天候状況

梅雨入りは６月１０日（平年より３日遅い）頃、梅雨明けは７月１８日（平年より１日早い）頃であった。

６月は、前線や気圧の谷、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かったが、後半は高気圧に覆われて晴れた日が多かった。この期間の気温はかなり高く、降水量はやや多く、日照時間は多かった。

７月上旬は高気圧に覆われて晴れた日が多くなったが、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨となった日もあった。特に気温は平年より４.３℃とかなり高く、上旬の日照時間は平年より２５.４時間多かった。

生育状況

生育は概ね良好であるが、高温による伸長への影響が一部見られる。

病害虫発生状況

害虫はアザミウマ、シロイチモジヨトウが発生しているが、粒剤の活用・体系的防除により大きな被害はない。病害は白絹病、萎凋病が一部発生しており、軟腐病が発病してしまった圃場は、収獲を早めるなどの対応を行っているため、収量への影響はほぼ出ていない。

規格・品質

高温によりねぎの伸長がやや抑制されたことや、短時間の多雨により土寄せした土の剥落などが生じ、一部軟白部がやや短い株や曲がり等が発生したため、Ｂ品率がやや増加し、規格はＡ品２Ｌ・Ｌが５割程度となっている。

今後の生育・出荷の見込み

現在の出荷量は１０ａ当たり６００～７００c/s。

今後の天候、気象障害等がなければ順調な生育、出荷の見込み。

写真の補足説明

《１～３枚目》

• 圃場の様子
• １枚目：収穫中の圃場
• ２枚目：収穫間近の圃場
• ３枚目：収穫終了の圃場

《４～６枚目》

• 集出荷の様子
• 品種は関羽、１１月１４日播種、２月２５日定植、７月１０日から収穫
• 電動皮むき、規格ごとに選別・箱詰めした後集荷場に出荷

天候状況

５月は、低気圧や気圧の谷、湿った空気の影響で曇りや雨となった日が多くなった。茨城県西地域の気温は平年より高く、降水量は多くなり、日照時間は少なくなった。

６月は、昨年より１１日早く６月１０日頃に梅雨入りし、前線や気圧の谷、湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かったが、後半は、高気圧に覆われて晴れた日が多くなった。茨城県西地域の気温は平年よりかなり高くなり、降水量はやや多く、日照時間は多かった。

生育状況

適温条件下での生育となったことから、太り、伸びとも良好。

病害虫発生状況

一部、生育初期にべと病や軟腐病が見られたため、防除や早期の抜取り等を実施し、以後、出荷期の現在は目立った病害虫による被害の発生はない。

規格・品質

品質は良く、規格はＡＬが７割程度、Ａ２Ｌが２割程度となっている。

今後の生育・出荷の見込み

出荷は、平年に比べ約５日早い見込み。

天候不良や気象災害等が発生しなければ、今後も順調な生育・出荷の見込み。

写真の補足説明

《１～３枚目》

• 圃場の様子
• 品種：関羽
• 定植：１２月２１日、収獲開始：６月下旬、収獲最盛期：７月中旬
• 一部べと病が見られるものの、生育は順調

《４～６枚目》

• 集出荷の様子
• 品種：白翆
• 定植：１２月７日、収穫開始：６月
• 皮むき、選別後、等階級ごとに箱詰めして出荷

天候状況

１月は、冬型の気圧配置や高気圧に覆われた日が多くあったことから、気温、日照時間とも平年を上回ったが、降水量は平年並みとなった。２月は、気圧の谷や湿った空気の影響で曇りや雨、みぞれの日もあったが、冬型の気圧配置や高気圧により晴れた日が多くなり、気温は平年並み、日照時間は平年をかなり上回り、降水量は平年をかなり下回った。

３月は、下旬から高気圧に覆われて晴れた日が多かったことから、気温は平年を上回り、降水量も平年をかなり上回ったが、日照時間は平年を下回った。４月は、前半は低気圧や湿った空気の影響により曇りや雨となったが、後半は高気圧に覆われて晴れた日が多かったことから、気温は平年をかなり上回り、降水量、日照時間は平年並みで推移した。

生育状況

１～２月の乾燥でやや生育が遅れたが、３月の降雨や４月の気温上昇で回復傾向。

病害虫発生状況

目立った病害虫の被害無し。

今後の見通し

規格・品質、出荷とも平年並みの見込み。

今後の天候次第ではあるが、平年並みの生育・出荷となる見込み。

写真の補足説明

《１～７枚目》

• １～４枚目：品種は白翠　チェーンポット栽培
• １０月１７日播種　１２月２９日定植　６月後半から収穫予定
• ５～７枚目：品種は白翆　マルチ＋トンネル栽培
• ９月播種　１１月定植　４月下旬から収穫予定