秋田県(夏秋きゅうり)

生産ステージ

播種期 4月下旬〜5月中旬

定植期 5月下旬〜6月上旬

収穫期 6月下旬〜10月下旬

出荷最盛期 7月中旬〜9月上旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                                                                                               
                                                                                               
                                                                                               
                                                                                               

第2回目(調査日:7月23日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 鹿角
作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比] やや不良
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

6月下旬から7月中旬の気温は、6月下旬は30℃前後の日が4日もあり高い日が多く、7月に入り平年並みとなったものの、7月14日以降は30℃を超える日が続いている。

降水量は、6月下旬と7月上旬にまとまった降雨があったことから平年を上回り、局地的な雨が多く排水の悪い圃場では冠水等もみられた。また、6月30日と7月1日は強風を伴う降雨となった。

日照時間は、6月下旬は平年並みだったが、7月上旬はやや少ない状況となった。

本年の梅雨入りは6月23日ころで平年より8日遅かった。

生育状況

6月の異常高温、乾燥による干ばつにより芯焼けや根痛みが発生、6月下旬から7月上旬の局地的な豪雨により冠水する圃場もあり、樹勢は衰え、側枝は細く、先端に花が付くなどの異常な状況が多くみられた。また、全体的に細い果形が多く、太い果形のものが少ない状況。

病害虫の発生状況

病害虫の発生は平年より少ない。病害は、斑点細菌病、べト病、炭疽病、害虫は、アブラムシ、イモムシが一部発生したが、定期的な防除等により抑制されている。

規格・品質

異常高温と集中豪雨により細い果形が多く、やや細めのAМが中心となっている。品質に問題はなく良好。

今後の生育・出荷の見込み

6月の異常高温の影響が大きく、生育の停滞、根痛み、樹勢の低下等が顕著で果形も細いものが中心。7月は雨天の予報で梅雨明けが遅れることが予想され、梅雨明け後の強い日差し、高温、豪雨等に耐えられるか懸念される。

出荷は、平年であれば7月下旬頃に1回目のピークを迎える予定であるが、本年はピークはなく、8月中旬頃から日量25tを超えるピークとなる見込み。

写真の補足説明

《1~4枚目》

  • 定植65日目の圃場の様子
  • 品種はなつめく、植栽本数476/12a
  • 播種は4月23日~24日、定植5月18日
  • 収穫開始6月24日頃、収穫最盛期7月20日~8月30日、収穫終了10月中旬頃
  • 1枚目:異常な高温、局地的な豪雨のため樹勢に勢いがなく、やや生育停滞がみられる
  • 2枚目:生育停滞により側枝は細く伸びが短いものが多い
  • 3枚目:生育停滞に伴う流れ果がみられる
  • 4枚目:収穫目前の果実も収量は前年の半分程度

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          第1回目(調査日:6月19日)

          調査時点の生育ステージ 定植期 調査産地 鹿角
          作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比]
          生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比]
          天候状況

          4月は、天候に恵まれた日が多く、気温は平年を上回る日が21日、25℃を超える日もあり降水量は平年より少なかった。

          5月は、2、3日の周期で気温の上げ下げが激しく25℃を超える日が8日あったものの、最低気温が平年を下回る日が18日もあり、朝夕は寒く日中は暑い日が多く、降水量は平年より少なかった。

          6月の上旬は、肌寒い日が多かったため気温は平年を下回る日が多かったが、中旬以降は高温が続き最高気温31.6℃の日もあった。降水量は平年並みとなったが、冬の少雪と雨量が少ないことから水不足の地域が発生している。

          生育状況

          定植は5月18日から開始され、生育は概ね平年並みとなったものの、この期間の気温が平年より2、3℃低い日が7日以上もあったため、初期生育はやや遅れ節間が短く樹高が低い状態であったが、6月に入り気温の回復とともに生育進度は平年並みとなった。その後は、中旬の異常高温により一部品種において、樹体の頭頂部の芯が焼ける被害が発生した。

          病害虫発生状況

          病害は、低温による寒さ等から黒星病が発生し、その後は斑点細菌病が散見された。

          害虫は、アオムシ、鱗翅目の幼虫が多く発生しているため、防除暦に沿った防除を徹底し、病害虫密度の抑制を図っている。

          今後の生育・出荷の見込み

          定植から初期成育期の低温による生育停滞、降水量が少ない状況から根の張りがやや弱い。

          今後の天候次第ではあるが、露地作型の出荷は、6月24日を見込んでいる。

          品種構成は、豊美1号75%、なつばえ15%、なつめく5%、その他5%となっている。

          写真の補足説明

          《1~4枚目》

          • 定点観察圃場(12a)
          • 播種は4月23~24日、定植は5月18日
          • 収穫開始は6月24日、収穫最盛期は7月20日~8月30日、収穫終了は10月中旬の予定
          • 2枚目:定植後32日目の苗(本葉17~19枚、草丈140cm)
          • 3枚目:定植後の低温により生育が停滞、節間が短い樹体
          • 4枚目:高温等により一部品種に芯焼けが発生(発生率20%程度)

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