福岡県(冬春なす)
生産ステージ
定植期 8月上旬〜9月下旬
収穫期 11月上旬〜翌6月下旬
出荷最盛期 4月上旬〜6月下旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第3回目(調査日:3月14日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月から2月末までの日照時間は、平年を20%程度上回った。気温は、平均・最低ともに各旬とも1から2℃程度下回った。
生育状況
日照時間が多かったことから、生育は順調で1~2月は順調な出荷が続いたが、着果負担により細果や曲がり果も発生している。
病害虫発生状況
気温が低いため暖房機の稼働時間が長く、施設内は乾燥状態を維持し、病害の発生は少ない。
天敵昆虫の安定した増殖により害虫も抑えられている。
規格・品質
一部着果負担による細果が増加している。
今後の生育・出荷の見込み
多くの圃場では、日照時間に恵まれたことから連続した出荷となり、着果負担が見え始めているが、気温も日照も安定する季節となるので、回復は早いと見込まれる。
写真の補足説明
《1~6枚目》
- 1~3枚目:瀬高町管内の圃場
- 日照時間に恵まれて生育、果形も順調
- 4~6枚目:高田町管内の圃場
- 順調な収穫が続いていたが、これにより着果負担が発生
- 着果負担により細果が発生、天敵昆虫の増殖温存として定植したクレオメも生育旺盛となった
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第2回目(調査日:2月27日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | やや良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
12月以降晴れの日が多く、日照時間は平年を20%程度上回っている。朝晩の冷え込みは強く、気温は平年を下回って推移している。
生育状況
日照時間が多かったことから、生育は順調に推移している。
病害虫発生状況
暖房機の稼働が長くなっていることから、施設内は乾燥状態を保ち、病害の発製が抑えられている。また、天敵昆虫の安定した繁殖により害虫被害も抑えられている。
規格・品質
曲がり果が少なく、1月の秀品率は96%と過去3年で最も高い。
今後の生育・出荷の見込み
日照時間が多いことから、樹勢が安定し、連続した出荷につながっている。
写真の補足説明
《1~6枚目》
- 1~3枚目:瀬高町管内の圃場
- 夜温13℃、日中28℃設定で管理、低温管理のため、乾燥状態が続き病害発生は抑制されている
- 日照はあるものの気温が低く、室内を28℃に確保するため施設を密閉する時間が長くなり、炭酸ガス発生装置の稼働時間も長くなっている
- 4~6枚目:高田町管内の圃場
- 順調な生育により果形も良好
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第1回目(調査日:11月5日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JAみなみ筑後 |
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作付面積[前年比] | 減少 | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
8月、9月に引き続き10月も高温で推移し、周期的に天気が変わり曇りや雨の日もあったことから、降水量は平年を上回り、日照時間は平年を下回った。
生育状況
夏場の高温による苗の根痛み、徒長がみられ、定植後の活着はやや不良の圃場が散見された。その後は高温で推移し、日照時間も十分であったことから生育は持ち直し、前進化傾向となった。
病害虫発生状況
一部圃場ではコナジラミによる被害もあったが、天敵昆虫も順調に繁殖しており、被害は沈静化傾向であ。
今後の生育・出荷の見込み
収穫開始は、例年より早かったものの、日照が少なかった影響か11月に入っての出荷はやや落ち着いている。
現時点では着果も十分で花質も良いことから、当面は安定した出荷を見込む。
写真の補足説明
《1~4枚目》
- 8月18日定植のハウス
- 葉色、着果、花質も良く、生育は順調
《5~7枚目》
- 9月18日定植のハウス
- 10月にコナジラミが問題となった圃場は、下段の葉や果実ヘタ部に被害跡がみられるが、被害の拡大は止まり順調な生育なっている
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