山口県 ( 夏秋トマト)
生産ステージ
播種期 3月上旬〜3月中旬
定植期 4月上旬〜5月中旬
収穫期 6月中旬〜11月下旬
出荷最盛期 8月下旬〜11月中旬
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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第4回目(調査日:9月27日) New
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA山口県阿東地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | やや不良 |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
8月は、中旬を中心に曇雨天日が多かったことから日照時間は平年を下回り、16日から18日の3日間でまとまった降雨や大雨が続いたものの降水量は平年を大幅に下回った。気温が、最高気温が34℃前後で36℃台の猛暑日もあり、最低気温が25℃前後で19℃台まで低下する日もあった。
9月は、前線や台風の影響で周期的にまとまった降雨や大雨の日があり、特に18、19日の両日は台風14号の影響で2日間計の降水量は271.5mm(うち、19日は218mm)と月間平均降水量の約1.5倍、その後も27日が大雨となったことから、27日時点の累計降水量は月間平均降水量の約2倍と大幅に上回っている。気温は、最高気温が18日までは32℃前後、19日以降は28℃前後で22℃台までしか上がらない日もあり、最低気温が18日までは22℃前後、19日以降は18℃前後で15℃台まで低下する日もある。
生育状況
8月中旬(盆前)までは天候に恵まれて順調に着果したものの、盆明けの下旬以降は曇雨天による寡日照で着果が鈍く、生育は停滞気味となっている。
病害虫発生状況
寡日照傾向で台風等による換気が不十分となったことから、灰色かび病、褐色輪紋病、すすかび病が発生したことから、予防治療剤散布による病害密度抑制を図っている。
規格・品質
品質は良いが、着果、肥大が鈍いため、規格はML、L中心と小玉傾向。
今後の生育・出荷の見込み
10月以降が好天で推移すれば生育、着果、肥大は回復するものの、8、9月の荒天条件で着果したものは小玉傾向となる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 4月27、28日定植のハウス内の様子
- 品種は麗月
- 2本仕立てで12段目開花、15段目まで収穫予定
- 8月中旬までの着果分は順調に肥大
- 8月下旬以降の着果分は肥大が抑制されている
《4~6枚目》
- 5月3、4日定植のハウス内の様子
- 品種は麗月
- 1本仕立てで5段目以降2本に増枝、12段目が開花
- 8月中旬までの着果分は順調に肥大で、L中心の出荷を見込む
- 9月以降の着果分は肥大が緩慢なため、ML中心の出荷となる見込み
- 今後は寡日照条件下での着果、肥大の段が出荷となることから、10月からは出荷量が減少する見込み
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第3回目(調査日:7月26日)
調査時点の生育ステージ | 収穫期 | 調査産地 | JA山口県阿東地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | 平年並み |
天候状況
7月は、上中旬に降雨日や大雨の日があり、下旬は比較的天候に恵まれている。気温は、最高気温が33℃前後で35℃台の猛暑日もあり、最低気温が24℃前後で推移している。
生育状況
生育は順調で、4月及び5月定植分とも9段目が開花。
病害虫発生状況
高温傾向で、アザミウマ、コナジラミ等の発生が多発しているため、ハウス外の雑草を除草するとともに、異なる薬剤系統によるローテーション防除を徹底し、害虫密度抑制を図っている。
規格・品質
7月第2週から出荷を開始、現在は出荷最盛期に入った。
品質良く、規格はL中心で、次いでM。
今後の生育・出荷の見込み
生育に順調しているが、生育、着果が良好過ぎるくらいのため、枝、樹勢が弱くなる可能性があり、葉面散布による即効性のある樹勢維持を励行している。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 4月27、28日定植のハウス内の様子
- 品種は麗月
- 2本仕立てで9段目が開花
- 今作は15段目まで収穫予定
- 生育進度は若干早め
- L玉中心で品質良好
- 在圃品質も良好
《3、4枚目》
- 5月3、4日定植のハウス内の様子
- 品種は麗月
