、発生初期防除を徹底して害虫密度の抑制を図っている。
規格・品質
現在の出荷量は、日量5000~6000c/s程度。
出荷品質は良好だが、軟弱徒長気味のため、細軸でL中心。
今後の生育・出荷の見込み
高温傾向で生育不良気味のため、今後の出荷量は減少見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 8月5日播種の4作目のハウス内の様子
- 品種はタフスカイ
- 草丈は14cm程度で9月中旬収穫予定
- 軸細く、軟弱徒長気味
《3、4枚目》
- 8月12日播種の4作目のハウス内の様子
- 品種はタフスカイ
- 草丈は10cm程度で9月下旬収穫予定
- こちらも軸細く、軟弱徒長気味
《5、6枚目》
- ハウス内の様子
- 高温で推移してることから、ハムシが発生、食害葉が散見される
- 発生初期防除により害虫密度は抑制している
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第2回目(調査日:7月31日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
7月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を大幅に上回り、上中旬に大雨の日があったものの降水量は平年を下回った。気温は、最高気温が33℃前後で36℃台の猛暑日もあり、最低気温が21℃前後で推移した。
なお、平年より1日遅い20日頃に梅雨明けした。
生育状況
6月から高温傾向となったことから、生育が停滞したとともに、土壌水分量が多かったことから軟弱徒長気味の生育となっていたことから、在圃規格はL中心で軸が細い。
病害虫発生状況
ハウス内温度が高いため、ハムシ、ヨトウムシ、ナメクジ等が発生しており、異なる薬剤系統によるローテーション防除により、害虫密度を抑制している。
規格・品質
現在の日量は6500~7000c/s前後。
品質は良いが、徒長気味のために軸が細くL中心。
今後の生育・出荷の見込み
生産者が減少している中で、本年は猛暑日が多く生育が緩慢になっていることから、出荷量は減少する見込み。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 7月20日播種のハウス内の様子
- 品種はタフスカイ
- 3作目で草丈3cm、本葉2枚展開
- 発芽及び初期生育揃いは良好
- 8月下旬出荷予定
《3、4枚目》
- 6月13日播種のハウス内の様子
- 品種はカイト
- 2作目で7月末から出荷(播種後48日)
- 高温対策を徹底してきたことから、生育良く、草丈は23cm程度
- 肉厚で在圃品質は良好
《5~7枚目》
- 6月22日播種のハウス内の様子
- 品種はサマートップ
- 3作目で8月上旬出荷予定
- 生育良好で、草丈は28cm程度
- 気温高及びハウス内温度が高かったことから、ハウス開口部付近にハムシによる食害があったことから、初期防除により害虫密度を抑制済
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第1回目(調査日:6月23日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 飛騨 |
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作付面積[前年比] | 作況[平年比] | 平年並み | |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
5月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、上下旬を中心に大雨の日があったことから、降水量は平年の約1.5倍と大幅に上回った。気温は、最高気温が24℃前後で32℃台の真夏日もあり、最低気温が12日までは4℃前後で15℃台までしか上がらない日もあり、13日以降は13℃前後で推移した。
なお、平年より8日早い29日頃に入梅した。
6月は、周期的に大雨やまとまった降雨の日があり、26日時点の累計降水量は月間平均降水量を大幅に上回っている。気温は、最高気温が27℃前後で31℃台の真夏日もあり、最低気温が16℃前後で推移している。
生育状況
5月下旬からの気温上昇及び曇雨天により、生育は徒長気味で2L~4Lと大株傾向のため、調整作業が間に合わずに圃場廃棄してしまう生産者もいる。
病害虫発生状況
ハウス内温度が高く推移していることから、コナダニ、アザミウマの発生が早くなっていることから、発生初期防除を徹底している。
規格・品質
日量は10000ケース前後、規格はL中心で、選果、調整作業を徹底していることから品質は良好。
今後の生育・出荷の見込み
今後は播種前準備としての土壌消毒後の出荷となっている地域もあり、播種量が少なくなっていることから、出荷量はやや減少する見込み。
写真の補足説明
《1~2枚目》
- 6月19日播種の2作目のハウスの様子
- 収穫開始は7月下旬予定
- 発芽は良好
《3~7枚目》
- 3、4枚目:5月20日播種の2作目のハウスの様子
- 6月27日収穫予定(播種後38日)
- 生育は順調で、草丈は24cm程度
- 在圃品質は良好
- 5~7枚目:5月27日播種の2作目のハウスの様子
- 収穫は7月上旬予定
- 生育は順調で、草丈は16cm
- 在圃品質も良好
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