山梨県(夏秋なす)
生産ステージ
播種期 1月上旬〜1月下旬、5月上旬~6月下旬
定植期 5月上旬〜7月下旬
収穫期 6月上旬〜11月下旬
出荷最盛期 7月上旬〜10月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:10月31日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
朝晩の気温は下がったが、日中は9月中旬並みの気温になるところもあった。降水量は昨年より多く、日照時間は少ない。
生育状況
朝晩の気温が下がったことで生育は遅くなったが、日中の気温が高いので10月の収穫量はそれなりにあると思われる。
病害虫発生状況
気温の低下とともに減少したが、鱗翅目、アザミウマ、アブラムシ、コナジラミなどがみられる。病気はうどんこ病がみられる。
規格・品質
気温の低下と日照不足で着色不良果や曲がり果などが増え、上位等級が少なくなっている。また、風の影響によりキズ果もみられる。
今後の生育・出荷の見込み
出荷は、終盤になり徐々に減ってきているが、平年に比べ最低気温が高いため、10月上旬~中旬ごろまでは昨年よりも出荷が多いところもあった。
10月下旬に入り1日または2日おきの出荷が増えている。11月上旬・中旬で共撰を終了するところもある。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 10月下旬にしては全体的に順調な生育
- 一部キズ果のものもみられた
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第3回目(調査日:9月24日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
平年よりかなり高温・多湿の日が続き、降雨は少ない。9月下旬より朝晩涼しい日が出てきた。
生育状況
良好な圃場もあるが、猛暑や雹害・降雨が少なかったこともあり、樹の枯れや病害虫の発生、花落ちや花着きが悪い等の圃場もある。
病害虫発生状況
高温傾向による鱗翅目、オオタバコガの発生、他にチャノホコリダニ、アザミウマ、アブラムシ、ヨトウムシもみられる。
台風の影響で発生したうどんこ病や褐色腐敗病は、落ち着きをみせていたが、気温が低下したことにより再度みられるようになった。
規格・品質
天候や病害虫による曲がり果やボケ果、風によるキズ果などにより下等級の割合が増えている。
今後の生育・出荷の見込み
例年であれば9月には気温が下がり出荷量も増える見込みであったが、猛暑が続いたことにより花落ちなどにより出荷量が平年の2~3割減少となっている圃場もある。
平年より気温が高ければ出荷量は計画通りと見込まれるが、低温による表皮のこわばりなどの品質低下や気温が下がれば出荷量は減少する。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- 1、2枚目:順調な生育
- 3、4枚目:樹勢が弱く、曲がり果や病害虫の影響がみられる
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第2回目(調査日:8月27日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
平年より高温多湿の日が続き、降雨が少なく乾燥気味となっていたが、8月下旬は台風10号によりまとまった雨があったため、日照時間は短かくなった。
生育状況
平年並みに順調な圃場もあるが、猛暑の影響により木の樹勢が弱まっており、花つきが悪いものや育成の遅れ、曲がりなどがみられる圃場もある。
病害虫発生状況
高温傾向による鱗翅目・オオタバコガの発生ペースが速く、発生量も多い。また、乾燥によりダニ、カメムシ類も多く、食害などの被害が発生している。
規格・品質
7月までは良好であったが、猛暑による曲がり果やボケ果が多くみられ、平年より少ないものの風によるキズ果もみられる。また、台風10号の影響で日照不足による着色不良もあり、下等級の割合が増加している。
今後の生育・出荷の見込み
順調な出荷を行っている圃場もあるが、猛暑による花落ちなどにより出荷量が平年の2割前後減少となっている圃場もある。
台風の影響が少なく天候が回復すれば9月の出荷量は回復、増加する見込み。
写真の補足説明
《1~5枚目》
- 圃場の様子
- 薬剤散布等を徹底することにより病害虫の影響はみられない
- 潅水や追肥を行うことで生育を促している
- 猛暑の影響等により曲がり果がみられる
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第1回目(調査日:6月24日)
調査時点の生育ステージ |
定植期 |
調査産地 | 甲府・笛南・西八代 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 早い | 出荷進度[平年比] | 早い |
天候状況
平年より気温が高い状況が続いており、6月中旬以降は、夜間においても高温傾向となっている。
生育状況
適度に降雨もあり順調。6月4日の降雹により葉や枝に損傷があったが現在は回復している。
日中の高温により下葉が黄化した圃場があった。
病害虫発生状況
高温傾向によるチョウ目類、アブラムシの発生、また、5月よりカメムシの発生がみられたが、初期防除により抑制されている。
今後の生育・出荷の見込み
品質は良好、6月中旬頃までは初期花や降雹の被害もあり下等級もあったが、現在はA品L・LLが多い。
昨年は、7月9日から開始した共選を6月19日から開始した産地もあり、適度な降雨があれば安定した出荷がされ7月中旬以降出荷量は増加する見込み。
今後は、高温状況が続く見込みであり、それによる落花の発生が懸念される。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 圃場の様子
- V字仕立てのための支柱も設置済
- 強風が吹いたこともあり、風の対策を行っている
- オオタバコガの発生が増加しているが、薬剤散布等を徹底していることから病害虫の影響もなく生育は順調
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