秋田県(夏秋きゅうり)

生産ステージ

播種期 4月下旬〜5月中旬

定植期 5月下旬〜6月上旬

収穫期 6月下旬〜10月下旬

出荷最盛期 7月中旬〜9月上旬

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

第2回目(調査日:7月9日) New

調査時点の生育ステージ 収穫期 調査産地 鹿角市
作付面積[前年比] 平年並み 作況[平年比] やや良
生育進度[平年比] 平年並み 出荷進度[平年比] 平年並み
天候状況

6月は、15日頃梅雨入りし、天気は周期的に変化した。25日、26日には大雨が降り、降水量は平年をやや上回ったが、日照時間は平年並みであった。

7月に入り、5日にまとまった雨が降ったものの、降水量は少なく高温、干ばつの状態が続いている。気温は6~7月上旬まで高い日が続いていており、1か月予報も7月は気温がかなり高く、降水量は少ないか平年並みの予報となっている。

生育状況

生育は回復傾向であるが、5月の低温の影響により根張りが悪く、高温によるしおれや芯やけが見られる。また、毎日灌水を行っているが、干ばつの影響により枝が細く、上段の着果は曲がり果が散見される。

暑すぎて焼けが発生することから、葉面散布や追肥ができず葉のツヤも例年に比べ少ない。

病害虫発生状況

黒星病、斑点細菌病は落ち着いたが、樹勢が弱いことから、べと病に注意し防除を実施している。

ウリハムシ、鱗翅目、カメムシ類が多く発生しており、アブラムシ、ダニ類にも注意を促している。防除により発生は抑制されている。

規格・品質

品質は良好でA品率は高くなっているが、SS(細物)の割合が多くなっている。

今後の生育・出荷の見込み

露地物の出荷の開始は、平年並みの6月22日。今年は、出荷段ボールの変更を行い、箱詰めの作業性も向上しており、5㎏コンテナ規格・A品率の割合が高くなっている。現在の出荷量は、日量9~10t、5㎏コンテナ規格4~5t、10㎏段ボール5t程度となっている。

出荷量は徐々に増加し、7月20日以降からピークになると見込んでいるが、1回降雨がないと今後を見通せない状況となっている。品質の良いものが収穫できる時期に入って来ているが、このまま降雨がない状況が続くと空洞果や曲がり果の発生する可能性があり、品質への影響が懸念される。

写真の補足説明

《1~4枚目》

  • 圃場の様子
  • 播種日:4月23~24日、定植日:5月19日、品種:なつめく
  • 出荷開始日:6月22日、出荷最盛期:7月20日~8月30日
  • 1枚目:全体的に葉がしおれており、葉色もツヤが少ない
  • 2枚目:何度もしおれを繰り返した葉の状態
  • 3枚目:枝が例年と比較して細い
  • 4枚目:上段の着果に水不足による曲がりが発生

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秋田県(夏秋きゅうり)
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第1回目(調査日:6月10日)

調査時点の生育ステージ 定植期 調査産地 鹿角市
作付面積[前年比] 前年並み 作況[平年比]
生育進度[平年比] 遅い 出荷進度[平年比]
天候状況

4月以降、周期的に気温が上下する不安定な天候が続き、最高気温が平年を下回る日が多かった。日照時間は平年の62%とかなり少なかった。

5月13日以降は、天候の回復が見られたが1週間程度で、5月20日以降は、最高気温、最低気温、日照時間とも平年を下回る日が続いたが、霜害の発生はみられなかった。

6月に入って日照も回復し平年並みの気温となり、6月6日~10日にかけて一気に気温が上昇し、最高気温が25℃を上回る日が多くなったが、最低気温は平年並みからやや下回る状況となっている。

生育状況

定植は5月19日に行ったが、定植後の気温が低く日照も少なかったため、平年より節間が短く特に1葉から3葉までの節間は数センチしかなく、生育は7日程度遅れている。

6月に入り天候が回復してきたが、現時点では後れを取り戻すまでには至っていない。芯焼の原因となる極端な気温の上昇と梅雨入り後の集中豪雨が発生しないことを願っている。

病害虫発生状況

病害は、低温による寒さ等から黒星病と斑点細菌病が発生したが、防除により抑制されている。

害虫は、鱗翅目の幼虫が散見されているが、大きな被害となっていない。

今後の生育・出荷の見込み

路地栽培は、6月24日、25日ころからまとまった出荷をしているが、本年は生育の遅れから6月末頃に後ずれする見込み。

今後は、節間が短く低い段に多く実がつくことから、摘果等により樹勢を整え、長期出荷ができるよう作業を進める。

写真の補足説明

《1~4枚目》

  • 圃場の様子
  • 播種日:4月23~24日、定植日:5月19日、品種:なつめく
  • 収穫開始:6月末見込み、収穫最盛期:7月20日~8月30日、収穫終了:10月中旬の予定
  • 1枚目:畝間も広くし圃場をゆったり管理
  • 2枚目:定植後の低温、日照不足により節間が短い、1~3葉は摘葉されているが極端に短い
  • 3枚目:定植後22日、本葉11枚、草丈60cm、7日程度生育遅れ
  • 4枚目:黒星病の発生痕があり、防除により抑制

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