- 4段目まで1本仕立て、5段目以降は2本仕立てに増枝
- 9段目まで開花
- 生育進度は平年並み
- L玉中心で品質良好
- 在圃品質も良好
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第2回目(調査日:6月27日)
調査時点の生育ステージ | 生育期 | 調査産地 | JA山口県阿東地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | 平年並み |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
6月は、上旬が天候に恵まれた日が多かった中、大雨やまとまった降雨の日があり、中旬の14日に平年より8日遅く入梅した。下旬にかけて曇雨天日が多く、日照が弱かったものの、入梅から2週間後の28日には、統計開始以来最速の梅雨明けとなったことから、降水量は平年より少なく推移している。気温は、最高気温が上旬は28℃前後、中旬以降は31℃前後で33℃を超える日があるあるなど、かなり高温で推移しており、最低気温が中旬前半までは17℃前後、中旬後半以降は22℃前後で推移している。
生育状況
降水量が少ないため、ハウスによっては土壌水分量の少ないところもあるが、全般的に生育は順調。
現在、5月定植分は5段目が開花、4月定植分は6段目が開花。
病害虫発生状況
外気温が著しく高く推移しているため、アザミウマ、コナジラミが多発しているため、殺虫剤のローテーション防除による害虫密度抑制を行っている。
平年であれば灰色かび病の発生が多くなる時期であるが、本年は空梅雨傾向のため、発生は少なめ。
今後の生育・出荷の見込み
7月10日前後からの出荷を予定しており、規格はML、Lが主体になる見込み。
写真の補足説明
《1~3枚目》
- 4月27、28日定植のハウスの様子
- 品種は麗月
- 1本仕立てで5段目が開花
- 樹勢は良好で、着花、着果及び肥大ともに順調
- 生育は順調だが、一部で灰色かび病が発生しているものの、平年ほどではない
《4~6枚目》
- 5月3、4日定植のハウスの様子
- 品種は麗月
- 1本仕立てで5段目以降は2本に増枝
- 本圃では、土壌水分量が著しく不足しているため、カルシウムの吸収ができないことから、尻腐れ果が発生しており、カルシウム等の葉面散布による尻腐れ果抑制対策を行っている
- 樹勢は良好、着花、着果ともに順調だが、外気温が著しく高いため、害虫の発生が多くなっており、害虫密度の抑制を行っている
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第1回目(調査日:5月25日)
調査時点の生育ステージ | 定植期 | 調査産地 | JA山口県阿東地区 |
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作付面積[前年比] | 前年並み | 作況[平年比] | - |
生育進度[平年比] | 平年並み | 出荷進度[平年比] | - |
天候状況
4月は、天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、下旬に40mmや60mmを超える大雨の日が重なったことから降水量は平年並みとなった。
気温は、最高気温が22℃前後で26℃台の夏日もあり、最低気温が9℃前後で推移した。
5月は、中旬に曇雨天日が続いたものの、上下旬は天候に恵まれた日が多かったことから日照時間は平年を上回り、降水量は平年の約2割と大幅に下回った。気温は、最高気温が中旬までは25℃前後、下旬は28℃前後で33℃台の真夏日もあり、最低気温が15℃前後で20℃台までしか下がらない日もあった。
生育状況
高温干ばつ気味で推移したことから、かん水を徹底しているところ。
日照に恵まれたことで生育は順調、1段目が開花したことから授粉用のハチ(巣箱)をハウス内に設置。
今後の生育・出荷の見込み
今後の天候次第ではあるが、平年並みであれば順調に生育し、7月10日前後から出荷予定。
写真の補足説明
《1、2枚目》
- 5月3、4日定植のハウス内の様子
- 品種は麗月
- 苗は2本仕立て(苗と労力は半減できるが、かん水及び肥培管理が大変になる)
- 現在1段目が開花
- 活着は良好で、初期生育も順調
- 樹元の雑草対策として、畝に防草シートを展張
《3、4枚目》
- 4月27、28日定植のハウス内の様子
- 品種は麗月
- 現在2段目が開花
- 斜め誘引し、4、5段目までは1本仕立て、その後は力の強い枝を生かして2本仕立てにする
- 生育は順調
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